「~なければならない」は初級で学習する文法です。
しかし、似ている文法に「~なければいけいない」「~なくてはならない」「~なくてはいけない」があります。
ちょっと形が似すぎだよ!!と突っ込みたくなりますよね・・・!
この記事では、「~なければならない」「~なければいけない」「~なくてはならない」「~なくてはいけない」の4つの違いについて、書いています。
「この4つの文法に違いはあるのかな・・・?」と疑問に思ったのなら、ぜひこの記事を読んでみてください。
「~なければならない」と「~なくてはいけない」の違いでしたら、こちらで紹介しています。
目次
「~なければならない」「~なければいけない」「~なくてはならない」「~なくてはいけない」の違い
違いを表で紹介します
まずは、わかりやすく表にしました。
- ~なければならない:一般的な判断(社会の常識)、書き言葉(フォーマルな言い方)
- ~なければいけない:一般的な判断(社会の常識)、話し言葉(カジュアルな言い方)
- ~なくてはならない:個人的な判断、書き言葉(フォーマルな言い方)
- ~なくてはいけない:個人的な判断、話し言葉(カジュアルな言い方)
では、次で詳しく説明していきます!
まずは、2つのポイントを押さえよう!
「~なければならない」「~なければいけない」「~なくてはならない」「~なくてはいけない」を、「なければ」と「なくては」の違いと、「ならない」「いけない」の違いから、ポイントを2つにわけました。
一般的な判断(社会の常識)vs個人的な判断
「なければ」は、一般的な判断の時に使います。
「なくては」は、個人的な判断の時です。
一般的な判断とは、社会の常識とされていることです。
例えば、車に乗るときはシートベルトをするとか、ゴミを捨てる時は分別するとかですね。
その時は、「なくては」よりも「なければ」を使ったほうがいいです。
書き言葉vs話し言葉
「ならない」は書き言葉で使われ、「いけない」は話し言葉で使われます。
ですので、「ならない」はフォーマルな言い方、「いけない」はカジュアルな言い方になります。
例文で違いを確認しよう!
4つの違いをもとに、それぞれの例文を考えてみました。
①~なければならない
一般的な判断(社会の常識)、書き言葉(フォーマルな言い方)
- 車に乗るときは、シートベルトをしなければなりません。
- ゴミは分けて捨てなければなりません。
- レポートは水曜日までに出さなければなりません。
- 飛行機に乗るとき、パスポートを見せなければなりません。
②~なければいけない
一般的な判断(社会の常識)、話し言葉(カジュアルな言い方)
- バイクに乗るとき、ヘルメットをかぶらなければいけません。
- 借りたお金は返さなければいけない。
- 日本では家に入るとき、靴を脱がなければいけないんですよ。
- 出かけるとき、在留カードを持たなきゃいけないよ。持った?
③~なくてはならない
個人的な判断、書き言葉(フォーマルな言い方)
- 今日は約束があるので、18時に会社を出なくてはなりません。
- 明日は朝8時までに会社に行かなくてはなりません。
- 仕事がたくさんあるので、今日は残業しなくてはならない。
④~なくてはいけない
個人的な判断、話し言葉(カジュアルな言い方)
- ご飯を食べたら、薬を飲まなくてはいけません。
- 寝るまえに、宿題をやらなくてはいけない。
- 図書館で借りた本は、明日までに帰らなくちゃいけないね。
- 夏までにダイエットしなくちゃ!
【まとめ】
「~なければならない」「~なければいけない」「~なくてはならない」「~なくてはいけない」の4つの違いについて説明しました。
もう一度、最初の表を紹介しますね。
覚え方としては、
- 「なければ」は一般的な判断(社会の常識)、「なくては」は個人的な判断
- 「ならない」は書き言葉(フォーマルな言い方)、「いけない」は話し言葉(カジュアルな言い方)
と覚えていただくといいと思います。
実際にはこの4つを明確に使い分けている人は少ないと思いますし、どれを使ってもOKな場合がほとんどだと思います・・・!
ですので、学習者が「先生、似ていて覚えられないよ・・・!」というなら、どれも義務や必要を表すときに使う文法だと覚えれてもらえばいいと思います。
以上、たのすけでした。
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日本語教師たのすけです。
恥ずかしがり屋で引っ込み思案・周りの目を気にしすぎる私でも、日本語教師の仕事にやりがいを持って働けるようになった授業のやり方を中心に、発信しています。