学生指導

【学習者ストーリー③】1年だけ…と決めて留学し、日本で夢を叶えた学生

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実際の学習者のストーリーを紹介します。

 

今回紹介する学生は、私が日本語教師になって1年目に受け持った学生です。

彼女は日本語の勉強にも熱心で、彼女がいると周りが明るくなるムードメーカーのような存在で、クラスメイトや教師からの信頼も厚い学生でした。

そんな彼女は強い決意を持って日本留学に来て、夢を叶えました。

「日本留学は1年だけ」と決めて来日し、日本で夢を叶えた学生のストーリー

強い決意を持って日本留学に来た学生

その学生は日本での就職を最終目標に、留学に来ました。

留学当時、学生の年齢は30歳を過ぎていました。

彼女の国では、女性は20歳半ばぐらいまでに結婚するのが当たり前らしく、他の留学生が1年半~2年間勉強する中、30歳を過ぎていた彼女は「1年だけ」と期限を決めて日本へ来ました。

 

目標は1年後に日本で就職すること。それができなかったら帰国して親の言うとおりに結婚すると覚悟を決めて来ました

 

彼女が以前働いていた職場はホテルで、日本人のお客様が多かったそうです。

日本人のお客様と接しているうちに日本語を学んで日本で働きたいと思うようになりました。

また「おもてなし」で知られる日本のホテルサービスを学び、将来は国へ帰って学んだことを生かしたいと考えていました。

 

学生の日本語力は?

彼女は簡単な日常会話ならできました。しかし、国では耳から日本語を覚えたので「わかりましたです」と言うなど、自分の意志は伝えられるけど、正しく日本語は使えていませんでした。

また、日本で働くには敬語を覚える必要がありました。彼女もその課題がわかっていたので、まずは基礎を定着させて、その後は敬語を中心に勉強しました。

 

勉強熱心だった彼女は、めきめきと日本語を上達させました。

 

約束の1年の留学期限まであと少し・・・

1年の留学期限まであと少し…

3月の卒業が少しずつ近づいてくると、彼女に焦りが見え始めました。

 

もし就職が決まらなかったら国へ帰らなければならない・・・

日本で働くことを夢見て、覚悟を決めて日本留学に来た。

絶対に日本で就職したい!そう思っていました。

 

アルバイト先のホテルに就職したい!

日本のホテルでサービスを学びたいと考えていたので、学生はホテルで働くことを希望していました。

学生と面談したとき、今のアルバイト先に就職したいと打ち明けられました。

 

実は、彼女はホテルでアルバイトをしていました。今の職場はホテル内のレストランスタッフですが、日本語が上達すればフロントで働けるチャンスもあるし、ベストな選択だと思っているようでした。

しかもそのホテルは、地元では名の知られた格式あるホテルで、日本のサービスを学ぶには最適な場所でした。

 

アルバイト先のホテルで就職面接を受けるチャンス到来!

学生のアルバイト先には、定期的に様子を伺う電話をしていました。

彼女のアルバイト先のホテルに電話をしたときに、私は思い切って、彼女がホテルに就職するチャンスがあるかどうか尋ねてみることにしました。

 

すると、、、

 

外国人の観光客が増えているので、今は一人もいないが外国人スタッフを雇いたいと考えていること

彼女は人柄がよく、他のスタッフからの評判もいいので、そのチャンスは十分にあると言っていただけました。

 

とんとん拍子に話は進み、学生の正社員登用の面接をしていただけることになりました。

 

学生にコトの経緯を話すと、飛び跳ねて喜んでくれました。

「先生、本当にありがとうございます!!」

何度も学生から感謝の言葉をもらいました。

 

就職面接

まさか先生もご一緒に…と言われると思っていなかったので驚きましたが、私も彼女の面接に同席することになりました。

 

面接で、面接官の質問に堂々と答える彼女。英語での質問にも、流暢な英語で回答します。

私は彼女の学校での様子や日本語力などを質問されました。私の方が緊張して上手く答えられなかった気がします・・・。

 

面接が終わって彼女と話すと、とても緊張していたそうですが、面接の機会がもらえたことにとても感謝しており、出し切った・・・!!と、満足していました。

 

就職面接の結果は・・・?

後日、ホテルから正式に正社員として採用するとのご連絡をいただきました。

その報告を学生にすると、飛び跳ねて喜び、さらには涙を流して泣いて笑って喜びをかみしめていました。

 

彼女の想いや日本語の勉強を人一倍頑張っていることを知っていたので、「正社員として採用させていただきます」と連絡をもらったときは、本当に嬉しかったです。

また、実際に面接の場に同行し、同じ時間と空間を共有していたので、面接に合格したことが更に嬉しく感じました。

 

卒業式で答辞を読む

学生は卒業生の代表として、卒業式で答辞を読みました。

学生がどんな決意で日本に来て、1年という留学期間をどう過ごして、日本語がどう上達したのか

学校や教職員への感謝や、これからの意気込みが述べられていました。

 

その堂々とした姿はとても立派で、日本で夢を叶えた彼女の姿はとてもキラキラして見えました

 

後日談

就職面接に合格した後は、留学ビザから就労ビザへの変更に、バタバタでした。

彼女は無事に就労ビザに変更ができ、4月からはホテルの正社員として働き始めました。

 

就職してからも就職したホテルと日本語学校が近いので、ときどき学校に遊びに来ることがありました。

仕事の話を聞くと、充実した毎日を送っているようでした。

入社当初の部署はレストランでしたが、フロントスタッフとして働くために、今まで以上に日本語の勉強に力を入れていると話してくれました。

 

追伸

日本語教師をやっててよかった・・・!!と思うのは、今回紹介した学生のように、夢が叶う瞬間に出会えることです。

 

日本語の勉強を頑張っている姿を見て

悩みを聞いて相談に乗ったり

一緒に考えたりと、同じ時間を共有しているので、

学生の夢が叶うことは自分のこと以上に嬉しいです。

 

それから、卒業式は何度経験しても感動します。

学生が日本に来てからのことが、走馬灯のように一気に思い出されるんですよね。

もちろん楽しい思い出ばかりはなく苦い思い出もありますが、卒業式を迎えると、「ああ日本語教師をやっててよかった」そう思えるのです。

 

以上、たのすけでした。

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恥ずかしがり屋で引っ込み思案・周りの目を気にしすぎる私でも、日本語教師の仕事にやりがいを持って働けるようになった授業のやり方を中心に、発信しています。

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