こんにちは。日本語教師×新米主婦のたのすけです。
学生の中で、なぜか日本語が上手に聞こえない人はいませんか?
N2を持ってる。文法も語彙の知識もある。話すのも好き。なのに、なぜか日本語が上手に聞こえず、N5レベルに思えてしまう学生。
はたまた、発音が悪い。何を言っているのかわからない。なのに、発音が悪いのは「つ」ができないからだと思っている学生。
思い当たる学生はいませんか?
今回は日本語が上手に聞こえるためにはどうしたらいいのか、発音指導のポイントを紹介します。発音指導に悩んでいるという日本語教師の方は必見ですよ。
目次
外国人にとって難しい日本語
まずはこの動画を見てください。外国人にとって発音が難しい日本語トップ10です。
参照:You tube
1位は「ツイッターでつぶやく」という日本語でした。ちなみに2位は「伝えられなかった」です。どちらも「つ」が入った発音です。ランキングからわかるように、外国人にとって「つ」の発音がいちばん難しいんです。
ついでにトップ10の日本語も紹介しますね。
1位 ツイッターでつぶやく
2位 伝えられなかった
3位 便利
4位 侵略
5位 出力
6位 店員
7位 旅行
8位 暖かくなかった
9位 駐車場
10位 おっちょこちょい
韓国人やベトナム人をはじめとして、「つ」の発音ができずに「ちゅ」になってしまう人が多いです。これは母語の影響を受けていて、母語にない発音は発音するのが難しいからです。
韓国人やベトナム人の学生の中には発音が苦手だと自覚している人もいますよね。しかし、発音が下手なのは「つ」が上手に発音できないせいだと思っていませんか?
それには「ちょっと待った!」と言ってください。
「つ」が「ちゅ」になったところで、日本語の発音が下手だなんて思いません。発音が下手な原因は本当は違うところにあります。
日本語が上手に聞こえない理由

さっそく日本語が上手に聞こえない理由を紹介していきます。ちょっとやさしめに言っていますが、日本語の発音が下手な理由ですね。
- 日本語のリズム(拍)が取れない
- アクセントが違う
- 清音・濁音・半濁音の区別ができない(例)は・ば・ぱ
- イントネーションに日本語らしさがない
- 単音の発音ができない(例)つ、ず、ん
- 話すときに突っかかって流暢さがない
発音指導の4つのポイント

日本語が上手に聞こえない理由を述べましたが、ここでは効果が見えやすい発音指導として、ポイントを4つに絞って紹介します。
リズム(拍)
日本語はひらがな一つの長さは1拍です。長音(-)、撥音(ん)、促音(っ)も1拍です。拗音(きゃ、きゅ、きょetc)はひらがな2つですが、1拍なので注意しましょう。

外国人は拍がとれません。例えば「volunteer」を英語で発音すると、「ボランティィア」で6拍です。日本語は「ボランティア」なので、5拍になります。サッカーを発音すると、「サッカ」になってしまい日本人が聞くと「作家」に聞こえます。
発音指導として、手をたたきながら拍の感覚をつかむのがいいと思います。拍を意識して話すだけで、外国人らしい日本語が日本語らしくなります。
気をつけてほしいのは、ひらがな一つの長さが1拍といっても、発音するときに一つ一つ発音してしまうと日本語らしくなくなります。例えば、「おはよう」は「お・は・よ・う」ではなく、「おは・よう」と発音します。
清音と濁音と半濁音
清音は無清音といってのどが震える音です。例えば「はひふへほ」は清音です。濁音は有声音といって、のどが震えない音のことで、「ばびぶべぼ」は濁音です。「ぱぴぷぺぽ」は半濁音です。半濁音も無清音です。
この発音の使い分けができないと違う言葉に聞こえます。例えば、清音と濁音を使い分けられないと、「電気」なのか「天気」なのか、わかりません。
指導法としては実際に自分で感じてもらうのが一番です。やり方は2通りあります。

有声音は、
- 手を耳にかぶせて発音したとき、音が響かない。
- のどに手を当てて発音したとき、のどが震えない。
無清音は、
- 手を耳にかぶせて発音したとき、音が響く。
- のどに手を当てて発音したとき、のどが震える。
実際に自分で発音をして、音が響いているのか響いていないのか、のどが震えているのか震えていないのか、自身で確認するのが一番です。
アクセント
日本語のアクセントは高低アクセントです。例えば、「雨」と「飴」、「箸」と「橋」のアクセントは違います。日本語教師の方もきちんと使い分けられていますか?
日本語はアクセントが違うとまったく違う言葉になってしまうので、注意が必要です。アクセントの発音指導のポイントを2つだけ紹介しますね。

まず、1拍目と2拍めの音の高さが違います。それから一つの言葉の中では一度下がったアクセントは再び上がることはありません。「ハイキング」を見てもらえばわかると思いますが、「イ」で下がったアクセントはずっと下がったままです。
イントネーション
日本語の普通の文は、ひらがなの「へ」の字のようなイントネーションになります。外国人の方が日本語を話すと最後のイントネーションが上がる傾向にありますが、これが日本語らしく聞こえない原因です。

もちろん一つの文の中で言葉一つ一つに高低アクセントもありますが、全体的なイントネーションは「へ」の字のように最後は下がると指導しましょう。
まとめ
ベトナム人の留学生も増え、発音指導に悩んでいる日本語教師の方もいらっしゃるのではないでしょうか。ぜひ、この4つのポイントを指導してみてください。
発音練習はすぐに効果がでるものではありません。根気よく毎日練習することが大切です。発音が悪いと実際の日本語レベルより下に見られてしまいもったいないです。
発音をよくして、日本語が上手に聞こえるようにしましょう。
発音指導におすすめの教材です↓
日本語教師のまとめ記事>>日本語教師のまとめ記事
以上、たのすけでした。
↓ブログランキングに登録しています。よかったらポチお願いします!
人気ブログランキング
にほんブログ村
ノーファンデを目指すならこの2つ♪
>>P.G.C.D.の洗顔石鹸の口コミ | ノーファンデになれる洗顔石鹸
>>洗顔でくすみ対策!顔を洗うジェル「アクアクリーナー」の体験談
108円でまつげが伸びます!
>>「108円のRローションでまつげが伸びる!?」噂を調べてみた
Twitterフォローもお願いします♪
現役の日本語教師たのすけです。
日本語教師のことや美容のことなどざっくばらんに書いています。
よっかたらフォローお願いします。