N2(文法分析)

【N2文法解説】~ばかりか|用法・例文

たのすけ
たのすけ
N2文法「~ばかりか」を説明します。

 

用法

接続

普通形+ばかりか
*なA-だ~な・~である/N-だ(~である)

 

意味

  • ~だけでなく、さらに。
たのすけ
たのすけ
話者の驚き・感嘆など気持ちや感情を表すときに使います。

 

例文

  • 彼はデートの時間に遅れたばかりか、財布も家に忘れてきた。
  • 先輩はご飯をごちそうしてくれたばかりか、家まで送ってくれた。
  • 木村さんはフルタイムで働いているばかりか、5人の子供を育てている。
  • ホテルに行ったら、部屋が狭いばかりかエアコンもシャワーも壊れていた。
  • 田中くんの教え方はわかりやすいばかりか、おもしろい。
  • 友達のお姉さんは美人なばかりか、優しいので好きになってしまった。
  • 上司が嫌なばかりか仕事も多いので、仕事をやめたい。
  • キムさんは日本語ばかりか英語もフランス語も話せる。

 

注意事項

  1. 後件には、「も・まで・さえ」などの言葉と一緒に使う。
  2. 後件には、意志・希望・命令・誘いなどの文はほとんど来ない。
  3. いいことにも悪いことにも使える。
  4. 意外な事物を取り上げて、さらに意外な事物を付け加えて、程度が甚だしいことを表す。

 

類似文型との違い

~ばかりでなく…も

  • 意味は「~だけでなく、さらに…」
  • 「~ばかりか」は後件に意志・希望・命令・誘いなどの文はほとんど来ない。(例1)英語ばかりでなく中国語勉強したい。〇 (例2)英語ばかりか中国語も勉強したい。✕ ←意志を使うと違和感がある。
  • 「AばかりでなくBも」は、Aに当たり前のことが来るが、「AばかりかB」は、AもBも意外なことが来る。

【参考】~ばかりでなく…も

 

~どころか…も

  • 意味は「~はもちろん、…も」(例)のどが痛くて、食べるどころか、水を飲むの辛い。
  • 「AどころかBも」は、Aは共通認識や予想できることがくるが、「AばかりかB」は、AもBも意外なものを取り上げる。(例)田中さんはスペイン語(×どころか ×ばかりか)、ドイツ語話せる。(←田中さんがスペイン語を話せることに驚いているので、「~どころか…も」は×)

【参考】~どころか…も

 

~に限らず

  • 意味は「~だけでなく、ほかに」(例)日本のアニメは日本に限らず、さまざまな国で人気がある。

【参考】~に限らず

 

~のみならず

  • 意味は「~だけでなく、ほかにも」(例)寝坊したのみならず、スマホを忘れてしまった。

【参考】~のみならず

 

以上、たのすけでした。

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