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板書のルールは決めている?|日本語教師の板書テクニック

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「毎回、板書を適当に書いているけど、これでいいのかな・・・」

「学習者に見やすい板書を書くにはどうしたらいいの?」

こんな疑問や悩みを持っていませんか?

 

慣れるまでは、板書するのも難しいですよね。まっすぐ書けなかったり、文字のサイズ感がわからなかったり・・・

私は日本語教師になったばかりの頃、板書のルールは適当に決めて、何となくで書いていました。

しかし、板書の書き方は統一した方がいいと言われ、それからは、板書ルールを作って、学習者が見やすい板書を心がけるようになりました。

たのすけ
たのすけ
この記事を書いているのは、日本語教師のたのすけ(@t_tanosuke)です。以前は日本語学校で専任講師をしていましたが、現在はオンライン日本語教師として働いています。

 

この記事を読めば、以下の疑問が解決します。

  • 板書はしたほうがいい?
  • 板書にはルールを決めたほうがいい?
  • どんなことをルールとして決めておけばいいの?
  • 板書する上で、気をつけることは?

今まで板書はあまり気にしていなかった・・・なら、ぜひこの記事を読んでみてください。

 

板書について

板書する理由

慣れないうちは、板書するのにも時間がかかりますよね。

板書するのがもったいない・・・!そう思ってしまうこともあると思います。

まずは、板書する理由を考えてみます。

 

たのすけは板書をする理由を以下のように考えています。

  • 学習者の理解を助ける。
  • 間違えたときに板書を見ながら説明できる。
  • 学習者がノートを見たときに復習できる。
たのすけ
たのすけ
闇雲に何でも書けばいいのではなく、ポイントを絞って板書をするのが大切です。

 

板書ルールを決めた方がいい理由

板書のルールは決めているでしょうか?重要なことは赤だったり、青だったり、毎回違ってはいませんか?

 

板書のルールを決めた方がいい理由は、学習者が混乱しないためです

例えば、「赤で書くものは重要なこと」などと統一しておけば、赤で書いただけで、「これは重要なことなんだ…!」と思ってもらえます。

板書は「学習者の理解を助ける」ためにするのですから、決められたルールがあったほうが学習者は混乱しませんよね。

 

板書の書き方|日本語教師の疑問

板書で決めておいた方がいいルール

板書で決めておいた方がいいルールを紹介します。

  • 何を板書するのか。
  • 分かち書きはするのか。
  • 色の意味(新しい文型は何色?接続は何色?重要なことは何色?)
  • 動詞の活用や品詞の書き方(ひらがなとカタカナどちらで書く?(例)Vます形?Vマス形?いA?イA?)
  • 漢字は使用するのか。(既習漢字は漢字を使用する?ルビは?)

他にも、下線と波線はいつ使うのかなども決めておくといいかもしれません。

たのすけ
たのすけ
分かち書きとは、言葉と言葉の間に余白を設けることです。(例)わたし は がくせい です。

 

何を板書するのか?

私の場合、以下のことを板書しています。

  • 導入文
  • 接続などのポイント

 

導入文を板書する理由は、導入文は「学習者にとって身近なわかりやすい例文」だからです

後からノートを見返して復習するときに、わかりやすい例文があった方が文法の意味を理解しやすいですし、役に立ちます。

 

それから、接続のポイントを書く理由は、例えば練習しているときに接続を間違った場合に、「◯◯の前はVテ形でいいですか?」など、ポイントを見せながら説明ができるからです。

視覚でも確認したほうが、理解しやすいと思っています。

 

他には、学習者が聞き取れなかったものや新しく紹介した言葉なども板書しています。

基本的には、教科書に書いてあるものなどは教科書を見ればいいので、書かなくていいと思っています。

たのすけ
たのすけ
板書はするのにも学習者がノートを取るのも時間がかかるので、「板書は最低限に」を意識しています。

 

板書例と板書ルールの例

【板書例①】

板書例①

 

【板書例②】

板書例②

参考までに、たのすけの板書ルールを紹介します。

  • 分かち書きはしない。(ただし、ゼロ級でひらがなだけで板書するときに、分かりにくかったら、分かち書きをする)
  • 既習の漢字はできるだけ漢字で書く。
  • 既習の漢字にルビはしない。(ただし、読めなさそうな場合はルビをふる)
  • 新出文型は赤で書く。(板書例②は可能動詞が新出のため、赤で書いている)
  • 接続は青で書く。(板書例①では、板書した後に接続を学習者に聞くので、その後に下線を引き「Vテ形」と記入している)
  • 注意すべき助詞は青い◯で囲む。
  • 動詞の活用はV◯形とカタカナで書く。(辞書形はひらがなで「じしょ形」)
  • 動詞は◯◯Vと書く。(例:かのうV、そんけいV)
  • 品詞はN、V、イA、ナAと書く。

 

簡単な漢字(既習漢字)は、漢字で書くようにしています。

理由は、漢字を見慣れてもらうためです。N3を学習するようになると、最初に読解問題の漢字にルビがなくて、それだけで読解に嫌悪感を持ってしまう学習者がいます。

そうならないためにも、初級のうちから漢字を見ることに慣れてほしいという想いから、既習漢字は漢字で書きます。

学習者が読めなければ、後からルビをふればいいと思っています。

 

例文を書くときにペン持ち変えるのに時間がかかってしまうなら、以下のような書き方もできます。

【板書例③】

板書例③

新しい文型や接続の色を変えるのではなく、下線の色で目立たせています。

赤い下線を引きながら、「今日は『~ください』を勉強します」、青い下線を引きながら「『見せて』は動詞の何形ですか?」と聞いたりします。

 

板書する上で注意したいこと

板書をする上で注意したいことを紹介します。

  • 板書するものは多すぎないか。(多すぎる情報は学習者の混乱を招く原因になりますし、板書の時間がかかってしまいます)
  • 文字の大きさがバラバラではなく、統一されているか。
  • 学習者にとって見やすい板書になっているか。
  • 板書している間でも、学習者に注意しているか。(背中を見せて板書するのではなく、体は半分ぐらい学習者の方を見ながら書けるといいと思います)
  • 板書している間、無言の時間になっていないか。(例文や接続を板書するときは、板書しているものを声に出しながら書きましょう)
  • 同じクラスを担当している教師間で板書ルールが統一されているか。(学習者の混乱を避けるためにも、クラス内でルールを統一したほうがいいです)

板書している最中にも気を配れるといいですね。

たのすけ
たのすけ
クラス内で板書ルールは統一した方がいいと思いますが、これは日本語学校の方針もあると思います。

 

板書は苦手・・・

事前に板書を紙に書いて貼るのはアリ?

まだ板書に慣れていないと、書く時間もかかってしまいますし、事前に紙に書いたものをホワイトボードに貼った方が早そうでいいかな?と思うかもしれません。

ですが、個人的には紙に書いてホワイトボードに貼るのはおすすめしていません。

 

理由は、まずその板書の紙を作るのに手間がかかります

導入文の場合、クラスが変われば導入文が変わる可能性もあるので、その板書の紙は1回しか使わないかもしれません。毎回作るのは手間だと思いませんか?

授業準備はできるだけ減らせるものは減らした方がいいと思っています。

なので、それを作る時間があるなら、板書を早くきれいに書く練習をした方が今後のためになると思うので、板書の練習に時間を使うことをおすすめします。

 

それから、板書の紙がたくさんあると、机の上もかさばりますし、どの紙を今貼るのかわからなくなってしまう可能性もあると思うからです。

そうすると、授業に無駄な時間も生まれてしまうと思うので、そういう点からも、板書を紙に書いて貼るのはおすすめしていません。

 

パワーポイントでの授業をおすすめします

板書が苦手なら、パワーポイントを使った授業はいかがでしょうか?(以下、パワーポイントはPPTと表記)

PPTは準備に時間がかかりますが、板書する時間はかからないし、文字が上手く書けないなんて心配は必要ありません。

PPTはデータとして残しておけますし、練習の絵カードも簡単に入れ替えができますし、修正も簡単にできます。1回作ってしまえば、後々は便利です。

他にも、大画面で絵カードやイラストを映せるので、後ろに座っている学習者も見やすいです。

実際にPPTを使った授業のほうが学習者から評判がよかったです。

 

最初はPPTでの授業なんてできるかな・・・と不安に感じるかもしれませんが、一度PPTの授業に慣れてしまうと、教師にとってもメリットは大きいので、おすすめしています。

 

【まとめ】学習者のために板書ルールは決めよう!

この記事では、板書ルールを決めたほうがいい理由と板書ルールについて紹介しました。

板書は「学習者の理解を助けるため」にするものです。

板書をする目的が明確になると、何を書いたほうがよくて、何を書かなくてもいいのか、という判断がしやすくなると思います。

 

板書も慣れるまでは難しいと思います。

教室を机間巡視しながら、客観的に自分の板書を確認してみてください。

字の大きさやバランス、曲がっていないかなど、確認するようにしましょう。

たのすけ
たのすけ
PPTの授業にもぜひ挑戦してみてください!

 

以上、たのすけでした。

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日本語教師たのすけです。

恥ずかしがり屋で引っ込み思案・周りの目を気にしすぎる私でも、日本語教師の仕事にやりがいを持って働けるようになった授業のやり方を中心に、発信しています。

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