N2(文法分析)

【N2文法解説】~かねない|用法・例文

たのすけ
たのすけ
N2文法「~かねない」の説明です。

 

用法

接続

Vます形+かねない

 

意味

  • (悪い結果になる)かもしれない。
たのすけ
たのすけ
可能・不可能に関係なく、「そうなってしまうかもしれない」という意味で、話し手の心配や不安、警戒している気持ちを表します。

 

意味

  • 田中さんはいつも遅刻するから、今日も遅刻しかねない
  • 1日にたばこを20本も吸っていたら、将来病気になりかねない
  • 雨に濡れたままでいたら、風邪を引きかねない
  • 問題があったら部長に早く報告したほうがいいよ。もっと大きな問題になりかねない
  • 運転しながらメールを打っていたら、事故を起こしかねない
  • 地震のときに火を消さなかったら、火事になりかねない
  • A:誰、ここに落書きしたの? B:太郎くんなら、やりかねないよ。

 

注意事項

  1. 書き言葉。
  2. 自分のことには使えないが、自分でコントロールできないことには使える。(例)✕宿題をしないと先生に怒られかねない。←宿題をするかしないかは自分でコントロールできることなので、違和感。
  3. 現在の状態から悪い結果になるときに使う。いい結果になるときは使えない。いい結果になるときは「~かもしれない」を使う。(例)✕束の時間に(✕間に合いかねない 〇間に合うかもしれない)。←いいことは「~かもしれない」を使う。
  4. 「Vたら」「Nなら」と一緒に使うことが多い。
  5. 悪い事柄を引き起こす原因や判断材料がある場合に使う。

 

類似文型との違い

~おそれがある

  • 意味は「~という心配がある」(例)明日は大雪のおそれがあります
  • 「~かねない」の方が「~おそれがある」よりも原因がはっきりしている。(例)田中さんは体を(〇壊すおそれがある △壊しかねない)。→はっきりした原因があれば可能。(例)田中さんは毎日12時間も働いているので、体を壊しかねない。〇

【参考】~おそれがある

 

~かねる

  • 意味は「(話し手の立場・状況・気持から)~できない」(例)お金がないので、大学に進学するかどうか決めかねています

【参考】~かねる

 

 

以上、たのすけでした。

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