日本語教師の仕事の一つに「学生指導」があります。
学生指導って、本当に本当に難しいですよね。
正直、何が正解かわからなくて、試行錯誤だったような気がします。
私は日本語教師になりたてのころは、毎日学生指導に頭を悩ませていたので、その気持ちがよくわかります・・・!
今回は、私が昔悩んでいた「学生のことを甘やかす?」というテーマを取り上げました。
この記事は、こんな悩みを持っているあなたにおすすめです。
一つでも当てはまるなら、ぜひこの記事を読んでみてください。
内容は、私なりに日本語教師の経験を積んだ意見ですので、一つの意見としてお読みくださいね。
目次
日本語教師の方、学生のこと甘やかしすぎていませんか?
「学生のことを甘やかす」ってどういうこと?

ここで、質問です。
学生Aさんがアルバイトをしたいので、求人広告を見つけてきました。
そのAさんは、自分の日本語力に自信がないので、代わりに先生にそのお店に電話をしてほしいと言ってきました。
Aさんの日本語はN4レベルです。上手とは言えませんが、簡単なやりとりは可能です。
あなたはどうしますか?
答えはでましたか?
「学生の代わりに電話をかけてあげる」
と言いたいところかもしれませんが、ちょっと待った!!です!
でも、日本語教師になったばかりの私だったら、
間違いなく「学生の代わりに電話をかけてあげる!」と言っていたと思います。
だんだんと本質がわかってきて、それは親切ではなく、甘やかしているのと一緒だということに気がつきました。
本当に学生のことを考えるのであれば、自分で電話がかけられるように電話のロールプレイをしてあげるのがいいと、今では思います。
言ってしまえば、『アルバイトをしたいお店にも電話ができない=日本語力不足でアルバイトができない』ということなんです。
電話って直接会って話すよりも、何倍も難しいです。だから、電話は自信がないという学生も多くて、「先生、アルバイト先に電話してください」と言ってきます。
でも、日本語で電話ができれば、学生の自信にも繋がります。
私たち日本語教師は、学生の日常生活のささいなことでも自信につなげてあげられるサポートをしたいですね。
「学生を甘やかさない」日本語教師の役目とは

私たち日本語教師は、学生の面倒をずっと見ていくわけではありません。
卒業したら、大学や専門学校、会社なりにそれぞれ新しい進路を歩みます。
自分でできることは自分でやらないと、後から困ることになると思いませんか?
日本語教師がするべきことは、日本語を使って何かができるようにすることなんです。
もし「日本語に自信がないから、代わりに電話をしてほしい」と言ってきたら、電話のロールプレイをしてあげましょう。
いろんなパターンをして、自信をつけさせてあげましょう。
それでも心配なら、電話をかけるときに「隣で聞いているから大丈夫だよ。本当にわからなくなったら、代わってあげるから」と言って安心させてあげましょう。
日本に留学に来たからには、使える日本語力を身につけてほしいですよね。
私たち日本語教師の役目は、学生の日本語力を向上させ、日本語で何かができるようになることです。
学生のことを真剣に考えよう

日本に留学に来るってすごいことなんです!
もちろん、お金も時間もあるから、なんとなく日本に来て日本語を勉強に来たという学生もいるかもしれません。
でも、文化や言葉が違う国で生活するんですよ?それって、とってもすごいことなんです。
相手のことを真剣に考えるとは、日本語ができないから、代わりに何でもやってあげることではないと思います。
学生のことを真剣に考えたら、何をするのが学生にとって一番プラスになるのかが見えてくると思うんです。それを常に頭に置いて行動してみましょう。
学生が、「先生、〇〇してください」「〇〇を手伝っていただけませんか?」と言ってきたら、それは本当に手伝ったほうがいいのか一度考えてみましょう。
学生だけでできそうなことは、やらせてみる!
手伝ったほうがいい場合は、手伝う。しかし、全てやってあげるのではなく、相手がやるのをサポートする。
それだけで、日々の学生への接し方が変わってくるはずです。
【まとめ】学生を甘やかすだけじゃ、学生のためにはなりません!

学生指導って本当に難しいですよね。
日本語教師になりたての頃は、私もうまく対応ができなくて本当に悩んでいました。
どれが正解というのはないのかもしれなくて、いまだに悩むこともたくさんあります。
しかし、悩んだ時は、次のことを基準に考えてみてください。
- 何をするのが学生にとってプラスになるのか。
- これを日本語教師がしたら学生の日本語力の向上を妨げないか。
- 学生の日本語力が向上するためにはどうするべきか。
学生のことは甘やかさず、対応していきましょう!冷たいと思われることがあっても、愛のムチです!!
それが、学生の日本語が上手になるためです!
以上、たのすけでした。
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日本語教師たのすけです。
恥ずかしがり屋で引っ込み思案・周りの目を気にしすぎる私でも、日本語教師の仕事にやりがいを持って働けるようになった授業のやり方を中心に、発信しています。