「『~てください』と『~ようにしてください』の違いは何ですか?」
こんな質問をされたら、どう答えますか?
冒頭の学習者の質問から、以下の文について考えていただけたら、と思います。
学習者が遅刻してきたとき、どちらを使うのがいいのでしょうか・・・?
- 遅刻しないでください。
- 遅刻しないようにしてください。
どちらを使ってもいいような気がしますよね・・・!
この記事では、「~ようにしてください」の用法と「~てください」違いについて解説しているので、上記の例文について違いを知りたいなら、ぜひ読んでみてください。
目次
「~ようにしてください」の用法
接続
V辞書形/Vナイ形+ようにしてください
意味と例文
意味は、「これからも~してください」「いつも~してください」です。
習慣的に相手にある動作をすることや、努力を求めるときに使います。
- 学校を休む時は、電話するようにしてください。
- 朝、人に会ったら、挨拶するようにしてください。
- 忘れ物をしないようにしてください。
- 危ないですから、プールで走らないようにしてください。
「~てください」と「~ようにしてください」の違い
その依頼は1回だけ?何回も?
「~てください」は、1回だけの依頼です。
「~ようにしてください」は、忘れないように心掛けて、努力して何回もしてほしいと依頼するときに使います。
- 明日9時に学校へ来てください。(明日だけは、9時に来てと依頼している)
- 毎朝9時に学校に来るようにしてください。(明日だけじゃなくて、毎朝努力して9時に来てと依頼している)
丁寧に言うときは、「~ようにしてください」を使う
1回だけの依頼では、「~てください」を使うと言いましたが、
1回だけのことを言う場合でも、未来のことを丁寧に言う場合は、「~ようにしてください」を使います。
- 明日9時に学校に来てください。(直接的な依頼)
- 明日9時に学校に来るようにしてください。(丁寧な依頼)
【まとめ】
「~ようにしてください」の用法と、「~てください」との違いについて説明しました。
冒頭で、学習者が遅刻してきたときに、どちらを使うのがいいのか質問をしましたが、どちらがいいと思いますでしょうか・・・?
- 遅刻しないでください。
- 遅刻しないようにしてください。
どちらを使っても正解ですが、1回だけではなく、これから努力して・心掛けてほしいときは、「~ようにしてください」を使ったほうがいいです。
なので、学習者が遅刻してきたら、「遅刻しないようにしてください」と言ったほうがいいですね。
以上、たのすけでした。
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日本語教師たのすけです。
恥ずかしがり屋で引っ込み思案・周りの目を気にしすぎる私でも、日本語教師の仕事にやりがいを持って働けるようになった授業のやり方を中心に、発信しています。