N2(文法分析)

【N2文法解説】~きり|用法・例文

たのすけ
たのすけ
N2文法「~きり」の説明です。意味は3つあります。

 

用法①(~したのが最後で、その後…ない)

接続

Vた形+きり

たのすけ
たのすけ
「~たきり、~ない」の形で使うことが多いです。

 

意味

  • ~したのが最後で、その後…ない。
たのすけ
たのすけ
~したのを最後に、それから進展がない様子や何もしていない理由を表します。

 

例文

  • 彼とは5年前に別れたきり、一度も会っていない
  • 友達にCDを貸したきり、まだ返ってこない
  • 健康のために、たばこをやめた。3カ月前にやめたきり、まだ吸っていない
  • 祖父は90歳だ。1年前から寝たきりの状態だ。
  • 田中さんと半年前に会った。それっきり、会っていないし、連絡もしていない
  • 今日で会社を辞める。これっきりで、嫌な部長と会わないですむ。
  • A:「あれ?太郎は?」B:「コンビニに行ったっきり、まだ帰って来てないよ」
  • A:「どこか旅行に行きたいなぁ」B:「2年前に北海道に行ったっきり、どこにも行ってないもんね」

 

注意事項

  1. 話し言葉では「っきり」になることもある。
  2. 後件は否定文が多い。
  3. 後に予想されていたことが起こらずに、意外に思う気持を含むことが多い
  4. 「それっきり・あれっきり・これっきり」に置き換えできる。

 

類似文型との違い

~まま

  • 意味は「同じ状態で何も変化せずに続いている」(例)日本は靴を履いたまま家に入る。

【参考】~まま

 

~っぱなし

  • 意味は「~したまま」(例)旦那はいつも服が脱ぎっぱなしだ。

【参考】~っぱなし

 

用法②(他のことをしないで、ずっとそれを続ける)

接続

Vます形+きり

 

意味

  • 他のことをしないで、ずっとそれだけをする。

 

例文

  • 子供が熱を出したので、一日中つきっきりで看病した。
  • 子供が5人もいるので、子供の世話にかかりきりだ。
  • 家のことは妻に任せきりだ。
  • 休みの日は仕事のことを考えないで、思いっきり遊びたい。
  • コロナのときは、どこへも行かないで家にこもりきりだった。

 

注意事項

  1. 話し言葉では「っきり」になることもある。
  2. 付く動詞は限られている。

 

用法③(~だけ)

接続

N+きり

 

意味

  • ~だけ。
たのすけ
たのすけ
「それだけ」と範囲を限定し、「それだけで、他にはない」と強調するのに使います。

 

例文

  • 両親が働いているので、一人きりで留守番をしなければならない。
  • たまには一人きりの時間がほしい。
  • 好きな人と二人きりは緊張する・・・!
  • 人生は一度きりなので、好きなように生きたい。
  • 今は財布の中にお金がこれっきりしかない。

 

注意事項

  1. 話し言葉では「っきり」になることもある。
  2. 「これ・それ・あれ」にも付くことができる。「これっきり・それっきり・あれっきり」になることが多い。

 

 

以上、たのすけでした。

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