教え方のポイント

場面を意識した「導入」が大切|日本語の運用力が伸びるインプットとは?

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「学習した文法が使えるようにならない…。どうしたら、実際に使えるようになるんだろう」

日本語教師の方、こんな悩みを持っていませんか?

 

きっと、日本語教師なら誰もが「学習者の日本語力を上げたい!」と思っていると思います。

でも、頭では文法を理解していても、それが使えるようになるのは、学習者にとっては難しいんですよね。

 

この記事では、学習者が学習した文法を実際に使えるようになるためには、どのような授業をしたらいいのかを紹介しています。

 

たのすけ
たのすけ
この記事を書いているのは、日本語教師のたのすけ(@t_tanosuke)です。以前は日本語学校で専任講師をしていましたが、現在はオンライン日本語教師として働いています。

 

この記事は、以下の悩みを持っている日本語教師におすすめです。

  • なかなか文法が使えるようにならない。
  • いつまでたってもN5レベルの文法を使い、文法の幅が広がらない。
  • 実際に使えるようになるには、授業でどんな工夫をしたらいいのか悩んでいる。

 

学生の運用力を上げるために、教師が授業の中でできることがあります。

悩んでいるなら、ぜひこの記事を読んでみてください。

 

学習した文法が使えるようにならない理由

悩んでいる女性教師

まずは、ご自身の授業について振り返ってみましょう!

授業では、どれに時間をかけていますか?

  • 文法の説明(ルール・使い方・意味)
  • 文法項目のインプット(導入)
  • 文法項目のアウトプット(練習)

 

文法の説明に時間をかけてませんか?

 

言語を習得するにはインプットとアウトプットが大切です。

なぜなら、いくら文法のルールや意味などの知識を説明しても、インプットとアウトプットが十分でなければ、勉強した文法を使えるようにはならないからです。

たのすけ
たのすけ
インプットとは場面を意識した導入のことで、アウトプットとは文法の練習のことを言います。

 

「インプット」と「アウトプット」

インプットとアウトプット

インプット=場面を意識した導入

「インプット」とは、文法が使われる場面や文脈の自然なインプットのことです。

 

日本語の授業の中では、インプットとは「導入」部分のことをいいます。

より実際のコミュニケーションを意識した場面のことを「インプット」と呼ぶことにします。

【参考】日本語の初級文法「導入」のやり方|大切なポイントは3つあります

 

学習者の言語習得が進むのには、学習者自身が、文法の形や意味・機能の関係に気づくことが大切です。

これに気づくには、豊富な場面や文脈のインプットを見たり聞いたりすることです。

豊富にインプットをすると、自然に文法の理解が深まっていきます。

たのすけ
たのすけ
日本語の授業では、文法の使い方を理解するために、導入文は3つぐらいがです。

 

アウトプット=文法を使った練習

「アウトプット」とは、文法を使った練習のことです。

【参考】
初級文法の練習方法9選|練習のバリエーションを広げたい日本語教師必見!
初級文法「活動」のやり方|4つの活動で「日本語の運用力」を手に入れよう!

 

いくらインプットしても、アウトプットで「使う」練習をしなければ、使えるようにはなりません。

アウトプットをして、言いたいことが言えなかったり、書けないことに気がつきます。

つまり、アウトプットをして、自分の日本語力が不十分であることに気づきます

たのすけ
たのすけ
「話したいのに話せない!」のは、現状を把握して、「話せるようになりたい!」というモチベーションにつながります。

 

インプットを意識した授業の流れを考えよう

黒板

従来の授業の流れ

従来の授業では、このような流れが多いのではないでしょうか。

従来の授業の流れ

 

最初に文法や語彙の提示をし、その後にドリル練習や応用練習をするアウトプットの練習をします。

授業の流れについては、「日本語教師のための教案の書き方|教案を書く理由、書くときの注意点は?」の記事に詳しく書いています。

 

従来の授業では、インプットの時間があまりありませんでした。

では、言語の習得に効果的なインプットはどのように授業に取り入れたらいいのか、次で説明します。

 

インプットを意識した授業の流れ

インプットを意識した授業の流れ

学習者の言語習得が進むのには、場面や文脈のインプットが欠かせません。

文法や語彙の提示をした後に、すぐにアウトプットの活動に入るのではなく、理解を深めるインプットの時間があるといいいです。

 

このインプットの時間が、学習者が実際に文法を使えるようになるための大切な時間なのです。

 

どのようなインプットがいいの?

では、「よいインプット」とは何か例を挙げてみますね。

(例1)教科書のある例文を聞く、または読む。

「田中さんは木村さんに花をもらいました。」

(例2)教師が話すのを聞く。

「昨日は、私の誕生日でした。私は主人に花をもらいました。とてもうれしかったです。みなさんは、誕生日に何をもらいましたか。」

 

例1と例2を比べて、どちらが実際のコミュニケーションに近いと思いますか?

恐らく、例2と答える人がほとんどだと思います。

例1はいかにも教科書にあるような文ですが、例2は場面や文脈がわかるようになっています。話題も「誕生日」で、身近な話題になっています。

 

このように実際の場面に近く、身近な話題や興味・関心のある話題が「質のいいインプット」です。

たのすけ
たのすけ
導入で場面設定が大切だと言われますよね。

 

【まとめ】場面を意識した導入(インプット)で日本語力が伸びる!

空に伸びる矢印

ご自身の授業を振り返ってみて、場面を意識したインプットはできていましたか?

 

文法説明やアウトプットの時間は十分にあっても、インプットの時間が少なかったなんてことはありませんでしたか?

 

少しでも効率よく学習者の日本語力を上げたいですよね。

そのためにも、実際のコミュニケーションでありそうな場面の導入をするようにしましょう。

たのすけ
たのすけ
場面を意識した質のいいインプットを授業に取り入れてみましょう!

 

▷参考にした本はこちら

 

以上、たのすけでした。

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恥ずかしがり屋で引っ込み思案・周りの目を気にしすぎる私でも、日本語教師の仕事にやりがいを持って働けるようになった授業のやり方を中心に、発信しています。

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