学習者から「『聞こえる』と『聞ける』の違いは何ですか?」
と聞かれたら、あなたはどう答えますか・・・?
「聞こえる」と「聞ける」の違いについて、学習者から質問されることがあります。
学習者から違いについて聞かれたときに、答えられるようにしておくと、安心ですよね・・・!
この記事を読むと、以下の疑問が解決できます。
目次
「聞こえる」と「聞ける」の違い
「聞こえる」の意味
「聞こえる」は、自然と耳の中に入ってくるという意味です。
隣の部屋から声が(〇聞こえる ×聞ける)。
「鳥の鳴き声が聞こえる」「話し声が聞こえる」など、自然と耳に入ってきた出来事を伝える場合に使われます。
「聞ける」の意味
「聞ける」は、「聞く」の可能形です。つまり、聞くことができる、という意味ですね。
自分の意志で意識して聞く場合は、「聞ける」を使います。
スマホで音楽が(×聞こえます 〇聞けます)。
「聞こえる」と「聞ける」の違いは?
「聞こえる」と「聞ける」は言葉は似ていても、上記で紹介したように意味は違います。
違いは、以下のことがポイントになります。
自然に耳に入ってくる場合、「聞こえる」を使い、自分の意志で意識して聞く場合は「聞ける」を使います。
学習者への説明は?
学習者への簡単に説明するなら、以下のような言い方になるかと思います。(初級の学習者が理解できるように簡単に説明しています)
「聞こえる」「聞ける」の違いを例文で示そう!
- 鳥の鳴き声が(〇聞こえる ×聞ける)。
- ここは海が近いので、波の音が(〇聞こえる ×聞ける)。
- 雨の音が(〇聞こえる ×聞ける)。雨が降っているみたいだ。
- 知らない話が(×聞こえて 〇聞けて)、よかったです。
- 今日の音楽番組で、乃木坂46の新曲が(×聞こえる 〇聞ける)よ。
- わからない問題があったら、先生に(×聞こえれば 〇聞けば)、教えてくれますよ。
- コンサートで素晴らしい音楽が(×聞こえました 〇聞けました)。
- CDプレイヤーが壊れたので、音楽が(×聞こえません 〇聞けません)。
【まとめ】分かりやすい例文で違いを示そう!
「聞こえる」と「聞ける」の違いについて解説しました。
もう一度まとめます。
聞こえる:自然に耳に入ってくる場合に使う。
聞ける:「聞く」の可能形。意識して聞く場合に使う。
学習者から「聞こえる」と「聞ける」の違いについて聞かれたときは、「自然に」「意識的に」と説明しても理解しにくいと思うので、違いを示せるように例文を準備しておくといいと思います。
以上、たのすけでした。
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日本語教師たのすけです。
恥ずかしがり屋で引っ込み思案・周りの目を気にしすぎる私でも、日本語教師の仕事にやりがいを持って働けるようになった授業のやり方を中心に、発信しています。