N3(文法分析)

【N3文法解説】~きる|用法・例文

たのすけ
たのすけ
N3文法「~きる」を説明します。

 

用法

接続

Vます形+きる

 

意味

  • 全部~する/最後まで~する/完全に~する。(意志動詞に接続)
  • 完全にその状態になる。(無意志動詞に接続)

 

例文

  • ラーメンを3杯も食べきった
  • フルマラソンを走りきった
  • ボーナスを全部使いきった
  • この量は一人では食べきれない
  • 彼女にふられたけど、彼女のことをあきらめきれない
  • 昨日はアルバイトで疲れきって、勉強できなかった。
  • 寒すぎる…!体が冷えきってしまった。
  • スプレー缶はガスが抜けきってから捨てなければならない。
たのすけ
たのすけ
否定形にするときは「~きらない」ではなく「~きれない」の形にします。注意事項②も見てください。

 

注意事項

  1. 当たり前のことには使えない。(例)仕事をやりきった←仕事はいつもしていることなので、違和感がある。この場合は「仕事をやり終えた」
  2. 全体量が決まっていないことに使うと不自然。(例)外を走りきった。←外だと全体量が決まっていないので、違和感がある。
  3. 可能動詞「~きれる」を使ってもいい。意味「全部/最後まで/完全に~することができる」の意味になる。(例)ラーメンを3杯食べきれた

 

類似文型との違い

~抜く

  • 意味は「最後までずっと~する/徹底的に~する」(例)
  • 「~抜く」は、困難なことを努力で抜け出した意味になるが、「~きる」はすべて完了した意味になる。(例1)500ページもある小説を読み(×抜いた 〇きった)。

【参考】~抜く

 

~あげる(完成)

  • 意味は「完成させる/完了させる」(例)明日までにレポートを書きあげなければならない。
  • 「~あげる」は作成する意味の動詞と相性がいい。(例)レポートを書き(◎あげた 〇きった)。←「書きあげた」の方が努力してやり遂げた意味を含むが、「書ききった」だと完全に終わったことに重点が置かれる。

【参考】~あげる(完成)

 

~通す

  • 意味は「最後まで~する/ずっと~する」(例)嘘をつき通すのは難しい。
  • 「~通す」は最初から最後まで続けたことに焦点が置かれるが、「~きる」すべて完了したことに焦点が置かれる。(例1)42.195キロを走り通した。(←最後まで走ったことに焦点が置かれる) (例2)42.195キロを走りきった。(←走り終わったことに焦点が置かれる)

【参考】~通す

 

 

以上、たのすけでした。

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