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ドラゴン桜に学ぶ褒め方10か条|この褒め方で学生の成績は伸びる!

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「学生を褒める」ことを日常的にしている日本語教師の方は多いと思います。

上手に学生を褒めれば、やる気が出て成績アップにつながるし、いいことばかりですよね。

 

しかし、正しい褒め方をしていますか?「褒める」ではなく「おだてる」になっていませんか?

 

私も以前は、上手に学生を褒めることができていなかったと思います。

ドラゴン桜を読んで、褒め方にもテクニックがあることを知りました。

恥ずかしながら、ハッとしました。

 

この記事では、学生を褒めるときの「褒め方のテクニック」を具体例をつけて紹介しています。

 

たのすけ
たのすけ
この記事を書いているのは、日本語教師のたのすけ(@t_tanosuke)です。以前は日本語学校で専任講師をしていましたが、現在はオンライン日本語教師として働いています。

 

この記事を読めば、以下の疑問が解決します。

  • 学生の褒め方がわからない。
  • 学生を上手に褒められない。
  • 褒めているはずなのに、学生の成績が上がらない。
  • 学生が勉強しないので、困っている。

 

すぐに実践できるテクニックを紹介しています。褒め方のテクニックを知りたいなら、ぜひこの記事を読んでみてくださいね。

 

褒めることは「諸刃の剣」

剣

褒めることは「諸刃の剣」になるので注意が必要です。

褒めることは相手にやる気を出させるために、効果的です。

特に、子供の頃から「できない」「悪い」「ダメ」と言われてきた人にとっては、効果があります。

なぜなら、褒められることで自信を増やすことができるからです。

 

誰だってテストでいい点数を取った時に「すごい!完璧!やればできる!」と言われると気持ちがいいですよね。

私なんか「すごい!」と言われたいがために、頑張るタイプです。

 

しかし、褒め方によっては逆効果になることもあるので、気をつけましょう。

 

「相手のため」ではなく「自分のため」に褒めていない?

褒められると嬉しくなってやる気がでますよね。

しかし、毎回褒められ続けるとどうでしょうか。

重荷に感じたり、褒める人に対して、自分に何かを要求していると感じる人もいるのです

 

学生を褒める→学生は褒められて勉強にやる気がでる→学生を褒める→学生は褒められて勉強にやる気がでる→学生を褒める→・・・

 

最初は「学生に自信を持たせる」ために褒めていたはずが、いつの間にか自分の思い通りに学生が勉強するように褒めていませんか?

これは「相手のため」ではなく「自分のため」に褒めています。

褒めるときは相手の気持ちを考えなければなりません。

 

褒め言葉=相手を支配しようとしている

「相手のため」ではなく「自分のため」になっている褒め言葉は、相手を支配しようとしているのと変わりません。

学生が勉強するために褒めるのですから、その通りですよね。

 

学生は教師のその思惑を敏感に察知します。すると、とたんに気持ちが冷めてしまいます。

褒められても「これは先生が私に勉強させようと褒めているだけなんじゃ…?」と思ってしまいます。

間違ってはいけないのは、褒めることと、おだてることは同じではありません。

 

ドラゴン桜に学ぶ褒め方のテクニック

褒め方のテクニック10か条

まずは、ドラゴン桜に紹介されていた「褒め方のテクニック10か条」を紹介します。

  1. 具体的に褒める
  2. 抽象的に褒める
  3. すぐ褒める
  4. 「これは」と思うことを、いつまでもしみじみと褒める
  5. 理由をつけて褒める
  6. 理由なしで褒める
  7. 褒め言葉のバリエーションを増やす
  8. 感謝の言葉も褒め言葉である
  9. 第三者も褒めていたと伝える
  10. その子の思い入れの大きいことを褒める

出典:「ドラゴン桜9巻」

 

では、具体的な「褒め方のテクニック」を詳しく解説していきます。

 

よくない褒め方

まずは、よくない褒め方です。できない学生が、テストで80点を取ったとします。

教師と学生の会話

これを聞いて、どう思いますか?うれしくなってやる気がでますか?

 

きっと、この時の学生の気持ちは「別に・・・」「すごい、やればできるは聞き飽きたよ」ではないでしょうか。

理由は、使っている褒め言葉が、どこにでもある決まり文句だからです。

 

この時、学生は「他に褒め言葉はないのかな」と思っています。

いつも同じ褒め言葉になってしまうのに理由があります。

なぜなら、テストの時以外には褒めていないからです。普段から褒めることが大切なのです。

 

「褒める」ポイントは2つ

褒める大切なポイントは、2つあります。

  • 承認
  • 確認

では、詳しく見ていきましょう!

 

1.承認

「承認」とは、相手のいいところを無条件で褒めることです。

具体的な褒め方と抽象的な褒め方を紹介します。

 

具体的な褒め方

朝、学生と会った時の教師の会話です。

教師と学生の会話

このように、朝あいさつをするときでも、あいさつだけじゃなくて、「最近遅刻せずに時間をしっかり守っているな」と具体的に褒めることができます。

 

承認とは相手のことをすべて受け入れることです。そこから人間関係が始まります。

お互いの心が通いだせば、言葉が自然と相手の心に響いていきます。これが「承認」です。

何でもいいので、気がついたときにこまめに褒めてみましょう。

 

抽象的な褒め方
教師と学生の会話

「優しい」ってすごく曖昧ですよね。しかし、漠然な褒め言葉でも、人は褒められるとうれしいものです。

 

不思議ですが、「優しい」のような抽象的な褒め言葉には不思議魔な力があって、言われていると本当にそうなっていくことが多いんです。

いくつか、抽象的な褒め言葉を紹介します。

  • 「優しいね」
  • 「親切だね」
  • 「頑張り屋だね」
  • 「勇気があるね」

ぜひ普段から、使ってみてください。

 

2.確認

「確認」とは、褒める時に自分の気持ちも一緒に伝えることです。

自分の気持ちのことを「アイメッセージ」と言います。

まずは、アイメッセージを使った時と、使っていない時で比べてみましょう。

 

アイメッセージを使っていない褒め方
教師の会話

どうですか。ちょっとこれだけじゃ、そっけなく感じませんか?

次は、アイメッセージを使った褒め方を見ていきましょう。

 

アイメッセージを使った褒め方
教師の会話

今度は感じがよく聞こえませんか。それは、なぜでしょうか。

理由はアイメッセージ、つまり「私の気持ち」が相手に伝わったからです。

相手の行為に対して、自分を主語にして気持ちを伝えると、より深く相手の心に響きます。

 

叱り方の例

叱る時は褒めるとき以上に、アイメッセージが重要になります。

▼アイメッセージなし
教師の会話

▼アイメッセージあり
教師の会話

 

大切なのは、相手と自分で感情を共有することです。褒めても相手の心に響かなければ意味がありません。

褒める時は、あと一歩踏み込んで、アイメッセージを伝えてみてください。

 

【まとめ】褒め方にもテクニックがある!

褒めている教師

最後に「褒め方」で大切なことをまとめます。

  • 普段の生活でこまめに声をかけ、褒める。
  • 学生が変わらなくても諦めずにコツコツと褒める。
  • 無条件に褒める。
  • 褒めるときはアイメッセージを伝える。

 

褒め方のテクニックを紹介しましたが、どうだったでしょうか。

褒め方のテクニック10か条はどれか一つを使うのではなく、組み合わせて使ってみてくださいね。

教師の褒め方次第で学生のやる気が出て、成績がアップしますよ。

たのすけ
たのすけ
さっそく、明日から実践してみましょう!

 

もっと詳しく知りたい方は、ぜひドラゴン桜の9巻を読んでみてください。漫画なので、わかりやすくておすすめですよ。

 

ドラゴン桜は東大合格への具体的なテクニックが多いですが、勉強方法など「ためになること」も多いのでおすすめです。

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以上、たのすけでした。

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恥ずかしがり屋で引っ込み思案・周りの目を気にしすぎる私でも、日本語教師の仕事にやりがいを持って働けるようになった授業のやり方を中心に、発信しています。

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