教案作成

日本語教師のための教案の書き方|教案を書く理由、書くときの注意点は?

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(2021.7.17修正)


この記事は、「教案の書き方がわからない」という日本語教師の方、または日本語教師養成講座に通っている方向けに書いています。

たのすけ
たのすけ
この記事を書いているは、元日本語教師のたのすけ(@t_tanosuke)です。6年間専任として働いていました。

 

実際に教案を書かれている日本語教師の方はわかると思いますが、教案を書くのって簡単じゃないですよ!

(参考:授業準備が終わらない!?~日本語教師の授業準備にかかる時間~

 

この記事を読めば、以下の疑問が解決します。

  • 「教案」って何?どうして書くの?
  • 「教案」を書くメリットは?
  • 「教案」には何を書けばいいの?注意点は?

 

この記事を読めば、教案を書く理由を理解した上で教案が書けるようになります。

教案の書き方がわからなくて困っているなら、ぜひこの記事をご覧ください。

 

日本語教育の「教案」について

「教案」とは

ノートとペン

教案とは『教師が実際に授業をする前に作成するもので、授業についての計画案』のことです。

授業は、行き当たりばったりですることはできません。

日本語の教科書を渡されて、「これで3時間授業してください」と言われてできますか?

難しいですよね。

 

日本語の授業をするためには、綿密な計画が必要不可欠なんです。

その授業についての計画案が「教案」です。

 

「教案」を書く理由

ノートとペン

「”教案”が大切!一字一句細かく書くこと!」

こんなことを養成講座の先生や、日本語学校の先輩教師に言われた人はいませんか?

でも、どうして教案を書くのでしょうか?その理由を知って書いていますか?

 

教案を書く理由を、私は以下のように考えています。

  • その授業を学生が受けたら、何ができるようになるかを明確にするため。
  • テンポよく授業を進めるため。
  • 限られた授業時間を無駄にしないため。
  • 授業を次回の授業に生かすため。
  • 自分自分が混乱しないようにするため。

特に、授業に慣れていない場合は、自分自身が混乱しないようにするために、教案は役に立つと思います。

今回の反省点を教案に書き込んでおけば、次回はそれを生かした授業ができますよ。

 

教案を書くことによって、この授業を行う目的が明確になるのもメリットです。

それから、テンポよく授業を進めるためにも、教案があると便利です。

 

「教案」を書くことのメリット

メリット

日本語教師の7つ道具シリーズ「教案の作り方編」に教案を書くことのメリットが載っていたので引用しますね。

  • 授業で達成する目標が明らかになる。
  • その目標を達成するための方法がイメージできる。
  • 授業で行う活動と、それを行う順序が確認できる。
  • 学習者の活動と、それを支える教師の役割が確認できる。
  • 授業を振り返り、授業を改善することに役立つ。

参照:アルク「日本語教師の7つの道具シリーズ+(プラス)教案の作り方編」平本照麿,2016年

 

改めて見ると、教案を書くことはメリットがたくさんありますね。

最初は授業に慣れていないので、授業の流れのイメージがあまりわかないと思います。

教案を書くと授業の流れのイメージができるので、授業のシュミレーションもできて便利です。

 

パソコン?手書き?何を使って「教案」を書くの?

パソコン

基本的に、自分にとって使いやすいもので教案を書くのがいいです。

パソコンを使ってWordやExcelで書く人もいれば、手書きで教案ノートやインデックスカードに書く人もいます。

 

今はパソコンを使って教案を書く人がほとんどだと思いますが、私もパソコンを使って書くことをおすすめします。

なぜかというと、パソコンなら書き直しが簡単だからです。

それぞれ、パソコン入力と手書きで書くメリットを書きますので、自分に合った方法を選んでください。

 

パソコン入力のメリット
  • 書き直すときや順番を入れ替えたいときに便利。
  • 教案の中に絵や写真・グラフを簡単に入れられる。
  • 見やすい。
  • データで残るので、次回の修正がしやすい。

 

手書きで書くメリットもあります。

手書きのメリット
  • パソコンで書くよりも教案を書く時間が比較的短い。
  • 学期ごとに教案ノートを保存すれば、自分自身の教師としての振り返りがしやすい。

 

「教案」の書き方

「教案」には何を書くの?

ノートに書く人

次に、教案には何を書けばいいのでしょうか。

 

まずは『授業の学習項目(ゴール)』を書きます。授業のゴールというのはとても大切です。

「この授業を受けたら、学生が何ができるようになるのか」がないと、何のために授業をするのかわかりません。

授業のゴールは必ず書きましょう!

 

ゴールがあって、それを達成するために何をしたらいいのか書くのが教案です。

教案では、以下のことを書きます。

■時間:その活動にかかる時間と実際の授業時間

■活動での学習項目:導入、練習、活動など

■学習者の活動:学習者が言うこと、行うこと(これは予想される発話を書きます)

■教師の活動:教師が言うこと、行うこと

■板書:板書計画(色も分けて書いておくと、実際に板書しやすいです)

■教材:使用する教材や教具

■留意点:注意するべきこと

 

▼教案例
教案の例
出典:アルク「日本語教師の7つの道具シリーズ+(プラス)教案の作り方編」平本照麿,2016年

教案を書く順番は、左から[時間→学習者の活動→教師の活動→教材→留意点]の順に書いていきます。

授業は学習者が主体なので、時間の隣に「学習者」の活動を書きます。

その活動をサポートするのが教師の役割なので、[学習者の活動→教師の活動]という順番が一番自然です。

 

「教案」はどれぐらい細かく書けばいいの?

授業に慣れていないころは、できるだけ細かく書きましょう。

具体的には、教師の発話一字一句、予想される学生の発話、細かい時間配分を書きます。

最初の頃は1回の授業で10枚とか書く人もいるぐらいです。

 

教案を見たときに、「その教案を見て誰でも授業ができる」のが理想です。

 

「教案」を書くときの注意点

ポイント

教案を書くときは以下の点に注意してください。

一通り教案を書いたら、見返してチェックしてみてください。

  • 授業の学習目標は明確か。その学習目標が達成できる教案になっているか。
  • 教師の発話は多すぎないか。教師ばかり話す一方的な授業になっていないか。
  • それぞれの活動の流れはつながっているか。
  • 練習は意味のある練習になっているか。
  • 時間配分は現実的か。
  • 未習の語彙・文法を使用していないか。

 

最初のころは、以下のことも教案に書いておいたほうがいいです。

授業で時間が余ってしまったときや、最後まで終わらない場合の保険です。

  • 時間が足りなくなったときに、省略する活動は何か
  • 時間が余ったときにする活動

 

最初のころは、授業の時間配分が難しいです。(時間配分については、「日本語の「授業流れ」|初級文法の授業は5つのパートで組み立てます」の記事を参考にどうぞ)

 

私が新人のころ、教案にいろいろ盛り込みすぎて、教えなければならない学習項目が終わらないこともありました。

予想以上に学習者の理解に時間がかかっていて、教案通りに進まないこともあります。

これは、次の先生にも迷惑をかけることになるので、気をつけましょう。

 

また、授業がトントン拍子に進んでしまって、時間が余ってしまうこともあります。

「どうしよう・・・やることがない!」とならないためにも、時間が余ったときにする活動も書いておいたほうがいいです。

 

【まとめ】日本語教師に「教案」は大切!

女性

日本語教師になったばかりで授業に慣れていない頃は、特に「教案」が大切です。

最初は教案を書くのにも時間がかかります。

授業の準備に追われて教案を書く時間が取れないという方もいるかもしれませんが、最初はきちんと書きましょう。

必ず日本語を教える基礎になります。

 

注意してほしいのは、教案を書いて満足したから終わりではダメです!

大切なのは『今回の授業で上手くいかなかったことを、どう改善して次にどう生かすか』です。

100%上手くいく授業なんてものはありません。

 

毎回PDCAを繰り返して、よりよい授業を目指してください。(Plan=計画 Do=実行 Check=確認 Act=次の行動)

詳しくは、「PDCA?授業がもっとよくなるコツ!| 現役日本語教師が教えます」の記事を参考にどうぞ。

たのすけ
たのすけ
授業をしたら、学生に聞かれた質問、時間配分などのメモしておくと、次に生かせます。

 

▼この本で教案の書き方がわかります。

 

日本語教師のまとめ記事はこちら>>日本語教師のまとめ記事

 

以上、日本語教師のたのすけでした。

 

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