N3(文法分析)

【N3文法解説】~っぱなし|用法・例文

たのすけ
たのすけ
N3文法「~っぱなし」の説明です。 意味は2つあります。

 

用法①(放置:~したままだ)

接続

Vます形+っぱなし

 

意味

  • ~したままだ。
たのすけ
たのすけ
何かをした後にそのまま放置しているときに使います。

 

例文

  • 息子は服を脱いだら脱ぎっぱなしだ。
  • 靴は脱ぎっぱなしにしないで、そろえましょう。
  • テレビをつけっぱなしで寝てしまった。
  • 友達から漫画を借りっぱなしだ。返さなくちゃ。
  • 大変!窓を開けっぱなしにして出かけちゃった。
  • 物を使ったら出しっぱなしにしないで、元の所に戻してください。

 

注意事項

  1. 話し言葉。
  2. 意志動詞につく。
  3. 瞬間動詞(瞬間的に動作が完了するもの)につく場合が多い。
たのすけ
たのすけ
話者がマイナスに思っているときに使います。

 

類似文型との違い

~まま

  • 意味は「~の状態で」
  • 「AっぱなしB」と「AままB」では視点が異なる。(例1)電気をつけっぱなしで寝てしまった。←話者は電気をつけたままにしたことに視点があり、その行為にあきれている。 (例2)電気をつけたまま、寝てしまった。←つけた状態に視点がある。

【参考】~まま

 

~きり

  • 意味は「~して、そのままずっと…」(例)彼とは5年前に別れたきり、一度も会っていない。

【参考】~きり

 

用法②(継続:ずっと~している)

接続

Vます形+っぱなし

 

意味

  • ずっと~している。
たのすけ
たのすけ
ある状態がずっと続いていることを表します。

 

例文

  • ホールの仕事は立ちっぱなしなので、大変です。
  • 家にいるときは、いつもテレビをつけっぱなしにしている。
  • 田中さんはカラオケに行ったらマイクを放さない。もう2時間歌いっぱなしだ。
  • 今年は負けっぱなしだ。次の試合は勝ちたい!
  • 朝から歩きっぱなしで疲れた。

 

注意事項

  1. 話し言葉。
  2. 放置か継続の意味かは、文脈による。(例1)テレビをつけっぱなしで出かけてしまった。(放置) (例2)家にいるときは、いつもテレビをつけっぱなしにしている。(継続)

 

類似文型との違い

~とおす

  • 意味は「最後まで~する/ずっと~し続ける」(例)彼は秘密を死ぬまで隠しとおした
  • 「〇〇を貫き通す」でよく使う。〇〇には、正義・愛・信念・姿勢・スタイル・ノーコメントなどが入る。

 

以上、たのすけでした。

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