N2(文法分析)

【N2文法解説】~抜く|例文・用法

たのすけ
たのすけ
N2文法「~抜く」の説明です。

 

用法

接続

Vます形+抜く

 

意味

  • 最後までずっと~する。
  • 徹底的~する。
たのすけ
たのすけ
最後までその状態を続けたり、物事が中途半端ではなく、徹底している様子を表します。

 

例文

  • 大変だったけど、42.195キロを走り抜いた
  • ちょっと辛くても、最後までやり抜きます
  • 明日勝てば優勝だ。最後まで頑張り抜こう
  • 木村選手はケガをしていても最後まで戦い抜いた
  • 祖父から続く会社を守り抜くつもりだ。
  • この会社で生き抜くために、頑張ります!
  • 寒い冬を耐え抜いて、春に小さい花が咲いた。
  • 一晩中考え抜いた末、彼とは別れることにした。
  • 子供のいいところも悪いとことも知り抜いている。
  • 困り抜いて、親友に相談した。

 

注意事項

  • 困難なことを乗り越えたときに使うことが多い

 

類似文型との違い

~通す

  • 意味は「最後まで~する/ずっと~する」(例)嘘をつき通すのは難しい。
  • 「~通す」は最初から最後まで続けたことに焦点が置かれるが、「~抜く」は頑張って・苦労してしたことに焦点が置かれる。(例1)42.195キロを走り通した。(←最後まで走ったことに焦点が置かれる) (例2)42.195キロを走り抜いた。(←頑張って走ったことに焦点が置かれる)

【参考】~通す

 

~きる

  • 意味は「全部~する/最後まで~する/完全に~する」(例)ラーメンを3杯も食べきった
  • 当たり前のことには使えない。
  • 「~きる」はすべて完了した意味だが、「~抜く」は、困難なことを努力で抜け出した意味になる。(例1)500ページもある小説を読み(〇きった ×抜いた)。

【参考】~きる

 

~あげる(完成)

  • 意味は「完成させる/完了させる」(例)明日までにレポートを書きあげなければならない。
  • 作成する意味の動詞には「~あげる」のほうが相性がいい「~抜く」は頑張って苦労したことに焦点が置かれる。(例1)ちょっと辛くても、最後までやり(?あげます あ抜きます)!(例2)明日までにレポートを書き(〇あげ ×抜か)なければならない。

【参考】~あげる(完成)

 

~ぬきで

  • 形は似ているが意味は全然違う。「~ぬきで」は、普通はあるものや含まれるものがないときに使う。(例)今日は時間がなかったので、朝食抜きで学校へ行った。

【参考】~ぬきで

 

 

以上、たのすけでした。

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