この記事は、授業の作り方や教え方で悩んでいる日本語教師の方向けの記事を集めました。
こんな人におすすめです。
この記事を読んでいるあなたは、授業の作り方や教え方で悩んでいるのですね。
その悩む気持ち、すっごくわかります!
私も日本語教師になったばかりの頃は、わからないことがわかないような状態でした。
毎日手探り状態で、
「この説明の仕方で合ってる?」
「どうやったら楽しくわかりやすい授業ができるかな?」
とにかく必死でした。
少しでもいい授業をしたい!学習者の日本語力を上げたい!そう思って、授業準備に追われる日々でした。
しかし、ある日、私は授業中にも関わらず、授業を放棄しました。
授業中にそれぞれ好きなことをする学習者たち。限界でした。もうこれ以上授業を続けることはできませんでした・・・。
「自分の授業はつまらないのではないか」
「自分の授業は聞く価値がないのではないか」
そう思い始めたら学生の前に立って授業をするのが怖くなって、
「もう日本語教師を辞めよう。」
そう思いました。
しかし、日本語教師を辞めませんでした。学生のおかげで続けることができました。
振り返って思うと、あのとき日本語教師を辞めないでよかった・・・!!と、思っています。
もしあの時日本語教師を辞めていたら、学生の夢や目標が叶う感動の瞬間や、日本語教師のやりがいを感じられないままだったと思います。
日本語教師をやっていて出会えた「学生の夢や目標が叶った学習者ストーリー」は、下記の記事をご覧ください。
目次
日本語の授業について考えた3つのこと
私が授業放棄をした経験から、日本語の授業について考えたことが3つあります。
こんなことを意識して、
『日本語ができれば、世界や可能性が広がる』と信じて、日本語教師として学習者のサポートをしています。
授業放棄までした私が日本語学校勤務時代は、いつの間にか新人日本語教師の研修を担うようになりました。
そんなふうに、自信がなかった私が自信を持って授業をできるようになったり、より日本語教師にやりがいを感じられるようになったポイントを3つお伝えしていきます。
自信を持った授業ができるようになる3つのポイント
1.授業の作り方や教え方を学ぶ
日本語教師を辞めようと思った出来事を経て、日本語教師としてもっと成長したいと思いました。
実際に他の日本語教師の方の授業を見たことがなかったので、先輩日本語教師の方の授業見学をさせてもらいました。
など、自分にできていなかったこと、いいところを真似して、取り入れていきました。
先輩日本語教師の授業を見せてもらうのは気づきも多くて勉強になるのですが、全員が全員、気軽に授業見学をできるとは限らないと思います。
そこで細かい授業の作り方や教え方はこちらの記事に書いています!
≫【完全保存版】日本語授業のやり方や教え方がわかるまとめ記事
2.授業準備はしっかり行う
私が大切にしているのは、「授業準備」です。
実際に日本語教師をしているとおわかりかと思いますが、授業準備…大変ですよね。
私は日本語教師になったばかりの頃は週に20コマ、多い時は週に24コマほど授業をしていました。
専任講師として働いていたので、授業以外にも仕事はあるので、家に帰るのは20時半~21時ぐらい。そこからご飯を食べて、家にいるときは常に授業準備の日々でした。
それでも、授業準備はしっかり行っていました。
授業準備が大切な2つの理由
では、なぜ授業準備を大切にしているのかというと、理由は2つあります。
文法の意味や使い方を調べたり、授業の段取りを考えたり、行き当たりばったりで授業はできませんよね。
もしかしたら、経験を積めば授業準備せずとも、学習者を満足させられる授業ができるかもしれませんが、そうはいきません。
だからこそ、授業準備はしっかり行うことが大切だと思っています。
授業準備をしたつもりになっていると・・・こんなことも起こります。≫N3文法授業で大失敗!失敗の経験から日本語教師に伝えたい3つのこと
自信がない人ほど、授業準備をしっかりやろう!
私のように自信がない人ほど、日本語教師になったばかりの頃は、特に授業準備はしっかりやることをおすすめしています。
授業準備をしっかり行うことで、落ち着いて授業を進められるだけでなく、事前に学習者からの質問を想定しておけば、急に慌てることもなくなります。
日本語教師になったばかりの頃は授業準備が大変ですが、経験が増えれば増えるほど、同じ教科書の同じ単元、同じ文法を教えることが増えてきます。
そうすると、授業準備の時間も楽になりますし、かかる時間も少なくなります。
その先の「やりがい」に向かって、ぜひぜひ乗り越えていただきたいところです。
「JLPTの文法解説」や「できる日本語の教案」は、当ブログでもアップしているので、授業準備に役立ててください。
では、具体的な授業準備のやり方について説明します。
初級の授業準備のやり方
ここでは、初級文法の授業準備のやり方を説明します。
授業準備をする流れは、状況によっても変わると思うので、一つの例としてお読みください。
- その日に教える文法と学習目標(ゴール)を確認する
- 文法について意味や使い方を調べる
- 学習者から質問が出そうなところ、出そうな誤用を考える
- 導入文を考える
- 練習を考える
- 活動(応用練習)を考える
- 時間配分を考える
- 時間が余ったときにすることを考える
- 授業の流れを確認し、一通りシュミレーションをしてみる
私が授業準備をするときに大事にしていることは、学習目標(ゴール)を確認することです。
最初に学習目標(ゴール)を確認する理由は、「その授業を受けたら何ができるようになるのか」を明確にするためです。
「みんなの日本語」の各課の学習目標はこちらでご確認ください。
≫「みんなの日本語Ⅰ」の1~25課の学習目標と学習項目(文型)
≫「みんなの日本語Ⅱ」の26~50課の学習目標と学習項目(文型)
日本語学校で教えている場合は、導入で使う絵カードや練習用絵カードがあるか確認しましょう。自分で準備しなければならに場合は、「みんなの日本語」で使う絵カード&イラストおすすめ厳選8サイトも参考にどうぞ。
共有教材があるなら、共有教材を使うことをおすすめします。
理由は2つあります。
- 絵カードをすべて準備するのは時間がかかるので、少しでも授業準備の負担は少なくしたほうがいい
- 学校で共有されている教材は先輩日本語教師の方が実際に授業で使用した教材なので、無理に自分のオリジナルを考える必要はない
「守・破・離」という言葉があるのですが、聞いたことがありますか?
守:教えや型を守り、身につける段階。
破:自分なりのやり方を模索する段階。
離:新しいものを生み出す段階。
日本語教師になったばかりの頃は、「守」を大切にするのがいいと考えています。
理由は、先輩日本語教師のやり方を真似るのが、日本語教師として上達する近道だと思うからです。
簡単に授業準備のやり方ついて説明しましたが、
授業の準備をなにからどう進めていけばいいのか分からない場合は、実際に私の授業準備の組み立て方を事例に、7日間の無料講座としてまとめています。
3.自分の授業を振り返り、次の授業へ生かす
自信を持った授業ができるようになるためには、自身の授業を振り返ることが大切です。
なぜなら、授業準備が大切だと述べましたが、いくら準備をしても完璧な授業はありえないからです。
しかし、授業準備を完璧にしようとするとキリがなくなり、授業準備に追われてしまいます。それは自分の首を絞めることになり、本末転倒です。
だから、実際に授業を行ったら、どこができなかったのかを反省し、それを次の授業に生かすことが大切です。そうすることで、前回より今回、今回より次回、と自信を持った授業ができるようになります。
PDCAという言葉を聞いたことがありますか?
PDCAとは、Plan-Do-Check-Actの頭文字をとった言葉で、業務を改善するために行われるものです。
では、授業にどのようにPDCAを取り入れられるのか、説明していきます。
P:Plan(計画)⇒授業準備をする
D:Do(実行)⇒授業を行う
C:Check(評価)⇒授業を振り返る
A:Act(改善)⇒反省点を次の授業に生かす
このようにPDCAを回せば、前回より今回、今回より次回、と授業がよくなっていきます。
授業を振り返るポイント
授業後に、どこに気をつけて振り返ればいいのか、ポイントをお伝えします。(PDCAのCに当たる部分です)
授業が終わったら振り返りをして、忘れないうちに教案を修正したり、メモを残しておきましょう。
具体的に修正するところは、以下のところです。
他にも、学習者から出た誤用や質問も記入しておくといいです。
また同じような誤用や質問が出る可能性があるので、メモしておくと役立ちますよ。
学習者の日本語力を上げたい!そのためにも、自信を持った授業ができるようになりたい!!
私もたくさん悩んだからこそ、その気持ちすっごくわかります。自信を持った授業ができるようになると、もっと日本語教師の仕事が楽しくなりますよ。
ぜひ、あなたにもその楽しさを味わってほしいと思っています。
また、ブログでは公開できない、実際の教案を具体例にして
「自信がない自分から変われるやりがいを感じる授業の作り方7日間講座」を無料でプレゼントしております。
日本語教師のまとめ記事はこちら
≫日本語教師になりたい方向けのまとめ記事
≫授業のやり方や教え方で悩んでいる日本語教師の方向けのまとめ記事
≫【完全保存版】日本語授業のやり方や教え方がわかるまとめ記事
≫働き方で悩んでいる日本語教師の方向けのまとめ記事
日本語教師たのすけです。
恥ずかしがり屋で引っ込み思案・周りの目を気にしすぎる私でも、日本語教師の仕事にやりがいを持って働けるようになった授業のやり方を中心に、発信しています。