学生指導

日本語教師の学生指導の悩み|コーチングとティーチングで信頼関係を築こう!

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「どうやって学生を指導したらいいの?」

「後輩の日本語教師を指導する立場になったけど、指導の仕方がわからない」

こんな悩みを持っていませんか?

 

私は、日本語教師になったばかりのことは「指導する」ことがよくわかっていませんでした。

だから、学生に「適切な指導」ができずに悩むことが多かったです。本当に本当に、たくさん悩みました。

 

「コーチング」と「ティーチング」について勉強をし、どういう指導をすればいいのか、少しずつわかってきました。

 

たのすけ
たのすけ
この記事を書いているのは、日本語教師のたのすけ(@t_tanosuke)です。以前は日本語学校で専任講師をしていましたが、現在はオンライン日本語教師として働いています。

 

この記事では、指導に悩んでいる日本語教師の方向け人に「コーチング」と「ティーチング」のスキルを紹介しています。

コーチングとティーチングは、学生を指導するときにも、後輩の日本語教師を指導するときにも役立つスキルで、信頼関係を築きやすいです。

 

こんな悩みを持っているなら、ぜひこの記事を読んでみてください。

  • 学生の性格はそれぞれ違うので、どう指導したらいいのかわからない
  • 具体的な指導方法(接し方)がわからなくて困っている
  • 学生の進学や就職の面接指導が上手くいかない
  • 後輩の日本語教師のレベルアップをしたい

あなたの「どう指導すればいいのかな…」という悩みが解決するはずですよ。

 

「ティーチング」と「コーチング」について

「ティーチング」と「コーチング」は別物です

講師

「ティーチング」と「コーチング」という言葉は聞いたことがある人も多いのではないでしょうか。

ティーチング:教え込むこと

ティーチングは従来の学校教育のイメージで、先生が学生に教えます。

 

コーチング:相手から引き出すこと

答えは本人がすでに持っていると考え、質問・傾聴・承認といったスキルを使って引き出していきます。

 

相手のレベルによって、ティーチングを使ったほうがいいのか、コーチングを使ったほうがいいのかが変わってきます。

 

「ティーチング」と「コーチング」にレベル分けする

まずは、「ティーチング」と「コーチング」のどちらがいいのか決めます。

指導する相手のレベルを、レベル1~4にわけて考えます。

レベル1:「できない」ことに気づいていない。

レベル2:「できない」ことに気づいている。

レベル3:「できる」理由をわかっていない。

レベル4:「できる」理由をわかっている。

 

レベル1と2の相手にはティーテイグ、レベル3と4の相手にはコーチングを行いましょう。

では、それぞれの指導法を見ていきましょう。

 

「ティーチング」と「コーチング」を使った指導法

講師と生徒

「ティーチング」と「コーチング」を使った指導を3つのポイントに分けました。

  1. レベル別に指導法を変える
  2. タイプ別に指導の言葉を変える
  3. メンタリングする

詳しく解説していきます。

 

1.レベル別に指導法を変える

レベルによって指導方法が異なります。

具体的な相手を思い浮かべながら、自分に置き換えて読んでみてください。

レベル1(ティーチング):「できない」ことに気づいていない

「できない」ことに気づいていない場合は、まずはお手本を見せましょう。

「百聞は一見に如かず」ということわざがあるように、相手に「できない」ことをわかってもらうために、見てもらうのが一番です。

 

最初は手本を見てもらい、何が違うのかを指摘します。このときに、できていないことをしっかり伝えましょう。

それから、相手にやってもらうといいでしょう。同じようにはできないはずです。

これによって、「できない」ことを実感することができます。

 

レベル2(ティーチング):「できない」ことに気づいている

自分で「できない」ことに気づいている場合は、実際にやってもらい、それについて評価をしましょう。

できることと、できないことをきちんとフィードバックしましょう。

 

レベル3(コーチング):「できる」理由をわかっていない

「できる」理由をわかっていない場合は、相手に自己分析してもらいましょう。

まずは、「なぜできたのか」と質問しましょう。それによって、「なぜできたのか」を分析してもらいます。

この分析がきちんとできれば、次も同じようにすればいいので、「できる」ようになります。

 

レベル4(コーチング):「できる」理由をわかっている

「できる」理由までわかっている場合は、こちらから、あれこれ口出しする必要はありません。基本的には、見守りましょう。

「できる」理由がわかっているので、「できない」ときも、その理由を自分で分析できます。

本当に困ったときは、本人から相談があるものです。

 

2.タイプ別に指導の言葉を変える

講師

人はそれぞれ性格が異なり価値観も違います。価値観が違えば、響く言葉も違うのです。

相手のタイプによって、指導の言葉も変えましょう。

 

人には大きく4つのタイプがある!

タイプを大きく4つにわけました。また、それぞれ大切にしている価値観も書きました。

  • 現実派:目標達成
  • 感覚派:称賛・注目
  • 協調派:対人関係
  • 思考派:思慮深さ

詳しくは「あなたは何タイプ?コミュニケーション上手になるための4タイプ診断法」の記事をご覧ください。

 

タイプ別の指導するポイント

自分とタイプが違う相手を指導すると、「あれっ?伝わってないのかな?」と不安になることもあります。

反応が違うだけで、相手には伝わっています。気にしないで指導にあたりましょう。

 

指導するポイントは、

  • 現実派:勝利を大切にしているので、何か目標を設定させ、それに向かって頑張らせる。
  • 感覚派:注目を浴びることが大切なので、できたことに対してほめて伸ばす。
  • 協調派:他の人の気持ちを大切にしているので、ズバズバ言うのでなく、相手の気持ちを考えながら伝える。
  • 思考派:理屈をきちんと説明する。

相手のタイプによって、指導で使う言葉やアプローチ法を変えていきましょう。

 

3.メンタリングをする

話している講師と生徒

メンタリングとは「どうしたらいいのか」を一緒に考えていく指導法です。

 

指導するときに、以下のことを意識しましょう。

特に重要だと思うところは太字にしました。

  • 方向を示す:必要な方向性を示して、やる気を起こさせる。
  • 目標を設定する:話し合いながら、主体的に目標を設定させる。☜重要
  • 優先課題の発見を支援する:何が優先課題か、発見を支援する。☜重要
  • 問題点に気づくことを支援する:何が問題なのかを気づかせ、主体的に改善させる。☜重要
  • 問題解決を支援する:具体的な問題解決を、行動として起こさせる。
  • コーチする:必要なことを指導する。
  • カウンセリングする:悩みに親身になって、相談に乗る。
  • 質問する:相手の可能性を引き出すように、質問する。☜重要
  • 傾聴する:相手の話や心の動きをよく聴き、理解する。
  • 伝える:自分の考えや思いを正確に伝える。
  • 共感する:相手の立ち場に立って、相手の考えや思いを理解する。
  • 受容する:相手を評価せず、あるがままを受け入れる。
  • フィードバックする:ありのままを相手に伝える。
  • 見守る:見守り、相手の自主性を促す。
  • 成果を達成する:主体的に成果を達成する。

以上のことを意識すれば、自然とどんな言葉を言えばいいのかがわかります。

 

【まとめ】指導法に悩んだら、コーチングとティーチングを上手く活用しよう!

学生や後輩の指導にあたるときに、役立つスキルとして「コーチング」と「ティーチング」を紹介しました。

上手に指導することで、学生や後輩との信頼関係も築けるはずです。

 

学生や後輩の気持ちに敏感になりましょう。SOSを出さないだけで、悩んでいる人も多いですから。

 

「指導」というと偉そうですが、相手に教えることや一緒に考えることは自分にとっても、勉強になります。

理解していなければ教えられないし、自分を振り返るいい機会になります。「人の振り見て我が振り直せ」ですね。

 

日本語教師としてレベルアップしていくと、もっと日本語教師の仕事が楽しくなります。

常にレベルアップを図って、自己研磨してきましょう。

 

以上、たのすけでした。

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恥ずかしがり屋で引っ込み思案・周りの目を気にしすぎる私でも、日本語教師の仕事にやりがいを持って働けるようになった授業のやり方を中心に、発信しています。

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