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中級以上を教える日本語教師へ!おすすめの文法の本【厳選5冊】

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「初めて中級を担当することになった」日本語教師の方!

もう文法の本は持っていますか?

 

この記事では、中級以上を教えるときに、おすすめの文法の本を5冊紹介しています。

 

たのすけ
たのすけ
この記事を書いているのは、日本語教師のたのすけ(@t_tanosuke)です。以前は日本語学校で専任講師をしていましたが、現在はオンライン日本語教師として働いています。

 

この記事は、こんな方におすすめです。

  • 中級を担当することになったので、文法の本を探している。
  • 文法の本がたくさんあって、どれがいいのかわからない。
  • 実際におすすめの文法の本が知りたい。

今回紹介する5冊は、実際に私も使っていて「わかりやすい!」と思っている本です。

おすすめの文法の本が知りたいなら、ぜひこの記事をご覧ください。

 

【日本語教育】中級になると初級以上に、文法の本が必要?

本を読んでいる女性

中級以上を教えることになったら、初級以上に文法の本が必要です。

なぜなら、中級になると文法の数が増えるのはもちろんですが、似ている文法(類似文法)が増えるからです。

 

例えば、これは意味が似ている文法です。

  • 風邪っぽい
  • 風邪気味

おやおや?

普段何気なく使っていますが、並べられると意味が似ている!と思いませんか?

 

「限り」の形もこんなにあります。形が似ている文法ですね。

  • 限り頑張ろう。
  • 疲れたときはチョコレートを食べるに限る
  • クーポンをお持ちのお客様に限り、10%割引があります。
  • 元気限り、毎年旅行に行く。
  • 知っている限りでは、田中さんは子供がいない。
  • 今日に限って、寝坊してしまった。
  • 遠足の日に限って、雨が降る。
  • うちの子に限って友達をいじめたりしない。

 

この違い、説明できますか?

正直、「限り」なんて、こんなにあったけ?って思いますよね。書ている私も驚いています。

 

中級になると似ている文法が増えるので、日本語教師はその違いを理解しておかなければなりません。

そのためにも、中級以上を教えることになったら、文法の本を必ず持つようにしましょう。

 

【中級の日本語】おすすめの文法の本5冊

今回紹介する本は、私が実際に使っていて、わかりやすいと思った本だけを厳選して5冊選びました!

最新バージョンはこちら≫中級文法を調べる時、どの参考書をどの順番で見る?|使っている参考書を大公開!

 

必ず調べたい文法が載っている「日本語文型辞典」


「日本語文型辞典」は、載っている文法の数が多いです。

これは絶対に持っておきたい一冊です。

「いろんな文法書見ても載ってないんだよね・・・」と思ったら、まずこれで探してみてください。

 

「日本語文型辞典」のおすすめポイントです。

  • 掲載されている文法の数が多い(3,000項目)
  • 例文が豊富(新聞・雑誌・小説などからも例文を集めている)
  • 説明は簡潔にまとめっている。
  • 索引がわかりやすく、文法を探しやすい。
たのすけ
たのすけ
この文法書は、辞書みたいに使っています。

 

例文作成に困ったときは、「日本語表現文型辞典」

 

「日本語表現文型辞典」は、細かい違いの分析というよりも、載っている例文がわかりやすい

例文って考えるの大変だと思いますが、この本の例文はそのまま使っても違和感ありません!

 

「日本語表現文型辞典」のおすすめポイントです。

  • モデル会話があって、会話の中でどう使われるのかがわかる(場面がわかる)
  • 例文が身近で、そのまま例文として使える。
  • ポイントが簡潔にまとまっている。
  • 文法の意味が簡単に書かれている。
  • 類似文法や比較したほうがいい文法が何か・この本のどこを見ればいいのかわかりやすい。
たのすけ
たのすけ
例文が思いつかないときは、ここの例文を参考に考えています。

 

類似文法の違いを調べたいときは「くらべてわかる日本語表現文型辞典」


「くらべてわかる日本語表現文型辞典」は、類似文法の意味の違いを調べるときにおすすめです。

 

「くらべてわかる日本語表現文型辞典」のおすすめポイントです。

  • 比較している文法の数が多い(対比数は621表現)
  • たくさん載っているので、自分でも気が付かなかった類似文法を知ることができる。
  • 細かく分析が載っている、
たのすけ
たのすけ
似ている文法の違いを調べたいとき、よく使っています。

 

よく聞かれる類似文法を知りたいときは「くらべてわかる中級日本語表現文型ドリル」


「くらべてわかる中級日本語表現文型ドリル」は、初級文法の本でおすすめした本の中級版です。

気になるほどではありませんが、索引がないので調べにくいのが少々難点です。

 

「くらべてわかる中級日本語表現文型ドリル」のおすすめポイントです。

  • 類似文型だけでなく、類似表現も載っている。
  • よく質問がある項目だけに絞っている(全部で75トピック)
  • 同じ使い方でも、「ここは違う」という点を簡潔に書いている。
  • 例文・練習問題が豊富なので、例文から違いがわかる。
たのすけ
たのすけ
事前に目を通しておくと、学生からどんな質問が出そうか想像できます。

 

よく出る質問と誤用例を知りたいときは、「中級日本語文法と教え方のポイント」


「中級日本語文法と教え方のポイント」は、新人日本語教師になったときに必須の本として紹介した本の中級版です。

初級よりもかなり分析が細かくなっています。

 

「中級日本語文法と教え方のポイント」のおすすめポイントです。

  • 会話文でいつ使われるのか場面がわかる。
  • 学生にとって難しいところ・よく出る質問が載っている。
  • 誤用例と解説が載っている。
  • どのような言葉と結びつきやすいかが載っている。

結構細かく分析が載っているので、一番最初に「中級日本語文法の教え方とポイント」の本で調べるのはおすすめしていませんより深く調べたいときに使うのが、おすすめです

たのすけ
たのすけ
この本では、学生にとって難しいところやよく出る質問を把握しておくのがいいと思います。

 

【まとめ】中級以上になったら、文法の本は必須!

本

中級以上の文法の本は、たくさんあります。今回紹介したのは、この5冊です。

  • 「日本語文型辞典」:必ず調べたい文法が載っている!
  • 「日本語表現文型辞典」:参考にしたい例文が載っている!
  • 「くらべてわかる日本語表現辞典」:類似文法の違いを調べたいときに役に立つ!
  • 「くらべてわかる中級日本語表現文型ドリル」:学生から聞かれる類似文法がわかる!
  • 「中級日本語文法と教え方のポイント」:よく聞かれる質問と誤用例がわかる!

文法の本は一冊だけじゃ理解できないことがあるので、2・3冊使うのがおすすめです。

私は中級以上の文法の本をたくさん持っていますが、今回紹介した5冊をよく使っています。

たのすけ
たのすけ
本には相性もあると思うので、自分が使いやすい本を選んでくださいね。

 

 

以上、たのすけでした。

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