N3(文法分析)

【文法解説】「~うちに」と「~間に」の違い|置き換え×はどんな時?

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学習者が「~うちに」と「~間に」を間違えて使っていたけど、どう説明すればいいのかな…と困っていませんか?

 

実は、それは私でした…。

「~うちに」と「~間に」の違いについてはわかっていたつもりでしたが、いざ学習者が間違えたときに、上手く説明できませんでした。反省です…。

 

たのすけ
たのすけ
この記事を書いているのは、日本語教師のたのすけ(@t_tanosuke)です。以前は日本語学校で専任講師をしていましたが、現在はオンライン日本語教師として働いています。

 

この記事では、実際の学習者の誤用をもとに「~うちに」と「~間に」の違いを解説しています。

私と同じにならないように、この記事を読んで「~うちに」と「~間に」の違いを把握しておくことをおすすめします。

たのすけ
たのすけ
「~うちに」と「~間に」は質問や誤用が出やすい文法なので、要チェックですよ~!

 

「~うちに」と「~間(に)」の学習者の誤用

まずは実際の学習者の誤用を紹介します。

電車を待っているうちに、日本語を勉強しました。

たのすけ
たのすけ
「うちに」を使うと違和感がありますよね。

 

上の文を正しい日本語にします。

電車を待っている間に、日本語を勉強しました。

たのすけ
たのすけ
「間に」を使ったほうが自然な日本語です。

 

補足説明すると、前件を考える問題で、「_____うちに、日本語を勉強しました」と後件は決まっている問題でした。

 

「朝のうちに、日本語を勉強しました」

「眠くならないうちに、日本語を勉強しました」

などの例文も考えつきますね。

 

「~うちに」と「~間に」について

~うちに

接続:Nの・V辞書形/ている形/ない形・いA~い・なA~な+うちに

意味:~の状態が変わる前に…する/~する前に

ポイント:「この時間(期間)でなければ」という強い気持ちがある。

 

~間に

接続:Nの・V辞書形/ている形/ない形+間に

意味:~の状態が続いているときに、…する/…が起こる

ポイント:ある状態や動作が続く、単なる時間的な幅を表す。

 

細かく説明すると、「~間」という言い方もあります。「~間に」と「~間」では、意味が異なります。

電車を待っている間に、日本語を勉強しました→電車を待っているとき、日本語を勉強した。

電車を待っている、日本語を勉強しました。→電車を待っているとき、ずっと日本語を勉強していた。

たのすけ
たのすけ
ここでは、「~うちに」と「~間に」の違いについて解説します。

 

【文法解説】「~うちに」と「~間に」の違い

「~うちに」と「~間に」の置き換えが可能な場合、どちらかだけの場合に分けて、違いを解説していきます。

「~うちに」と「~間に」で置き換え可能

単なる時間的幅を表すときは、「~うちに」「~間(に)」のどちらを使っても大丈夫です。

本を読んでいる(〇うちに 〇間に)、寝てしまった。

日本にいる(〇うちに 〇間に)、刺身が食べられるようになった。

 

「~うちに」は意味が2つあって、「~している間に(自然に)…する」という意味もあります。(「~うちに」の解説②を参照)

この場合は、「~間に」と置き換えできます。

 

「~うちに」はOKだが、「~間に」は×

いつそうなるか、はっきりわからないときは「~うちに」を使います。

温かい(〇うちに ×間に)スープを飲んでください。

たのすけ
たのすけ
スープの温かい状態がいつまで続くのかは、はっきりわかりません。

 

強い気持ちを表すときは、「~うちに」を使います。

雨が降らない(〇うちに ×間に)、洗濯物を取り込もう。

20代の(〇うちに ×間に)、結婚したい。

たのすけ
たのすけ
「今じゃなきゃダメ!今がチャンス!」という強い気持ちがあります。

 

強い気持ちというのは、その時間(時期)でなければならないときです。

雨が降ってしまったら洗濯物は濡れてしまうから、「雨が降らないうちに」という強い気持ちがあります。

何歳でも結婚できるけど、できるだけ「20代のうちに」結婚したいという強い気持ちがあります。

 

時間が来れば変化するときは、「~うちに」を使います。

例えば、「雨が降らないうちに」「明るいうちに」「元気なうちに」は、いずれ雨が降るし、暗くなるし、歳をとれば元気ではなくなります。

雨が降らない(〇うちに ×間に)、洗濯物を取り込もう。

明るい(〇うちに ×間に)、スーパーへ買い物に行く。

元気な(〇うちに ×間に)、海外旅行をしたい。

たのすけ
たのすけ
時間が経てば変わってしまうので、変化する前の「今じゃなきゃダメ!今がチャンス!」という意味を含みます。

 

「~間に」はOKだが、「~うちに」は×

始まりと終わりがはっきりしているときは「~間に」を使います。

13時から14時の(×うちに 〇間に)、事務所に来てください。

たのすけ
たのすけ
いつからいつまでなのか時間がはっきりしているので、「~間に」を使います。

 

変化を問題にしないときは、「~うちに」ではなく「~間に」を使います。

シャワーを浴びている(×うちに 〇間に)、友達から電話が来た。

たのすけ
たのすけ
「~間に」で、その期間内に起こったある出来事を表します。

 

学習者の誤用をどう正せばいいの?

学習者が間違えた「電車を待っているうちに、日本語を勉強しました」は、始まりと終わりがはっきりしているので、「うちに」ではなく「間に」を使うのが自然です。

 

「うちに」を使いたいなら、いつかはっきりわからない状況や、強い気持ちを表すとき、時間が来れば変化する事柄のときに使います。

朝のうちに、日本語を勉強しました。(朝といっても時間が漠然としており、はっきりわからない)

眠くならないうちに、日本語を勉強しました。(眠くなる前に日本語を勉強する!という強い気持ちがある)

昼間のうちに、日本語を勉強しました。(いずれ昼間から夕方、夜への変化する)

 

【まとめ】「~うちに」と「~間に」は置き換えできない場合を押さえておこう!

実際の学習者の誤用から、「電車を待っているうちに、日本語を勉強しました」は、なぜ誤用なのかを考えてみました。

 

もう一度、「~うちに」と「~間に」の違いをまとめます。

状況 うちに 間に
単なる時間幅を表すとき
いつそうなるか、はっきりわからないとき ×
強い気持ちを表すとき(その時じゃなければダメ!) ×
時間が来れば変化するとき ×
始まりと終わりがはっきりしているとき ×
変化を問題にしないとき ×

 

「~うちに」と「~間に」は、同じ意味で使えて置き換えられる場合もあるので、置き換えられない場合はどんなときかを学習者に説明するようにしましょう。

たのすけ
たのすけ
上手く説明できなかったとき、もっと日本語の知識も身につけなくちゃ!と思います…。
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日本語教師たのすけです。

恥ずかしがり屋で引っ込み思案・周りの目を気にしすぎる私でも、日本語教師の仕事にやりがいを持って働けるようになった授業のやり方を中心に、発信しています。

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