授業の進め方

日本語教育の読解の基礎知識 | ボトムアップとトップダウンって?

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ボトムアップ、トップダウン、スキミング、スキャニング

この言葉を知っていますか?

 

日本語教師になったばかりの方や、文法の授業ばかりで読解の授業をやったことがないなら、知らないかもしれません。

なぜなら、日本語学校では読解の勉強会はないし、読解について誰も教えてくれないからです。

 

今まで不思議に思っていたんですが、なぜか文法の勉強会はあっても、読解の勉強会はないんですよね。

そこで、日本語教師になったばかりの方に覚えておいてほしい読解の基礎知識について、本記事では、読解の基礎知識として「ボトムアップ」「トップダウン」について紹介しています。

トップダウンは、スキャニングとスキミングの2種類あります。

 

たのすけ
たのすけ
この記事を書いているのは、日本語教師のたのすけ(@t_tanosuke)です。以前は日本語学校で専任講師をしていましたが、現在はオンライン日本語教師として働いています。

 

この記事を読めば、以下の疑問がわかります。

  • ボトルアップ、トップダウンって何?どうやるの?
  • ボトムアップとトップダウンのどっちが大切?
  • スキャニング、スキミングって何?どうやるの?

 

「読解は最初から一字一句読んでいくのが当たり前」と思っている方は、ぜひこの記事を読んでみてくださいね。

 

読解の進め方について知りたい方は、「読解の授業は読んで終わりにしていない?|日本語の読解授業の進め方」をご覧ください。

 

読解には2つの種類がある!

読解の読み方には2つの種類があります。それは「ボトムアップ」と「トップダウン」です。

それでは、詳しく見ていきましょう!

 

ボトムアップについて

ボトムアップとは

ボトムアップモデル

ボトムアップとは小さい単位から大きい単位へと読み進めていくやり方です。

一つ一つわからないことを解読していって、最後に大きい意味を読み取ります。

 

ボトムアップの読み方

ボトムアップは、言葉や文法、指示語の指すもの、文と文の段落と段落の関係などについて細かく確認しながら読み進めていきます。

  • わからない言葉や難しい言葉の意味を調べながら読む。
  • 文法や文型の使い方や意味を確認しながら読む。
  • 接続詞(しかし、なぜなら)や指示語(これ、それ)に注目して、文と文の関係を確認しながら読む。

 

授業では複雑の構造の文の意味を理解できるように説明したり、内容を理解しているかどうか質問をし、確認していきます。

 

トップダウンについて

トップダウンとは

トップダウンモデル

トップダウンとは、抽象的に頭の中にある予測や推測を文字にしていくやり方です。

トップダウンは最初に読む目的があって、予測をします。

それで、文章を読みながら目的に合うものを探したり、予測が正しいかどうかを確認しながら読み進めていきます。

 

トップダウンの読み方

トップダウンの読み方には「スキミング」「スキャニング」があります。

詳しく説明していきます。

スキミング

新聞
スキミングとは

スキミングとは、文章に早く目を通して、話の流れや大意をつかむ読み方です。ポイントは、

  • 文章全体を速く読んで、要点や大意をつかむ。
  • 速くキーワードを見つけて、あまり重要でないよころをとばす。
  • いつも「先の予測」「わからない部分の推測」「前後から類推」しながら読む。

 

スキミングはどんな文章を読むときに使う?

スキンミングを使って読むのは新聞やインターネット、お知らせなどを読むときです。

これらは、一つ一つの言葉の意味や文法がわからなくてもいいわけです。全体に何が書かれているかを正確につかめれば問題ありません。

 

スキャニング

地図と虫眼鏡
スキャンニングとは

スキャニングとは、文章から必要な情報だけを探しながら速く読む読み方です。ポイントは、

  • 文章の中からその時に必要な情報をできるだけ速く探す。
  • 必要な情報を速く得るために、関係のないところをとばす。
  • 読むというより、絵や記号、サインを見るように文字を拾っていく。

 

スキャニングをどんな文章を読むときに使う?

スキャニングは日常生活の中で使っていることが多いです。

例えば、レストランでメニューを見て注文するとき、地図を見るとき、旅行のパンフレットを見るときです。

これらの時は、文章全体の大意がわからなくても問題ありません。大切なのは、自分が必要な情報を得ることです。

 

ボトムアップとトップダウンのどちらが大切?

疑問を持っている女性

ボトムアップもトップダウンも読解をする上で大切なスキルです。

どちらか片方だけを使うのではなく、両方を組み合わせて使うのがいいです。

 

どちらを使えばいいのかは、文章を読んでいるうちに自然と身についていきます。

日本語学校の読解の授業は、ボトムアップが多いような気がします。

なので、難しそうな文章やわからない言葉がたくさんある文章を見て、読解は嫌だなという嫌悪感や苦手意識を持ってしまうのです。

 

日常生活では一字一句文章の意味を理解する必要はありません。

私たちもわからない言葉があっても読み進めていますよね?なんとなく流し読みにして、ポイントだけかいつまんでいませんか?

留学生が日本で生活していくためには、トップダウンの読み方も身につけたほうがいいんです。

 

【まとめ】日本語読解の基礎知識

教科書を読んでいる教師

読解の読み方としてボトムアップとトップダウンを紹介しました。

どういった読み方をすればいいのか、もう一度まとめますね。

☞ボトムアップの読み方

  • 新しい言葉を確認する。
  • 接続詞(しかし、なぜなら)や指示語(これ、それ)に注目して、文と文の関係を丁寧に考えながら読む。
  • 細かい内容を表や図に整理していく。

☞トップダウンの読み方

  • 必要な情報だけを速く探す。(スキミング)
  • ざっと読んで全体の大意をつかむ。(スキミング)
  • 予測しながら読み進む。(スキャニング)
  • 大切な言葉や文を見つけて、他のところは読みとばす。(スキャニング)

 

まだ、授業でトップダウンの読み方(スキミング・スキャニング)を試したことがない方は、ぜひチャレンジしてみてください^^

 

読解の進め方について知りたい方は、「読解の授業は読んで終わりにしていない?|日本語の読解授業の進め方」をご覧ください。

 

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以上、たのすけでした。

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日本語教師たのすけです。

恥ずかしがり屋で引っ込み思案・周りの目を気にしすぎる私でも、日本語教師の仕事にやりがいを持って働けるようになった授業のやり方を中心に、発信しています。

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