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たのすけ
N1文法「~はおろか」の説明です。
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用法
接続
N+はおろか
V辞書形+の/ことはおろか
意味
- ~は当然として(さらに~も)。
たのすけ
前件で普通レベルのことを述べて、後件では程度が上のことを述べ、「え?それも?」というニュアンスを強調します。
例文
- 私の部屋はエアコンはおろか扇風機もありません。
- 名前はおろか、顔さえ覚えていません。
- 日本に5年も住んでいるのに、日常会話はおろか、日本語で挨拶もできません。
- 私の町はスーパーはおろか、コンビニすらありません。
- 足が痛くて、歩くのはおろか、座るのさえ辛いです。
- 母はスマホでLINEを送るのはおろか、写真も撮れません。
注意事項
- 「も/さえ/すら/まで」と一緒に使い、後件には否定的なことが来る。
- 話し手の驚きや不満の気持ちを表す。
- 命令・禁止・依頼・勧誘など、相手への働きかけの文には使わない。(例)エアコンはおろか扇風機もないので、買ってください。×
- 古い言い方で硬い表現。
類似文型との違い
~どころか…も
- 意味は「~はもちろん、…も」(例)結婚どころか、彼女すらもいない。
- 「AどころかBも」は、Aを認めた上でBの意外性を述べるが、「AはおろかB」は、Bを強調するために、Aを引き合いに出す。(例)A:誕生日にかばん買ってもらった? B:かばん(〇どころか ×はおろか)、指輪も買ってもらったよ。
【参考】~どころか…も
~ばかりか
- 意味は「~だけでなく、さらに」(例)上司が嫌なばかりか、仕事も多い。
- 「~ばかりか」は「~だけでも十分(満足・不満足)なのに」という意味があるが、「~はおろか」は、「~だけで十分」の意味はない。(例)キムさんは日本語(〇ばかりか ×はおろか)、英語もフランス語も話せる。
【参考】~ばかりか
~はもとより
- 意味は「~ばかりでなく…も/~は当然のこととして」(例)教室はもとより、トイレでもたばこを吸ってはいけません。
- 「~はもとより」は前件で自明のことや代表的なことが来て、後件で新情報を示す。「~はおろか」は、前件で程度が普通のことを述べて、後件で程度が上のことを述べる。
【参考】~はもとより
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以上、たのすけでした。
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日本語教師たのすけです。
恥ずかしがり屋で引っ込み思案・周りの目を気にしすぎる私でも、日本語教師の仕事にやりがいを持って働けるようになった授業のやり方を中心に、発信しています。