N3(文法分析)

【N3文法解説】~にわたって|用法・例文

たのすけ
たのすけ
N3文法「~にわたって」の説明です。

 

用法

接続

N+にわたって

たのすけ
たのすけ
名詞に接続するときは「NにわたるN」になります。「Nにわたり」とも言います。

 

意味

  • ~の全体に及んで。
たのすけ
たのすけ
小さい範囲にとどまらず、広がっているニュアンスを含んでいます。

 

例文

  • 事故で、20キロにわたって渋滞が続いている。
  • 梅雨の時期は、日本全国にわたって雨が降る。
  • オリンピックは17日間にわたって行われた。
  • 私は20年にわたってガンの研究をしている。
  • あの旅館は100年にわたって続いている。
  • 音楽雑誌で10ページにわたってジャスティン・ビーバーのことが書かれていた。
  • 話し合いは数回にわたって続けられている。
  • 台風の影響で、広い範囲にわたる場所で大雨が降っている。

 

注意事項

  1. 回数と一緒に使うと、回数が多いことを強調する。(例)部長に3回にわたって注意された。←「わたって」を使うと3回でも多い印象を与える。
  2. 時間・場所・空間を表す言葉につく。

 

類似文型との違い

~から…にかけて

  • 意味は「~から…まで」
  • 「~から…にかけて」は範囲を表す。(例)オリンピックは7月23日から8月10日にかけて行われた。

【参考】~から…にかけて

 

~に至るまで

  • 意味は「~まで広く/~までに及んで」(例)「鬼滅の刃」は子供から大人に至るまで人気がある。
  • 「~にわたって」は程度や範囲を表すが、「~に至るまで」は始めと終わりがはっきりしている。

【参考】~に至るまで

 

~通じて/~通して

  • 意味は「~の期間ずっと」
  • 「~通じて/~通して」は、ずっと続いているときにしか使えない。(例)タイでは一年を通して暑い。

【参考】~を通じて/~を通して(用法②)

 

以上、たのすけでした。

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