効果的な学習方法

シャドーイングの3つの学習効果|日本語がペラペラになる!?

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「日本語力をアップさせるのにシャドーイングがいいって聞いたけど、どんな効果があるのかな?」

そう思っていませんか?

 

たのすけ
たのすけ
この記事を書いているのは、日本語教師のたのすけ(@t_tanosuke)です。以前は日本語学校で専任講師をしていましたが、現在はオンライン日本語教師として働いています。

 

日本語力をアップさせたいなら、シャドーイングはすっごくおすすめです!

実際に日本語をペラペラ話せる学習者や発音がきれいな学習者に勉強方法を聞くと、「シャドーイング」と答える学習者は多いです

 

授業で毎回5分だけシャドーイングを取り入れてもいいですし、自習でもできるので、ぜひ日本語力アップにシャドーイングを活用してみてほしいです。

 

この記事を読めば、以下のことがわかります。

  • シャドーイングって何?
  • シャドーイングにはどんな効果があるの?
  • シャドーイングのやり方は?
  • おすすめのシャドーイングの本はある?

 

シャドーイングが気になっているという日本語教師の方は、ぜひこの記事を読んでみてください。

 

シャドーイングとは

シャドーイングとは、流れてくる音声を影(シャドウ:shadow)のように、すぐ後にまねして声に出すことを言います。

聞こえてくる音声とほぼ同時に発話するので、学習者にとっては負荷が高いですが、その分学習効果も期待できます。

たのすけ
たのすけ
シャドーイングの「すぐ後」とは、0.5秒後ぐらいです。

 

日本語学習におけるシャドーイングの3つの学習効果

シャドーイングによって得られる学習効果を3つ紹介します。

日本人らしいイントネーションが身につく

シャドーイングをすると、日本人らしいイントネーションが身につき、自然な日本語のイントネーションができるようになります

なぜなら、シャドーイングはできるだけ忠実に音声をまねるので、日本語のアクセントやリズム、イントネーションなどをまねしなければならないからです。

繰り返し練習しているうちに、日本語らしい自然なイントネーションが身につきます。

 

補足になりますが、日本語の発音が上手に聞こえないのは、リズムやイントネーションが日本人が話す自然な日本語とは違うからです。

「つ」の発音が「ちゅ」になってしまうのが原因ではありませんよ!

 

日本語の発音が上手に聞こえない理由については、「【発音指導】たったこれだけ?日本語の発音の教え方4つのポイント!」の記事に詳しく書いています。

たのすけ
たのすけ
シャドーイングは、日本人らしいイントネーションを身につけるために効果的です。

 

日本語の運用力が高くなる

シャドーイングは、流れてくる音声を即座にまねして話す負荷の高い練習で、

シャドーイングを繰り返すことで高速で日本語を処理する能力が高くなります

 

それから、シャドーイングは正確に音を聞きとらないとできないため、集中力と注意力を意識したリスニングの練習にもなります

結果として、シャドーイングによって日本語力全体の運用力が高くなります

たのすけ
たのすけ
日本語を聞いてから話すまでに時間がかかる人は、シャドーイングで日本語を処理する能力を高める練習がおすすめです。

 

日本語の発話力が高くなる

シャドーイングの効果として、日本語の発話力も高くなります

なぜなら、シャドーイングの練習を繰り返しているうちに、言葉や文法、例文が自然に覚えられるからです。

例えば、日本語の例文が丸々定着すると、その状況になったときに自然にその言葉が出てきます。

たのすけ
たのすけ
スポーツみたいな感覚ですかね?シャドーイングを繰り返し、自然に口から出るようになるまで練習しましょう。

 

シャドーイングの進め方

具体的に、シャドーイングのやり方を説明します。

シャドーイングのやり方

シャドーイング 日本語で話そう」というシャドーイングの本の中で、シャドーイングのやり方が紹介されていたので、紹介します。

☞テキストを使ったシャドーイングの場合

  1. テキストの意味を確認する。
  2. テキストを見ながら、音を確認する。
  3. テキストを見ないで、口を動かす。
  4. テキストを見ながら、シャドーイングをする。
  5. 慣れてきたら、テキストを見ないでシャドーイングする。

 

③では、聞こえてくる音をぶつぶつ言うだけでもOKです。

⑤では、リズムやイントネーションにも注意してシャドーイングします。

最終的には、意味を意識し理解しながら、使う場面を想像してシャドーイングするのがベストです

自然な日本語が身につき、スラスラ話せるようになります。

 

シャドーイングは1日どのぐらいやればいいの?

シャドーイングは集中力と注意力が必要なため、1日5~10分程度でいいです。

大切なのは、毎日続けることです。

たのすけ
たのすけ
「継続できるか」がポイントです。

 

「継続するのがポイント」といっても、実際にシャドーイングをするのは、学習者です。

「シャドーイングをしたら、どのような効果があるのか」を伝えて、シャドーイングのメリットをきちんと明示することが大切です。

 

シャドーイングをするときの注意点

シャドーイングをするときは、自分のレベルより少し簡単なテキストを選ぶようにしましょう

自分のレベルより難しいものを選んでしまうと、意味がわからないのにシャドーイングすることになってしまい、あまり意味がないからです。

 

その日本語知っている!簡単だよ!と思っていても、実際に自分が話すときに「使える日本語」になっていないことは多いです。

つまり、「知っている」ことと「使える」ことは別物です。

そういった意味でも、学習した日本語がスラスラ会話の中で出てくるようにするために、少し簡単かな?と感じるぐらいの日本語のテキストで十分です。

 

さっそく次で、シャドーイングにおすすめの本を紹介しますね。

シャドーイングにおすすめの本

シャドーイングにおすすめの本は「シャドーイング 日本語で話そう」という本です。

この本がおすすめの理由は、2つあります。

  • 日常の様々な場面で使われる会話が収録されており、自然な日本語を身につけられるようになっている。
  • だんだん難しくなるように構成されているので、使いやすい。

 

初~中級編は簡単な会話例から始まるので、日本語の学習を始めたばかりの学習者でも使えますよ。

他には、中~上級編や就職・アルバイト・進学面接編もあります。

たのすけ
たのすけ
「英語・中国語・韓国語版」だけでなく「インドネシア語・タイ語・ベトナム語版」があります。



 

【まとめ】日本語力アップにはシャドーイングが効果的!

今回は、シャドーイングの学習効果ややり方について紹介しました。

シャドーイングの学習効果をもう一度まとめます。

  1. 日本人らしいイントネーションが身につく。
  2. 日本語の運用力が高くなる。
  3. 日本語の発話力が高くなる。

 

「わかるんだけど、実際の会話でスラスラ日本語が出てこない・・・」

「日本人が話すように、自然な日本語のイントネーションができるようになりたい!」

 

そんな学習者には、ぜひシャドーイングがおすすめです。

ぜひ授業に取り入れたり、学習者にシャドーイングをおすすめしてあげてください。

たのすけ
たのすけ
実際に日本語がペラペラ話せる学習者は、シャドーイングを日常的にしている人が多いように感じます。

 

シャドーイングは毎日の継続が大切です。

1日5分でもいいので、毎日コツコツ続けてもらいましょう!

 

以上、たのすけでした。

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恥ずかしがり屋で引っ込み思案・周りの目を気にしすぎる私でも、日本語教師の仕事にやりがいを持って働けるようになった授業のやり方を中心に、発信しています。

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