N2(文法分析)

【N2文法解説】~どころか|例文・用法

たのすけ
たのすけ
N2文法「~どころか」の説明です。

 

用法

接続

普通形+どころか
*なA-だ→×/な/である
*N-だ→×/である

 

意味

  • ~なんて、とんでもない。むしろ~だ。
たのすけ
たのすけ
予想や期待を完全に否定して、「事実はその正反対だ」と言うときに使う打ち消し表現です。

 

例文

  • A:あの人イケメンだね。知ってる? B:知っているどころか、私の弟だよ。
  • A:あれ?痩せた? B:痩せたどころか、2キロ太ったよ。
  • 日曜日なのに、ゆっくり休むどころか、仕事だった。
  • お金がないどころか、お金持ちだ。
  • 病気だと聞いていたけど、体調が悪いどころか、元気そうだ。
  • 新しい先生は怖いどころか、とても優しい。
  • A:チョコレート好き? B:好きどころか、大大大好き!
  • 祖父は元気などころか、毎朝10km走っている。
  • 木村さんは独身どころか、子供が5人もいる。

 

注意事項

  1. 自分が予想・期待していたこと、イメージと全然違うときに、そのギャップを強調する
  2. 後件は、予想・期待・イメージと反対の内容が来る。
  3. 「~どころではなく」の言い方もある。

 

類似文型との違い

~どころか・・・も

  • 意味は「~はもちろん、…も」で、程度の比較を表す表現。(例)のどが痛くて、食べるどころか、水を飲むのも辛い。
  • 後件には否定的な表現が来る。

【参考】~どころか…も

 

~はおろか

  • 意味は「~は当然として(さらに~も)」(例)顔はおろか、名前も覚えていません。
  • 「~はおろか」の方が古く硬い表現。

【参考】~はおろか

 

~どころではない

  • 意味は「とても~できる状態ではない」(例)隣の部屋がうるさくて、勉強するどころではない

【参考】~どころではない

 

 

以上、たのすけでした。

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