教え方のポイント

「みんなの日本語Ⅰ」で学習者が難しいと思う文法ベスト5!

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最初はテストの点数がよかったのに、気が付いたらテストの点数が悪くなっている学生はいませんか?

学生はどこでつまづいてしまったのでしょうか?

 

「学生がどこの課の何の文法が難しいと感じるのか」を把握していれば、事前に学生のフォローもできますよね。

 

たのすけ
たのすけ
この記事を書いているのは、日本語教師のたのすけ(@t_tanosuke)です。以前は日本語学校で専任講師をしていましたが、現在はオンライン日本語教師として働いています。

 

この記事は、日本語教師になったばかりの方や養成講座に通っている方向けに、学生が「みんなの日本語Ⅰ」で難しいと思う文法を5つ紹介しています。

教えるときのポイントや注意点も書いています。

(私の経験から独断で選んでいるので、ご了承ください)

 

この記事を読めば、以下のことがわかります。

  • 「みんなの日本語Ⅰ」で学生が難しいと感じる文法は何?
  • どうしてその文法を難しいと感じるの?
  • 学生に教えるポイントや注意点は?

 

事前に学生が難しいと思う文法を把握して、しっかりフォローできるようにしましょう!

 

「みんなの日本語Ⅰ」で学生が難しいと思う文法ベスト5

それでは、ランキング形式で紹介していきます!

第5位「第23課の形/Vた形+V辞書とき」

みんなの日本語Ⅰ第23課

5位は『23課の「とき」』です。

 

「とき」自体は難しくありません。

ここでは練習Aの文型2の「とき」を難しいと思う文法として取り上げました。

例1)家へ帰るとき、ケーキを買います。

例2)家へ帰ったとき、「ただいま」と言います。

意味は以下のようになります。

例1は、家へ帰る前に(途中で)、ケーキを買います。

例2は、家へ帰ったあとで、「ただいま」と言います。

 

学生は「辞書形」と「た形」で文の意味が変わることに混乱します。

しかし、辞書形とた形のもともとの意味機能を考えれば、あまり難しくないです。

 

辞書形のときは、後件のできごとが前件より「前」に起こったこと、た形のときは後件のできごとが前件より「後」に起こったことです。

どこでアクションをするのかが、この文型のポイントになります。

 

補足ですが、よく「とき」の前に「の」をつけてしまう学生もいるので注意してくださいね。

例)寒いとき、コートを着ます。

たのすけ
たのすけ
「の」をつけてしまう間違いは、本当に多いです。

 

第4位「第20課の普通形」

みんなの日本語Ⅰ第20課普通形

4位は『第20課の普通形』です。

 

普通形という概念は理解できるんですが、とりあえず普通形が覚えられません。

もちろん、普通形を作るのにもルールがあるんですよ?

 

でも、動詞・い形容詞・な形容詞・名詞・・・

それから、現在・現在否定・過去・過去否定・・・

いろんな組み合わせが出てきて混乱してしまう学生が多いです。

 

よく、な形容詞と名詞の現在形の「だ」が脱落してしまう人も多いです。

例)〇好きだ ✕好き

繰り返し練習して覚えるしかありません!

定着するまでは、授業の初めに1分だけ普通形への変換練習をする!と決めて、やってもいいと思います。

 

普通形で難しいのは、実際に会話の中で使うことです。

今まで、「です」「ます」と丁寧形で話していたので、いきなり普通形で話すことができないんです。

私たちも上司に敬語を使っていたのに、急にタメ語でいいよ~と言われても、なかなか話せませんよね。

「友だちだから普通形を使って」と言っても、丁寧形になってしまいます。

 

特に「一緒に映画を見に行かない?」などの相手を誘う言い方を実際に会話で使えるようになるには、時間がかかります。

これも根気よく練習が必要です。

たのすけ
たのすけ
普通形は20課以降たくさん出てくるので、早い段階で定着させたほうがいいです。

 

第3位「第22課の名詞修飾」

みんなの日本語Ⅰ第22課

3位は『第22課の名詞修飾』です。

 

日本語と英語は名詞の修飾の仕方が違います。

これも名詞修飾が難しいと思う原因の一つかもしれません。

 

英語は修飾する言葉が長いときは修飾される名詞の後ろに置きます。

(英語)This is a my bag which I bought at department store yesterday.

(日本語)これは昨日私がデパートで買ったバッグです。

 

名詞修飾は単純な変換練習ならできます。

しかし、応用されてしまうとお手上げになってしまう学生もいます。

例)今週の日曜日、レストランで食事します。+友だちが予約しました。

⇒今週の日曜日、友達が予約したレストランで食事します。

あれ?どこに文を入れたらいいの?

・・・よくわからなくなってしまうようです。

 

それから、名詞修飾の文では主語が「が」になりますよね。

これを忘れてしまう学生も多いです。

例)これは私買ったかばんです。

 

名詞修飾を会話の中で使うのは、初級のうちはなかなか難しいです。

気をつけたいのは、名詞修飾を勉強したら、教師も「名詞修飾を使って話す」ということです。

 

変な日本語を学生が教師の真似をして覚えてしまいます。

例)これは私が買いましたかばんです。

こんな言い方を教師がしていたら、学生はいつまでたっても名詞修飾を覚えませんよね!

たのすけ
たのすけ
よく聞く言い方は、印象に残りやすいみたいです。

 

第2位「第24課のあげもらい」

みんなの日本語Ⅰ第24課

2位は『第24課のあげもらい』です。

 

あげもらい(授受表現)の意味自体は難しくありません。

あげもらいが難しいのは、主語が抜けたときです。

「誰が」がない文では、「誰が」「誰に」の方向がわからないので、「あげます」「もらいます」「くれます」を間違えやすいです。

 

「くれます」のときは、いつも「私(私のグループ)」と言っても、間違ってしまいます。

例)田中さんが弟におもちゃをもらいました。(正しいのは「くれました」)

 

「~てあげます」「~てくれます」は助詞も「に」だけでなく、「を」や「の」のときもあるので、余計難しく感じてしまうようです。

例1)私は友だち料理をつくってあげます

例2)私は友だち駅まで送ってあげます

例3)私は友だち荷物をもってあげます

 

このあげもらいも難しいと感じるところなので、「~てあげます」「~てもらいます」「~てくれます」を正しく使える学生は日本語が上手だなって思いますね。

初級がきちんとできるかどうかの判断材料にしています。

 

ぜひ日本語のビギナーを抜け出すためにも、この文法を使えるようにしましょう。

たのすけ
たのすけ
誰かの動作に対して、感謝の気持ちを込めて表現できるので、きちんと使えるようになりたい文型です。

 

第1位「第14課の動詞て形」

みんなの日本語Ⅰ第14課

第14課といえば、「て形」ですよね。

学生が難しいと思うランキング第1位は『第14課、動詞のて形』です。

 

て形みんなの日本語で一番最初に出てくる活用です。

て形さえできれば、それ以外の「~ください」「~ましょうか」「~ています(進行形)」は意味の理解は難しくありません。

 

ここまでは順調にきていた学生も、て形がわからなくなって一気に崩れる可能性があります。

動詞にはグループがあるの!?

え?スペシャルⅡグループ!?

Ⅰグループのて形って、何でルールがこんなにあるの!?

 

えー!!

 

えー!!!

 

えー!!!!

 

こんな感じです。

 

第14課のて形には苦戦する要素がたくさんあります。

Ⅰグループのて形はルールがたくさんあって、覚えるまでが大変です。

結局ルールなので、覚えるしかないんですけどね。

 

なかなか覚えられないという学生には歌で覚えさせるのもいいと思います。

カントリーロードの歌に合わせたて形の歌があったので紹介しますね。

これなら楽しみながらて形の活用を覚えられそうです♪


出典:You tube

 

て形よりも後半の文法のほうがもっと難しいと思いますが、最初の難関ポイントなので、て形を第1位にしました。

て形さえできれば、あとから出てくる活用は難しくないはずですよ。

たのすけ
たのすけ
て形は最初の難関ポイントです。

 

【まとめ】「みんなの日本語Ⅰ」で学生が難しいと思う文法ベスト5!

何かを思いついた男性

「みんなの日本語Ⅰ」で、学生が難しいと思う文法を5つ紹介しました。

第1位:14課「動詞のて形」

第2位:第24課「あげもらい(授受表現)」

第3位:第20課「普通形」

第4位:第22課「名詞修飾」

第5位:第23課「の形/Vた形+V辞書とき」

第4位の普通形と第1位のて形は、文法ではありませんが、学生が難しいと思うところなので、ランキングに入っています。

 

学生が難しいと思う文法を教師が把握しておくことで、授業での進め方や個別フォローもできます。

たのすけ
たのすけ
学生がつまづきやすい文法は、ぜひ頭に入れておいてくださいね。

 

「みんなの日本語Ⅱ」は、「みんなの日本語Ⅱ」で学習者が難しいと思う文法ベスト5!」の記事で紹介しています。

 

 

日本語教師のまとめ記事はこちら>>日本語教師のまとめ記事

 

以上、たのすけでした。

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