「先生、何は「なん」と「なに」がありますが、どう違いますか?」
こう聞かれたら、あなたはどう答えますか?
私たち日本人は意識しないでも、「なん」と「なに」を使い分けていますよね。
でも、こういう自然に使い分けていることが、日本語学習者にとっては難しいんです。
「何」は初級の最初のことに出てくるので、初級の学習者から、その違い(使い分け)について質問されることもあります。
なので、その違いについて知っておくと、実際に聞かれたときに慌てずにすみますよね。
「「なん」と「なに」の違いって何だろう・・・?」
と疑問に思ったのなら、ぜひこの記事を読んでみてください。
目次
「なん」を使うのはどんなとき?
「何」の後ろがd、t、nのとき
「何」の後ろに来る言葉が「d,t,n」のときは、「なん」を使います。
- これは何(なん)ですか?
- 何(なん)でですか?(=どうしてですか?)
- 今何(なん)といいましたか?
- これは何(なん)の料理ですか?
「何」の後ろが助数詞のとき
「何」の後ろが助数詞のときは、「なん」を使います。
何個(なんこ)、何歳(なんさい)、何時(なんじ)、何曜日(なんようび)、何回(なんかい)、何枚(なんまい)、何階(なんかい)、何人(なんにん)etc…
「なに」を使うのはどんなとき?
「なに」を使うのは、上記以外のとき
上記で、「なん」を使うのは、「何」の後ろがd,t,n(どうしたの?)と、助数詞のときだとお伝えしました。
なので、「なに」を使うのは、それ以外のときになります。
- 日本料理で何(なに)が好きですか?
- 先週の日曜日は何(なに)をしましたか?
- 今朝、何(なに)か食べましたか?
- 昨日は何(なに)もしませんでした。
補足:どちらも使えるときがあるので、注意しよう!
ちょっと注意もあるんです・・・!下の文を見てください。
何人ですか?
「何人」はどう読んだらいいでしょうか?なんにん?なにじん?
これだけだと、「なんにん」と読むのか「なにじん」と読むのかわかりませんよね。
「なん」を使うのは、助数詞のときで、数字で答えるときに使うと覚えると覚えやすいとお伝えしたと思います。
なので、数字を知りたいときは、「なんにん」になり、数字ではない答えを知りたいときは「なにじん」と読むのがいいです。
- A:家族は何人(なんにん)ですか? B:4人です。
- A:あの方は何人(なにじん)ですか? B:中国人です。
NHK放送文化研究所のウェブサイトの「何=なん?なに?」という記事で、「なん」と「なに」の使い分けについて書かれていたので、参考に読んでみてください。
【まとめ】「なん」と「なに」の使い分けは覚えれば簡単!
「なん」と「なに」の違いについて紹介しました。もう一度まとめますね。
【「なん」を使う場合】
- 「何」の後ろが「d,t,n」(どうしたの?)
- 「何」の後ろが助数詞のとき(数字で答えるとき)
【「なに」を使う場合】
- 「何」の後ろが「d,t,n」と助数詞以外のとき
【「なん」と「なに」のどちらも言えるときの使い分け】
- how manyで数を聞くときは「なん」(例)家族は何人(なんにん)ですか?
- whatのときは「なに」(例)あの方は何人(なにじん)ですか?
実際には、どちらを使ってもいい場合もあります・・・!
(例)A:デザートは何(なん/なに)にしましたか? B:うーん…、まだ考えています。
明確なルールはないのー!?と思うのですが、学習者に聞かれたときは、まとめで紹介した使い分けを説明するぐらいでいいと思います。
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日本語教師たのすけです。
恥ずかしがり屋で引っ込み思案・周りの目を気にしすぎる私でも、日本語教師の仕事にやりがいを持って働けるようになった授業のやり方を中心に、発信しています。