授業中に学習者から答えらえない質問をされて困ったことはありませんか?
もう頭の中はパニックで、冷や汗が止まらない…そんな経験はありませんか?
きっと日本語教師なら、誰でも一度は経験があると思います。
特に日本語教師になったばかりの頃は、急に答えられない質問をされて、しどろもどろになったり、頭がパニックになったりしてしまうかもしれませんよね。
実際に、日本語教師になったばかりの私がそうでした。
「やばい…わからない…」
もう頭の中はパニックです。
そうならないためにも、事前に聞かれそうな質問を想定して授業準備をしていますが、予想外の質問が来る場合もあるんですよね。
そんな時は、「まじかー!そこ来たかー!」と思っていますが、今では上手く対処しています。
今回は、学習者から答えられない質問をされたときの対処法について、私のやり方や考えをお伝えしたいと思います。
色んなやり方や意見があると思うので、一つのやり方や意見として参考にしてみてください。
目次
学習者から答えられない質問をされたときの3つの対処法
基本的には、質問されたときに「頭をこれでもかっ!」っていうぐらいフル回転させます。その間、顔色は変えずに冷静にフル回転です。
しかし、頭をフル回転させても、学習者の質問にすぐに答えらえないときがあります。
そんな「学習者から答えられない質問をされた」ときの対処法を3つ紹介します。
1.他の学習者に答えてもらったり、クラス全体で考える
学習者の質問に対して、他の学習者に質問したり、クラス全体で考えてみましょう。
これはクラス授業の時にできる対処法です。
例えば、学習者からこんな質問があったとします。
対処法としては、他の学習者やクラス全体に逆質問をします。
実際に学習者からいい答えが出る場合もあります。
クラスで考えている間に、頭の中を整理して、教師自身いい答え方が見つかる場合もあります。
私がこの対処法をするのは、質問に答えられるんだけどいい答え方がなく、頭の中を整理して、準備したいときです。
質問されたことが全くわからないときには、この対処はしません。
学習者に聞いた手前、教師としては答えを準備しておかないといけませんからね。
2.教師の宿題にする
まったく質問の答えに検討がつかないときは、その場で答えません。
と言って、対処します。
考えてもわからないのに頭の中で一生懸命答えを探そうとすると、自分がパニックになってしまうし、あいまいな知識だったり、あいまいな答え方だったりすると、学習者も結局わからないからです。
もう本当に大変なことになりますよ!
間違った答えを教えてしまうぐらなら、その場で答えなくてもいいと思っています。
もちろん、毎回どの質問に対しても「いい質問ですね。私の宿題にします」なんて答えていたら、教師の信頼はなくなってしまうので、ダメですよ・・・!
『教師の宿題』にしちゃいましょう!
先生も宿題あるんだ~、なんて笑ってくれる学習者もいますよ^^
3.今の授業と関係ない場合は、その場で答えない
学習者からの質問が授業と関係あるときや、クラス全体で共有したほうがいいときはその場で答えますが、
そもそも今の授業と関係がない場合は、その場で答えません。
例えば、未習文法との違いだったり、N5なのにN3文法についての質問だったりするときです。
質問した学習者だけが知りたい場合は、休み時間や授業の後に答えるようにします。
対処法としては
という感じです。特に初級のうちは、こんな感じで対処をします。
学習者一人のために時間がかかってしまったら授業も終わらなくなってしまうし、クラスのレベルによっては説明するのに時間がかかるからです。
その場で答えなくても、そもそも学習者からの質問の答えがわからなかったら、休み時間にダッシュで教務室に行きます。もうトイレに行きたくても我慢です。猛スピードで教務室に駆け込みます!
教務室で、本やインターネットで調べたり、他の先生がいれば、聞いちゃいましょう。
その後で、学習者には質問の答えを返してあげてくださいね。
学習者から答えられない質問をされたときに、大切なこと
学習者から答えられない質問をされたら焦ってしまうと思いますが、大切なのは、
ことです。目が泳いだり、しどろもどろになったりしてしまうのはよくありませんよ。
それから、その場で答えられなかったとしても、そのままにするのはよくないです。
学習者は「質問したのに答えてくれない」と教師への不信感にも繋がります。
その場ではなくても、必ず質問に対しては答えを返しましょう!
一番の対処法は、授業準備を念入りにする
一番の対処法は、授業準備を念入りにすることです。
改めて授業準備は大事だな・・・!と思った経験があるので、こちらをどうぞ≫N3文法授業で大失敗!失敗の経験から日本語教師に伝えたい3つのこと
長年日本語教師をしていても答えられない質問はあるもので、私はこれが一番いいと思っています。
よく「段取り8分の仕事2分」と言いますが、本当にその通りだと思います。
基本的には、その日の授業で学習した文法や語彙の質問が来ると思うので、事前に授業準備として文法分析をして、語彙の意味や使い方を調べておけば、答えらえない質問は少ないと思います。
事前に、類似文型や類義語も調べておくことができますよね。
文法書によっては学習者から出る質問や誤用例が載っているので、事前に確認しておくといいですね。
【参考】日本語教師におすすめの本|文法書・初級・中級・JLPT・ビジネスなど
【まとめ】焦らず、堂々と対処しよう!
学習者から答えられない質問をされたときの対処法を3つ紹介しました。
もう一度まとめますね。
1.他の学習者に答えてもらったり、クラス全体で考える
2.教師の宿題にする
3.今の授業と関係ない場合は、その場で答えない
対処法は色んなやり方があるので、今回紹介した以外にもいい対処法があると思います。
大切なのは、答えられない質問をされても、
「焦らないこと」
「堂々としていること」
です。
質問にはできるだけ答えられるように、授業準備の段階で、質問に備えておきましょうね。
最初は日本語の知識がなくても、だんだん日本語の知識はついてくるので、大丈夫ですよ!
以上、たのすけでした。
日本語教師のまとめ記事はこちら
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日本語教師たのすけです。
恥ずかしがり屋で引っ込み思案・周りの目を気にしすぎる私でも、日本語教師の仕事にやりがいを持って働けるようになった授業のやり方を中心に、発信しています。