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外国人が日本社会に馴染む6つのコツ|本から日本人の価値観を学ぶ!

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外国人に「日本人の価値観は?」と聞かれたら、どう答えますか?

価値観は一人一人違うものですが、国によっても違うものです。

 

この記事では、2006年に発行された「日本村100人の仲間たち」という本から日本人の価値観を紹介しています。

「日本村100人の仲間たち」の本では、日本の人口を100人と考えて、統計データがわかりやすく書いてあります。

日本村100人の仲間たち
たのすけ
たのすけ
この記事を書いているのは、日本語教師のたのすけ(@t_tanosuke)です。以前は日本語学校で専任講師をしていましたが、現在はオンライン日本語教師として働いています。

 

この記事を読めば、以下のことがわかります。

  • 日本人のお金に対する考え方
  • 日本人が使う「少し」の意味
  • 日本人に便利な言葉「どうも」
  • 日本で生活するための「おきて」
  • ハッキリ言わない日本人
  • 日本人が2番目に大切なもの

 

外国人の方が日本で生活する前に、ぜひ知っておきたいことが書かれています。日本社会に馴染むコツがわかるはずです。

外国人に日本人の価値観を説明するときにも、おすすめできる本です。

日本語教師の方は、授業で「日本人の価値観」を取り扱ってもおもしろいと思いますよ。

 

日本人の価値観がわかる6つのエピソード

「日本村100人の仲間たち」から、日本人の価値観がわかるエピソードを6つ紹介します。

1.日本人のお金に対する考え方

村では、給料をもらっている人が、35人います。

1000万円以上の年収がある人は、たった2人だけです。

700~1000万円稼いでいる人は、4人だけ。

300~700万円の人が、一番多くて17人。

300万円以下の人が、12人います。

 

海をへだてたコーラ村のようにものすごい貧富の差はありません。

平等に、公平に、平均的に富を分配している、といった感じです。

 

稼いだお金をどうするかというと、村人たちは、その1割を郵便局や銀行などへ貯金します。

だから、平均的な核家族で、約2400万円もヘソクリがあるのです。

 

ほかの村では、「人生を楽しむ」ために、お金を稼ぎますが、日本村では「ためる」ために、お金を稼ぎます。

村人たちにとって、お金は将来の「保険」なので、怖くて使えないのです。

出典:「日本村100人の仲間たち」吉田浩,2006年,株式会社公栄社

 

この文を読んで「ドキッ」としました。

私も、「お金=将来のため=貯金」という図式が出来上がっていました。

日本人のお金に対する価値観は、お金は楽しむためではなく、将来のために貯金するものです。

 

大切なのは「人生を楽しむ」ことです。

その手段として「お金」が必要だから、働くんです。

 

充実した人生のためにも、お金を貯めることを目的にしないで、「人生を楽しむ」ためにお金を使いたいですね。

日本人は、外国人の方に見習いたいものです。

 

2.日本人が使う「すこし」の意味

日本村では、外から見ると、とてもヘンな村です。

村では、「すこし」とは、「たくさん」のことです。

これは、たいへん矛盾していることですが、日本村ではあたりまえのことです。

「ここが、すこしおかしいよ」と言われたら、それは「だいぶおかしい」というわけです。

「すこし、話がある」と言われたら、かなり言いたいことがあるわけです。

出典:「日本村100人の仲間たち」吉田浩,2006年,株式会社公栄社

 

日本人の「すこし」とは、「たくさん」のことです。

つまり、日本人はハッキリと意見を言いません。

何かを言うときに、たいていは柔らかく伝えます。

 

「すこし=たくさん」は、外国人の方は日本人と話すときに頭の中に留めておいた方がいいです。

日本人が「すこし」と言ったら、それは「たくさん」の意味だと思った方がいいでしょう。

 

3.日本人に便利な言葉「どうも」

村では、「どうも」という言葉ひとつで、何でも通用します。

朝、昼、晩、あいさつするときも、「どうも」。

失敗してあやまるときも、「どうも」。

相手に感謝するときも、「どうも」。

「どうも」ひとつ覚えれば、暮らしていけます。

出典:「日本村100人の仲間たち」吉田浩,2006年,株式会社公栄社

 

「どうも」は、日本人がよく使うとても便利な言葉です。

便利ですが、「どうも」だと本当に伝えたい気持ちを伝えることはできません。

 

挨拶するときは「おはようございます」

謝るときは「すみません」

感謝するときは「ありがとう」

 

きちんと、自分の気持ちを伝えられる言葉を使いたいものです。

日本人が「どうも」を使っているからといって、真似せずに自分の気持ちを伝える言葉を使いましょう。

 

4.日本で生活するための「おきて」

日本村には、「おきて」があります。

村人ならば、いつでも、どこでも、だれでも、必ず、守っていることです。

たとえば、こんなことです。

 

おきて1、YES、NOをハッキリ言ってはいけない。

おきて2、他人の目をきにしろ。

おきて3、マニュアルどおりに行動せよ。

おきて4、宗教はいいところだけつまみ食いしろ。

おきて5、行列のできる店には並べ。

おきて6、「本音」と「建前」を使い分けよ。

おきて7、「均一」「標準」「平均」的になれ。

おきて8、知らない人に会ったら、まず笑え。

出典:「日本村100人の仲間たち」吉田浩,2006年,株式会社公栄社

 

日本人の特徴が「ギュッ」とつまった「おきて」です。

簡単にまとめると、日本では「目立たずに、周りと同じことをする」ことがいいとされています。

これさえ守れれば日本社会でうまくやっていけます。

 

外国人の方は、「なんか変だな・・・」と感じると思います。

日本社会に溶け込むには、知っておいたほうがいい「おきて」です。

 

5.ハッキリ言わない日本人

村人はYES、NOをあいまいにします。

たとえば、村の人に何か頼まれたとき、「けっこうです」と言います。

これは、「どうも」と同じように、とても便利な言葉で、YESとNO、両方の意味があるのです。

日本村の人なら、すぐにどちらかわかるのですが、外の村の人には、ちんぷんかんぷんおうまのしっぽ、ぶりきにたぬきにちくおんきです。

出典:「日本村100人の仲間たち」吉田浩,2006年,株式会社公栄社

 

日本人はハッキリ言いません。あいまいな答えが大好きなのです。

「すこし=たくさん」と同じですね。

 

日本人なら「けっこうです」がYESなのかNOなのかわかりますが、外国人の方と話すときはYESなのかNOなのか、ハッキリ伝えたほうがいいですね。

 

6.日本人が2番目に大切なもの

「あなたにとって一番大切なものは何?」という質問に、日本村でも世界のあちこちの村でも、ほとんどのおばあちゃんが「家族」と答えました。

「では、2番目に大切なものは何?」という質問に、何と答えたでしょうか。

 

外の村では、「信仰」という答えが返ってきました。

しかし、日本村では、「近所づきあい」でした。

出典:「日本村100人の仲間たち」吉田浩,2006年,株式会社公栄社

 

日本人は「宗教」がない人がほとんどです。

日本人は人の目を気にするので、絶対の何かを「信じる」よりも、周りとの「近所づきあい」を大切にします。

何かを信じることで救われるのではなく、人との付き合いを大切にして暮らしているんですね。

 

宗教を持っている方には信じられないかもしれませんが、日本人は何よりも周りとの調和が大切なのです。

 

【まとめ】変わっているけど、おもしろい日本人の価値観!

恋人

「日本村100人の仲間たち」から、日本人の価値観を紹介しました。

簡単にまとめると、「日本人は、周りと同じでいることが一番いい」という価値観です。

よくいえば、「周りとの調和を大切にする」です。

 

外国人の方からしたら、日本人は変わっているかもしれません。

私は日本人なので、「日本人は変だけど、日本人っていいな」と感じています。

 

ぜひ日本に来た留学生や外国人の方に、教えたい価値観です。

この価値観を知っているだけで、日本社会に馴染みやすくなりますよ。

日本語教師の方は、ぜひ学生に教えてあげてくださいね。

 

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以上、たのすけでした。

 

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