「学習者と信頼関係が築きたい・・・!」
「学習者に信頼されたい・・・!」
「学習者に慕ってほしい・・・!」
あなたもそんなことを想っていませんか?
学習者といい信頼関係を築いたり、学習者から慕ってもらえるのは、嬉しいことですよね。
今日は、たのすけを慕ってくれていた学習者がいたので、そのことについて書きたいと思います。
まず、なぜたのすけが学習者から慕われているな、と感じたのかお伝えしますね。
その学習者は後輩が入学してきたときに、
「私の一番大好きな先生です」
と紹介してくれたり、
「私の日本語が上手になったのは先生のおかげです」
「たのすけ先生のおかげでN3に合格できました」
と、よく伝えてくれていたので、慕われているなぁと感じました。
事あるごとに「たのすけ先生、たのすけ先生」と話しかけてくれ、たのすけ自身も、「慕ってくれているんだなぁ」というのが感じられて、とても嬉しかったのを覚えています。
そんなに慕ってくれていた学習者ですが、その学習者だけ特別に何かしたわけではないんです・・・!
それから、担任でもなかったので、JLPTを通じて学習者が信頼して、慕ってくれたのかな?と思うことがあるので、そのポイントを3つお伝えしたいと思います。
目次
JLPTを通じて、学習者に慕われた3ポイント
まずは、学習者が慕ってくれるようになった理由として、これがよかったのかなと思うポイントを3つ紹介します。
では、詳しく解説します!
数字から苦手分野と勉強の仕方・教材をアドバイス
たのすけは、その当時JLPTの担当をしていたので、模擬試験の結果をFBしたり、その結果をもとに学習面談を実施していました。
学習面談では、模擬試験の結果をもとに、学習者の苦手分野や勉強の仕方をアドバイスしたり、自習できる教材を紹介したりしていました。
JLPTに向けての学習面談は、一番最初は全員実施をして、その後は、模擬試験の結果が芳しくない学習者、ちょっと試験の合格には難しいかな・・・という学習者に実施していました。(JLPTの学習面談はN3受験者のみ)
たのすけを慕ってくれるようになった学習者も同じように、学習面談を実施しました。
もともと真面目な学習者だったので、自習できる教材の案内もしました。
その学習者はN3の勉強を始めて、「あー!!!難しい!!」「N3は無理かも・・・」と思っているようでした。
ですので、N3に合格するためにどんな勉強をするのがいいのかを伝えました。
何をすればいいのかわからないとき、学習アドバイスをもらえるのは、嬉しいことなのかなと思います。
「この先生についていけば大丈夫!」と思ってもらえるのは、慕ってもらえるポイントなのかなと思いました。
その学習者が他の学習者と違ったこととして、
その学習者は7月のJLPTの試験前の6月(学期休み期間)に、国へ一時帰国することにしたので、帰国前にも学習面談を実施しました。
内容は、
- 現在のN3合格までの距離はどのぐらいか
- 学習者の苦手分野は何か、何を勉強するのがいいのか
- 帰国時にはどんな勉強をどんなスケジュールでしたらいいのか
というような話をしました。
基本的には、学習者主体で進めてほしいので、学習者の現状を数字の面から伝え、どこを強化したらいいのかを伝えました。
その後で、
- じゃあ、N3に向けてラストスパートは何を勉強する?
- 一時帰国すると勉強する時間が取れなくなる可能性もあるけど、どういう勉強スケジュールにする?
というのは学習者に考えてもらい、「N3に合格するために、ラストスパートを頑張ろうね」と約束をしました。
帰国前に学習面談をしたことは、よかったなぁと思います。
実際に勉強するのは学習者なのですが、何もN3について話さないまま帰国していたら、もしかしたら途中でだらけてしまったかもしれないですよね・・・?
ですが、誰かと約束することで「一人じゃない。頑張ろう!」という気持ちになれますし、試験まであと2週間ぐらいだったので、帰国中も気を引き締めて勉強することができたのかなと思いました。
毎回の質問にわかりやすく、スピーディーに答える
その学習者は勉強熱心で、よく質問に来ていました。
「この文法がちょっと難しいです。先生、使い方を教えてください」
「この文法とこの文法は何が違いますか?」
「この問題はどうして〇番は間違いですか?」
「この言葉で例文を作りました。合っていますか?」
などなど、ものすごーく質問をしてくる学習者でした。
たのすけが、その学習者のクラスに入って授業をしたときはもちろんですが、授業以外のときも、よくたのすけの所に質問に来ていました。
よく質問に来るので、「いつも質問に来て、熱心に勉強していますね」と言ったことがあります。
学習者は「N3に絶対に合格したいですから」と言っていたのですが、「先生の説明はわかりやすいですから」とも言ってくれました。
「この先生の説明がわかりやすい」と思ったら、その先生に質問しますよね。
ですので、毎回の質問にわかりやすく答えるのは、大事なポイントだと思います。
なのですが・・・、
たのすけも、すぐにいい説明が思い浮かばない時があります・・・!
説明していて、途中で「あー!!自分も混乱してきた・・・」なんてことも・・・。
その時は、「わかりやすい説明を考えたいので、明日説明しますね」と言って、翌日に回答していました。
ここで大事なのは、わからないから「あとでね~」と言ってそのままにするのではなく、質問に必ず回答することだと思います!
それだけじゃなくて、回答するスピードも重要だと思います。
その時に答えられなかったら、「いつ返事をするのか」を学習者に伝え、できるだけ早く回答をするようにしていました。
「〇〇先生に聞けば、質問に答えてくれる」「〇〇先生の説明はわかりやすい」と思ってもらえると、それが慕ってもらえることに繋がるのかなと思います。
褒めて、励ます
基本的に、たのすけは「褒めて伸ばしたい」と思っています!!
ですので、とにかく学習者を褒めて、励ますことが多かったです。
模擬試験の結果が良かったとき、点数が上がったとき、
「おお~!!前より点数が上がりましたね!」
「これなら合格できそうですね!」
「勉強を頑張っているので、それが結果に出ていますね」
「この調子で勉強頑張ってください!」
と褒めて、励ましていました。
「今の模擬試験の結果じゃN3に合格できない・・・」「日本語が上手になっていない・・・」とモチベーションが下がっているときは、
過去の学習者と比べて成長していることは何か、今できるようになったことは何かを見つけて、伝えていました。
慕ってくれていた学習者は、真面目にコツコツ勉強していたのですが、N3の模擬試験の成績がなかなか伸びないことに悩んでいました。
たのすけは、その学習者を入学当時から知っていたのですが、入学したときは日本語が全然話せないことを知っていたので、過去の学習者と比べて、励ましていました。
7カ月・8カ月前は日本語が全然話せなかったのに、今は先生と日本語で会話しています。N3の勉強までしています。
それは〇〇さんが毎日勉強を頑張っているからです」
N3の勉強を始めたときと比べて今はどうですか?
知っている言葉や知っている文法が増えていませんか?前よりも日本語が上手になっているし、N3合格に近づいていますよ。
学習者に過去の自分と比べて何ができるようになったのかを振り返ってもらってもいいですし、こちらから「〇〇ができるようになった!」と伝えるのもいいと思います。
【まとめ】学習者をサポートしよう!!
JLPTの経験を通じて、学習者に慕われるようになったと感じたポイントを3つ紹介しました。
もう一度、3つのポイントを紹介しますね。
- 数字から苦手分野と勉強の仕方・教材をアドバイス
- 毎回の質問にわかりやすく、スピーディーに答える
- 褒めて、励ます
振り返ってみても、特別なことをしたわけではなく、たのすけがしたのは『学習者が目標を達成できるようにサポートすること』だったなと思います。
「この先生についていけば大丈夫!」「この先生と話すと元気になる、モチベーションが上がる!」と思ってもらえることがポイントなのかなと思います。
今回紹介した学習者は、無事にN3に合格することができました。
N3合格に向けて、一緒に伴走しサポートしていたので、その報告を聞いたときは嬉しかったです・・!!
こういう学習者の努力が結果になり、喜んでいる姿を見るのは日本語教師のやりがいの一つですよね。
その学習者は、いつまで経っても「N3に合格できたのは先生のおかげです」と言ってくれます。
また、私が日本語学校を退職した後、オンラインで日本語を教え始めたことを知ると、その学習者は就職していたのでもう日本語の勉強はしていなかったそうなのですが、
「先生がオンラインで教えてくれるなら、また日本語を勉強したいです」
と言ってくれました。
このような嬉しい言葉をもらえて、「ああ、日本語教師をやっててよかった・・・!」と思いました。
学習者に慕ってもらうには、日々の積み重ねが大事だと思います。
今回紹介したようなことじゃなくても、学習者にちょこちょこ声掛けしたりして、信頼関係を築いていきましょう!
それが、学習者に慕ってもらえることなのかなと想います。
以上、たのすけでした。
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日本語教師たのすけです。
恥ずかしがり屋で引っ込み思案・周りの目を気にしすぎる私でも、日本語教師の仕事にやりがいを持って働けるようになった授業のやり方を中心に、発信しています。