日本語おすすめ参考書

日本語教師におすすめの本|文法書・初級・中級・JLPT・ビジネスなど

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日本語教師になったけど、参考書がいっぱいあってわからない!本当におすすめの本はどれ?

こんな悩みを持っている日本語教師のために、本当におすすめできる日本語の本だけを一覧にしました。

教師用向けの参考書から、学生のJLPT学習におすすめの本など、いろんな本を紹介しています。

 

たのすけ
たのすけ
この記事を書いているのは、日本語教師のたのすけ(@t_tanosuke)です。以前は日本語学校で専任講師をしていましたが、現在はオンライン日本語教師として働いています。

 

紹介している本は、私が実際に使ってよかったものや学習者から評判のよかった本です。

  • 日本教師になったばかりで、教案を作るに参考にできる本はないかな・・・。
  • N3を担当することになったけど、文型の違いがわかりやすい本はどれ?
  • 学習者が自宅で自習できるシャドーイング教材は?
  • ビジネス日本語を授業に取り入れたいけど、おすすめの本はある?

こんな悩みを持っているなら、目次から気になる項目に飛んでチェックしてみくださいね。

 

目次

初級を教える日本語教師におすすめの本【教師向け参考書】

教壇に立つ前に読んでおきたい本

「日本語教師のための「授業力」を磨く30のテーマ」の本は、授業に対する取り組み方や考え方が学べます。

日本語教師として教壇に立つ前に読んでおきたい一冊ですが、日本語教師として経験がある人でも、読むと自身の授業の振り返りになって役立ちます。


詳しくは、「「授業力アップ」を目指せる本!|日本語教師に絶対読んでほしい一冊!」の記事で紹介しています。

 

教案作りに役立つ本

みんなの日本語の教案を作るなら、「日本語の教え方の秘訣」シリーズがおすすめです。

もちろん、みんなの日本語以外の教科書にも役立ちますよ。

 

導入のやり方から練習まで細かく載っているので、初めて教案を書くなら、「日本語の教え方の秘訣」は絶対に手に入れたい本です。

▼「みんなの日本語Ⅰ」1~13課に対応


▼「みんなの日本語Ⅰ」14~25課に対応


▼「みんなの日本語Ⅱ」26~37課に対応


▼「みんなの日本語Ⅱ」38~50課に対応

 


「日本語の教え方ABC」の本は、「見やすい!わかりやすい!使いやすい!」の3拍子がそろった本です。

「日本語の教え方ABC」の本に書かれていることをそのままマネしても、授業ができます。授業の一連の流れがわかるので、特に授業の流れ(進め方)がわからない方におすすめです。


詳しくは、「授業未経験の日本語教師へ|内容をマネするだけで授業ができるおすすめの本」の記事で紹介しています。

 

導入や練習で使う絵カードにおすすめの本

「絵で導入・絵で練習」の本は、導入や練習で使える絵カード(イラスト)が700点以上あり、一つの文型に対して10の絵カードがあります。

教材をご自身で準備しなければならないなら、絶対に持っておきたい一冊です。私はこの本のイラストに本当にお世話になりました。

 

 

活動(アクティビティ)におすすめの本

「おたすけタスク」は初級文型を網羅しています。また簡単にできるアクティビティが多いので、授業で活動したり、時間があった場合に役立ちます。

初級を教えるなら、一冊持っておくと便利ですよ。

「おたすけタスク」があれば、授業時間が余った場合に使えます。

詳しくは「日本語の初級授業で、時間が余ってしまったときの7つの対処法」の記事でも紹介しています。

 

おすすめの初級文法書

「なっとく知っとく初級文型50」の本は、最初に文法を学ぶのにサクサク読めるので、おすすめです。

 

「初級日本語文法の教え方とポイント」の本は、文法の説明が簡単で、理解しやすいのがおすすめです
初級で扱う文法は、ほとんど網羅しています。

 

「短期集中初級日本語総まとめポイント20」の本は、ポイントを理解したときにおすすめです。

文法のポイントだけが簡潔にわかりやすく書かれています。

 

「くらべてわかる 初級 日本語表現文型ドリル」の本は、類似文型の違いを知りたいときにおすすめです。

全部で55の文型の違いが載っています。学生が間違えやすいところなので、授業の前に確認しておきたい本です。

 

紹介した初級文法の本は、こちらの記事で詳しく紹介しています。

 

中級を教える日本語教師におすすめの本【教師向け参考書

実際に使用している中級参考書の最新バージョンはこちら

中級文法を調べる時、どの参考書をどの順番で見る?|使っている参考書を大公開!

 

おすすめの中級文法書

「日本語文型辞典」の本は、掲載されている文型の数が、なんと!3,000項目もあります。

必ず調べたい文型が載っているので、文型の辞書として一冊持っておきたい本です。

25年ぶりに改訂され、社会の変化や人のものの考え方を反映して、例文が新しくなりました。

 



「日本語表現文型辞典」の本は、載っている例文がわかりやすく参考になります。

例文をこのまま授業で使っても違和感なく使えるので、本当に便利です。

 


「くらべてわかる日本語表現文型辞典」は、類似文法の意味の違いを調べるときに役立ちます。

対比数は621にもあり、細かく分析が載っています。

 

「くらべてわかる中級日本語表現文型ドリル」の本は、学生からよく質問がある項目だけに絞っています。全部で75トピックあります。

同じ使い方をする文型でも「ここが違う!」という点を簡潔に書いているので、わかりやすいです。

 


紹介した中級文法の本は、「中級以上を教える日本語教師へ!おすすめの文法の本【厳選5冊】」の記事で詳しく解説しています。

 

助詞について詳しく知りたいときにおすすめの本【教師向け参考書】

てにをは日本語助詞辞典」は、助詞の意味や働き、使い方を調べたいときに便利です

掲載されている助詞の数は約100個もあります。

 

他の文法書には載っていないような用法が取り上げられているので、初級や中級の文法書を見ても、適当な用法が見当たらない・・・という時に探せば、必ず見つかります。

 

詳しくはこちら≫助詞の用法を詳しく知りたいなら「てにをは日本語辞書辞典」がおすすめ!

 

初級の教科書におすすめの本【学習者向け】

「みんなの日本語」の本は、各国の文法解説の本があるので、学習者も学習しやすいです。

いろいろな副教材があるので、教師にとっても教えやすく授業を組み立てやすいです。


 


「できる日本語」は、対話力をつけることを目的にており、文法積み上げ型ではなく、タスク先行型の本です。

練習問題は実際のコミュニケーションの場で使えるので、学習するほど会話がつくのを実感できます。


 

JLPT(N3・N2)の学習におすすめの本【学習者用】

N5・N4・N1の本は、以下の理由からこの記事内では紹介していません。

  • N5とN4は、「みんなの日本語」などの初級の教科書を使えば対策をしなくても合格できる。
  • N1はN2に合格できる実力を持っているなら、学習者自身で教材を選べる。

N3合格の指導方法については、「JLPTのN3合格の勉強方法~効果的な学習指導できていますか?~」の記事にも書いているので、ぜひ参考にしてみてください。

 

JLPT(N3・N2)の語彙

まずは、隙間時間に語彙力を増やしましょう。

「スピードマスター」の語彙本は、英語・中国語・ベトナム語以外にも、多くの言語版があるので、学習者の母語のものがあれば、おすすめです。


 

 

ある程度語彙を覚えたら、ひたすら問題演習をしましょう。





 

JLPT(N3・N2)の文法

あまり文法項目が多かったり、文字が多いととっつきにくいので、「総まとめ」や「TRY!」が取り組みやすいです。




 

 

「総まとめ」と「TRY!」の2冊は取り扱う文法の数が少ないので、問題練習をして出てきた文法を覚えていくと効率よく学習できます。

あとは、ひたすら問題演習です。





 

 

JLPT(N3・N2)の漢字

非漢字圏学習者は、漢字に苦手意識を持っている人が多いので、取り組みやすい「総まとめ」がおすすめです。

JLPTに関しては、書けなくてもいいので、一番は漢字の意味がわかることを優先させましょう。

N4までの漢字をまだ覚えていないなら、後ほど紹介している漢字の本がおすすめです。


 

JLPT(N3・N2)の読解

「読む」シリーズの本は解説がわかりやすいので、一人でも学習しやすいです。


 


読解のポイントは多くの問題を解くことです。少し難しいかもしれませんが、「新完全マスター」の読解は、問題演習には最適です。


 

JLPT(N3・N2)の聴解

問題練習が豊富です。聴解も問題形式に慣れることで、聴くポイントがわかってきます。


 

苦手なところは、「パターン別徹底ドリル」でピンポイントで学習しましょう。

「パターン別徹底ドリル」は文字・語彙、文法、読解のすべてがあるので、聴解以外もおすすめです。


 

日本語会話におすすめの本【学習者向け】

初級者向けにおすすめの会話の本

「わたしのにほんご」の本は、初級のうちから学習者の感情や経験を話せるように工夫された本です。

学習者も日本語を使って話せることを実感できるので、まだあまり文型を学習していなくても、ぜひ使いたい一冊です。

 

初級~中級向けのおすすめの会話の本

「日本語おしゃべりのたね」の本は、テーマを通しておしゃべりができるように構成されています。

日本語を使って楽しくおしゃべりができる本です。

 

 

中級者以上向けのおすすめの会話の本

「会話に挑戦!中級前期からの日本語ロールプレイ」の本は、ロールプレイを通して使える日本語を学習していく本です。

実際にある場面がテーマになっていますので、学習してすぐ実践に生かせます。

 

 

学習者が語彙を学習するのにおすすめの本【学習者向け】

「にほんご語彙力アップトレーニング」の本は、テーマごとに分かれて語彙を学習できます。関連付けて覚えるので、覚えやすいです。

ただ単に語彙を覚えるのではなく、使って覚えられるようになっています。

 

漢字が苦手な学習者におすすめの本【学習者向け】

初級者向けの漢字の本

「KANJI LOOK AND LEARN」の本は、漢字一つ一つにイラストが描いてあり、視覚的に覚えられるようになっています。

非漢字圏の学習者におすすめしたい一冊です。

 


「漢字たまご」の本は、日常生活の中をテーマに書かれているので、学習者がとっつきやすいです。

ヒント&ポイントがウェブ上で公開されているので、授業で使用するときも日本語教師にとっては教えやすい一冊です。


 

 

中級者以上向けの漢字の本

「にほんご漢字トレーニング」の本は、日本語の漢字にもルールがあることを教えてくれる本です。

漢字に苦手意識のある学習者におすすめの本で、漢字のルールはぜひ日本語教師も知っておきたい知識です。

 

本の概要については、「【漢字の教え方】日本語教師は知ってて当たり前?漢字の4つルール! 」の記事で解説しています。

 

発音を教えるのにおすすめの本【教師・学習者向け】

「にほんご発音アクティビティ」の本は、初級からなめらかな発音で話せるようになるのを目的とした本です。

「アクセント」「イントネーション」「区切り(ポーズ)」がわかりやすいので、マネするだけで、なめらかに日本語が話せるようなります。

 


「毎日練習!リズムで身につく日本語の発音」の本は、リズムに合わせて楽しく発音練習ができます。

発音の説明は、日本語教師が発音の勉強をするのに役立ちます。

 

「やさしい日本語の発音トレーニング」の本は、あいうえの母音から子音、拗音、促音、長音など一音一音丁寧に学習できます。

口の開け方がイラストで描いてあるので、視覚的にわかりやすいです。

 

 

シャドーイングにおすすめの本【学習者向け】

「新・シャドーイング 日本語を話そう!初~中級編」の本は、短い会話からスタートするので、初級の学習者にも取り組みやすいです。

フォーマルな会話やカジュアルな会話があるので、バランスよく学習できます。



 

発音指導については、「【発音指導】たったこれだけ?日本語の発音の教え方4つのポイント!」の記事も参考いどうぞ。

 

敬語を教えるのにおすすめの本【教師・学習者向け】

「新・にほんご敬語トレーニング」の本は、これ一冊学習すれば、敬語の勉強はOKです。

敬語を学んだあとに、ロールプレイがあるので、実践しながら使える敬語を学習できます。

 

ビジネス日本語を教えるのにおすすめの本【学習者向け】

「にほんごで働く!ビジネス日本語30時間」の本は、約30時間で敬語表現やビジネスマナーが学べます。

 


「人を動かす!実践日本語ビジネス会話 中級1」の本は、相手を動かせるような会話力を目指す本です。

談話練習があり、徹底的に会話練習ができます

 

学習者が日本で働く前におすすめの本【学習者向け】

「しごとの日本語 ビジネスマナー編」の本は、日本のビジネスマナーを紹介している本です。

基本的なことが多いですが、印象が悪くならないように最低限身につけておきたい知識です。

 

「しごとの日本語 メールの書き方編」の本は、ビジネスで必要なメールの書き方を学習できます。

仕事をする上でメールは欠かせない連絡手段なので、きちんとした書き方を学習するのにおすすめです。

 

就職指導をする場合は、「外国人が日本で就職するために大切な3つのこと|留学生の就職指導」の記事も参考にどうぞ。

 

日本の文化を教えるのにおすすめの本【教師・学習者向け】

「クローズアップ日本事情 日本語で学ぶ社会と文化」の本は、中級以上の学習者向けの読み物です。

カラーで写真が豊富に使われ、楽しく日本文化を学べます。日本語教師も一度読んでおくと、学習者に日本のことを聞かれたときに慌てずにすみます。

 

たのすけ
たのすけ
日本語の本はたくさんあって迷ってしまいますよね。参考書は、自分が使いやすいのが一番です。それから、目的に合わせて本を選びましょう!

以上、たのすけでした。

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日本語教師たのすけです。

恥ずかしがり屋で引っ込み思案・周りの目を気にしすぎる私でも、日本語教師の仕事にやりがいを持って働けるようになった授業のやり方を中心に、発信しています。

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