「授業前にウォーミングアップをしたいけど、何を話せばいいんだろう?」
「ウォーミングアップのネタを教えてほしい!」
日本語教師の方、そんな疑問を持っていませんか?
日本語教師になったばかりだと、ウォーミングアップにどんなことを話せばいいのか、わからないですよね。
この記事では、日本語授業の前にウォーミングアップとして使えるネタとウォーミングアップの例を紹介しています。
実際に、私が日本語学校で授業前にウォーミングアップとして話していたネタや例なので、明日の授業に生かせると思います。
この記事を読めば、以下の疑問が解決しますよ。
ウォーミングアップをするのとしないとでは、授業の進めやすさが違うと思うので、ウォーミングアップはするもの!と思ってくださいね!
目次
日本語授業の前にウォーミングアップをする目的
授業前にウォーミングアップをする目的は何でしょうか??
授業の前にウォーミングアップをする目的は、学習者がリラックスして授業を受けやすい雰囲気を作ることです。
教室に入ってきて、いきなり
「では、授業を始めます」
だど、クラスの雰囲気はまだできあがっていないし、学習者も教師も緊張しています。
ウォーミングアップをして、クラスの雰囲気を和ませることが大切です。
自分が学習者の立場になって考えても同じだと思います。
いきなり授業が始まるよりも、ウォーミングアップでちょっとした会話をしたり、ちょっとした小話なんかがあるといいですよね!
ウォーミングアップは教師にとってもいいんですよ!
私の場合、何年も日本語教師をやっていても、毎回クラスの前に立つのは緊張しました。
いつになったら慣れるのかって話なんですけどね。笑
最初にウォーミングアップをしすることで、自分自身も落ち着かせることができました。
では、ウォーミングアップのネタと例を紹介していきます!
日本語授業のウォーミングアップ例
ウォーミングアップの内容は、学習者のレベルによって変える必要があります。
ここでは、初級クラスを対象としてウォーミングアップのネタと例を紹介します。
1.出来事について話す
これはもう定番ネタです。
- 週末、何をしましたか。
- 昨日の晩、何をしましたか。
- 今朝、何時に起きましたか。
- 今朝、朝ごはんを食べましたか。
- 今日の午後、何をしますか。
教師自身のことを話してから質問するのもいいと思います。
例えば、「私は昨日の夜、You Tubeを観ました。みなさんは何をしましたか?」というように、自分のことを話してウォーミングアップの質問に繋げるのもありです。
2.学習者について話す
学習者をよく見ていれば、いろんな変化に気づけます。
髪型、服装、顔色、など。
「あなたを見ています」と印象付けることもできるので、髪型の変化や服装の変化に気づいたら、声をかけるようにしましょう。
- 髪を切りましたか。
- いつもと髪型が違いますね。似合いますね!
- あれ?新しい鞄ですね!
- その服、素敵ですね。
- (疲れている学習者がいたら)〇〇さん、疲れていますね。昨日はアルバイトでしたか。夜ずっと日本語の勉強をしましたか。
3.天気について話す
天気ネタも定番ですね。
- 今日は暑いですね。
- 今日は寒いですね。日本は今冬ですが、〇〇さんの国の季節は何ですか?
- 今日の午後は雨が降るそうです。
- 今、日本は梅雨です。「梅雨」という言葉を聞いたことがありますか。
- 雪が降っていますね。〇〇さんの国は雪が降りますか。
4.行事(イベント)について話す
日本の行事について説明したり、学習者の国ではどうかと聞いてみるのもいいと思います。
- 2月14日はバレンタインデーです。日本は女の人が男の人にチョコレートをあげます。〇〇さんの国はどうですか?
- 12月31日を「大晦日」と言います。日本では、年越しそばを食べます。〇〇さんの国では、12月31日に何か食べますか?
ウォーミングアップのネタに使える日本の行事(イベント)を紹介します。
月 | 行事(イベント) |
1月 | お正月、初詣、成人式 |
2月 | 節分、バレンタインデー |
3月 | ひな祭り、ホワイトデー、卒業式 |
4月 | 入学式、お花見 |
5月 | 端午の節句、GW、母の日 |
6月 | 父の日 |
7月 | 七夕 |
8月 | お盆、祭り、花火大会 |
9月 | 敬老の日 |
10月 | ハロウィン |
11月 | 七五三 |
12月 | クリスマス、大晦日 |
5.前回の復習をする
日付や曜日、時間はなかなか定着しません。
簡単なウォーミングアップにもなるし、毎日授業前に繰り返して、覚えてもらいましょう。
- 今日は何日ですか。
- 今日は何曜日ですか。
- 今、何時ですか。
- 昨日の復習をします。「~て、~て」を使って、昨日したことを言ってください。
ウォーミングアップでの注意点
ウォーミングアップの注意点を紹介します。
ウォーミングアップはクラス全員を対象にできればいいのですが、質問に対して全員が答えて、それを全部拾って会話をするのは難しいと思います。
ポイントは、クラス全員に質問をした後に、個人の学習者を指名することです。
クラス全員を対象に質問する理由は、「〇〇さん、今日の午後何をしますか?」という聞き方をすると、
〇〇さん以外は自分には聞かれないと思い他人事になってしまい、クラスを巻き込んだウォーミングアップができないからです。
【いい例】みなさん、今日の午後、何をしますか?…では、〇〇さん、教えてください!
【悪い例】〇〇さん、今日の午後、何をしますか?
個人を指名し答えてもらう場合でも、教師と個人だけのやり取りにするのではなく、クラス全体に話しかけたりして、クラス全員でウォーミングアップをしている雰囲気を作りましょう。
【まとめ】ウォーミングアップで、リラックスして授業が受けやすい雰囲気を作ろう!
日本語の授業前にするウォーミングアップの例を紹介しました。
ウォーミングアップは、学習者がリラックスして授業を受けやすいように、また、教師も心を落ち着かせ、いい雰囲気で授業を進めるために大切です。
もう一度、ウォーミングアップのネタをまとめます。
- 出来事について話す
- 学習者について話す
- 天気について話す
- 行事(イベントについて話す
- 前回の復習をする
ノートなどにウォーミングアップの例をメモしておくと、自分の中で使えるウォーミングアップの引き出しが増えるので、おすすめです。
ウォーミングアップをして、いい雰囲気で授業を始めましょう!
以上、たのすけでした。
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日本語教師たのすけです。
恥ずかしがり屋で引っ込み思案・周りの目を気にしすぎる私でも、日本語教師の仕事にやりがいを持って働けるようになった授業のやり方を中心に、発信しています。