「~なければならない」と「~なくてはいけない」って似ていますよね。
学習者からも違いについて質問が出やすいところです。
では、この二つに違いはあるのでしょうか・・・?
「~なければならない」と「~なくてはいけない」の違いについて知りたいなら、ぜひこの記事を読んでみてください。
「~なければならない」「~なければいけない」「~なくてはならない」「~なくてはいけない」の4つの違いを知りたいときは、こちらをどうぞ。
目次
「~なければならない」と「~なくてはいけない」の意味
「~なければならない」も「~なくてはいけない」も、義務や必要であることを表します。
ルールやその時の状況から、そうすることに決まっている事柄に使います。
これら二つは、どちらを使ってもいい場合がほとんどです。
「~なければならない」と「~なくてはいけない」の違いは?
どちらも同じ意味を持ちますが、違いについて詳しく解説していきます。
違いについては、この3つのポイントを押さえておけばいいと思います。
一般的な判断(社会の常識)か、個人的な判断か
一般的な判断(社会の常識)の場合は、「~なければならない」を、個人的な判断の場合は、「~なくてはいけない」が使われやすいです。
- (例1)ゴミは分けて(捨てなければならない 捨てなくてはいけない)。
- (例2)見たいテレビがあるから、19時までに家に(帰らなければならない 帰らなくてはいけない)。
例1は、一般的な判断(社会の判断)なので、「捨てなければならない」の方が使われやすく、例2は、個人的な判断なので、「帰らなくてはいけない」が使われやすいことになります。
話し言葉?書き言葉?
「~なければならない」の方が硬い言い方で、改まった印象を与えます。
なので、「~なければならない」は書き言葉で使われやすく、「~なくてはいけない」は会話で使われやすいです。
相手への強制力は?
相手の行為に対して、義務や必要であると述べるときは、「~なくてはいけない」の方が、相手へ強く促している印象を与えます。
- 図書館で借りた本は明日までだから、明日中に返さなければならないよ。
- 図書館で借りた本は明日までだから、明日中に返さなくてはいけないよ。
「~なくてはいけない」は、強制の意味合いが強くなるので、目上の人に使うと失礼になります。
学習者が目上の人に対して使ってしまったときにいい印象を与えないので、こういった学習者が損してしまうようなことは、伝えるといいですよね。
まとめ
「~なければならない」と「~なくてはいけない」の違いについて解説しました。
意味はどちらも、義務や必要であることを表します。
細かい違いはありますが、実際には、違いについて明確に区別して使わなければならないわけじゃないと思います。
- ~なければならない・・・一般的な常識(社会の常識)の判断で使われやすい。書き言葉。
- ~なくてはいけない・・・個人的な判断で使われやすい。話し言葉。「~なければならない」よりも、相手への促しが強い。
似たような文法は学習者に意味の違いを聞かれることも多いので、授業の前に予習しておきましょう!
以上、たのすけでした。
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日本語教師たのすけです。
恥ずかしがり屋で引っ込み思案・周りの目を気にしすぎる私でも、日本語教師の仕事にやりがいを持って働けるようになった授業のやり方を中心に、発信しています。