【N3文法解説】～ためだ/～ため（に）（原因）｜用法・例文

たのすけ

N3文法「～ためだ/～ため（に）」の説明です。

用法

接続

Nの＋ためだ・ため（に）
普通形（なA～だ‐な/～である・Nだ-の/～である）＋ためだ・ため（に）

意味

• ～が原因・理由で…という結果になる。

たのすけ

「～ために」は目的・利益の意味もあります。

例文

• 会議に遅刻したのは、書類の準備が間に合わなかったためです。
• 仕事でミスをしたのは、見直しをしなかったためだろう。
• 時間がないため、急いで説明します。
• 台風のため、試合は中止です。
• 朝から体調が悪いため、今日は仕事を休ませていただきます。
• 昨日は忙しかったため、メールが返せず申し訳ございません。
• 英語が下手なため、海外出張はお断りします。

他の意味の例文

• 家族のために、働きます。（利益）
• N3に合格するために、毎日５時間勉強している。（目的）

【参考】「ために」と「ように」の違いを学習者にどう説明する？｜日本語文法の基礎知識

注意事項

1. 少し硬い言い方。話し言葉は「ので」
2. 後件に希望・意向・相手への働きかけはこない。（例）雪で電車が止まったため、タクシーで行こう。✕
3. 後件には、プラス・マイナスのどちらでもよい。

類似文型との違い

～せいで

• 「AせいでB」には、Bに悪い結果が来るので、話者の恨めしい気持ちがある。「AためにB」には話者の恨めしい気持ちはない。（例）雨に濡れたせいで、風邪を引いてしまった。

【参考】～せいで

～おかげで

• 「AおかげでB」は、いい結果になったときに使う。（例）先生のおかげで、N3に合格できた。

【参考】～おかげで

以上、たのすけでした。