「今よりもっといい授業ができたらいいのになぁ」
と思っている日本語教師の方いませんか?
この記事では、日本語教師が意識したい「授業が今よりよくなる」4つのポイントを紹介しています。
当たり前のことなんですが、その当たり前ができていない場合もあるので、ぜひぜひチェックしてみてください。
この記事は、以下のことに当てはまる日本語教師におすすめです。
今より、よりよい授業を目指せるように、ぜひこの記事を読んでみてくださいね。
目次
授業が今よりよくなる4つのポイント
学生の顔を見る

授業中、学生の顔をきちんと見ていますか?教案にばかりに集中していませんか?
日本語教師になったばかりの頃は、ついつい教案ばかりに目が行きがちですよね。
私も日本語教師になったばかりの頃は「次に話すことは何だっけ?」と心配して、よく教案を見てしまっていたので、教案を見てしまう気持ちがよくわかります。
思い出してほしいのは、私たちは教案に向かって授業をしているわけではなくて、学生を相手に授業をしているんですよね。
学生は教師に見られていると、授業に集中してくれます。
先生と目が合うだけで、「見られている」という緊張感も生まれるし、自分のことを気にかけてくれているという特別感も生まれます。
「学生の顔を見る」だけで、その日の授業がよかったのか悪かったのかも判断できるようになります。
教師が授業中に「学生の顔を見る」だけで、いい雰囲気やいい緊張感が出る授業が目指せますよ。
学生の表情から、授業の理解度を知る

学生の表情からは、いろんなことが読み取れます。
今の説明で「あ!わかった」というときは、目がキラキラして、満足している表情です。
理解できずにいるときは、表情が曇っています。
集中力がないときは、退屈そうに、ぼ~っとしています。
学生の表情は、その日の授業の鏡なのです。
学生がわからなそうな表情をしていたときは、要チェックですよ!!
「自分は教えるのが下手なんだ…」と、がっかりしないで大丈夫です!
学生が理解できていなそうだなぁと思った説明は、次は説明の仕方を変えてみる
文型練習のときにつまらなそうな顔をしていたら、時間が長すぎなかったか考えてみる
など、次に生かせます。
チャンスはピンチってやつです。
学生にわかりやすく話すテクニックについては、「日本語教師が学生に「わかりやすく伝える」7つの話し方のテクニック」の記事をどうぞ。
学生の集中力が切れたときは、小話でリフレッシュする

学生の顔を見て、「あ、集中力が切れてきたな」と思うときはありませんか?
学生の集中力が切れたなと感じたときは、テレビのチャンネルと一緒で、少し違う話題をしたり、小話をしたりしましょう。
これは一つの考えですが、授業はテレビと一緒です。
テレビを見ていて、チャンネルを違う番組に変えたことは誰でもあると思います。
それってどんなときでしたか?きっと、
「ちょっとつまらなくなってきたなぁ」
「もっとおもしろい番組はやっていないかな」
という気持ちの時ではないでしょうか。
学生が疲れた様子や飽きてきたと思ったときは、ちょっとした小話をしてみてください。それは、
など、何でもいいです。
少し頭がリフレッシュしたら、もう一度チャンネルを授業に戻しましょう。
いつまでもリフレッシュしているわけにはいきませんからね!
授業も小話や違う話題を少し挟むことで、チャンネルをうまく切り替えられ、いつでも集中して臨むことができるようになります。
PDCAを繰り返し、よりよい授業を目指す

よりよい授業を目指すには、毎回の授業をそのままにしておいてはダメですよ。
学生の表情が曇っていたところは、きちんとメモをしておきます。
メモしたところは学生が理解していないところや、教師の説明がわかりにくかったところなので、次回の授業の改善ポイントです。
それを改善することで、次回は今回よりいい授業になります。
PDCAサイクルという言葉を聞いたことがある人も多いと思いますが、PDCAサイクルを利用して、よりよい授業を目指しましょう。
では、PDCAについて詳しく説明します!
PDCAとは
PDCAとは、
のことです。
授業に当てはめたPDCA
ここで、授業のPDCAの例を挙げてみます。
授業の目的は、進行形の「~ています」を理解させることです。
- P(Plan=計画):進行形の導入として、絵カードを使用し、意味を理解させる。
- D(Do=実行):絵カードを使って導入。
- C(Check=評価):学生の顔は曇っていて、いまいち意味を理解できていない様子。
- A(Action=改善):次の授業では絵カードの導入ではなく、実際に動作をして見せて、進行形の意味を導入してみよう。
このように、計画して実行したことがよくなかったら、次回はよくなかったところを改善して、また実行します。
このPDCAを毎回の授業で繰り返します。
PDCAで評価するポイント
授業のPDCAでは、計画を立てて実際に授業をし、それが良かったのか悪かったのかを評価します。
授業中の学生の顔は、その表情から「授業の内容を理解できたのか、できなかったのか」を判断する一つの基準になります。
つまり、「学生の顔を見る」のは、授業をもっとよくするために、とても大切なことなんです!
悪かった点は、改善するべきポイントなので、新たな計画を立て、またそれを実行します。
このPDCAを繰り返していけば、
今回より次回、次回より次々回と授業の質が高まっていき、
結果としてよりよい授業ができるようになります。
【まとめ】ちょっとしたコツで、今よりいい授業が目指せる!

授業がもっとよくなるコツを紹介しました。ポイントを4つ確認します。
- 授業中は学生の顔を見る。
- 表情から授業の理解度を把握する。
- 学生の集中が切れたときは、小話でリフレッシュする。
- PDCAを繰り返し、よりよい授業を目指す。
ご自身の授業を振り返って、学生の顔を見られていなかった方は、明日からは学生の顔に穴が開くほど見てください。
大丈夫です!どんなに見ても本当に穴は開きませんから^^
学生は先生に見られていると思うと、いつもより熱心に授業を聞くと思いますよ!
学生の顔は見ていたけど、その表情から良し悪しを読み取って授業の改善につなげられていなかった方は、ぜひ授業のPDCAサイクルを実践してみてください。
日本語教師は日々勉強で、終わりないんです!
私も100%上手くいったという授業はありませんでした。なぜなら、毎回何かしら改善点があるからです。
その改善点を教えてくれるのは学生なので、学生の顔はよーく見て、表情からいろんなことを読み取っていきましょう。
以上、たのすけでした。
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日本語教師たのすけです。
恥ずかしがり屋で引っ込み思案・周りの目を気にしすぎる私でも、日本語教師の仕事にやりがいを持って働けるようになった授業のやり方を中心に、発信しています。