N3(文法分析)

【N3文法解説】~を通じて/~を通して|用法・例文

たのすけ
たのすけ
N3文法「~を通じて/~を通して」の説明です。

 

用法①(媒介・手段)

接続

N+を通じて/を通して

たのすけ
たのすけ
媒介や手段になるもの、人を表す名詞につきます。

 

意味

  • ~を媒介・手段として。

 

例文

  • テレビを通じて、そのニュースを知った。
  • 日本の漫画を通じて、日本文化を知った。
  • 彼とはアプリを通じて知り合った。
  • 木村さんが結婚する話は田中さんを通じて聞いた。
  • SNSを通して、友達と連絡を取る。
  • 母と喧嘩して話したくないので、を通して会話した。
  • 子供は学校生活を通して、いろいろなことを学ぶ。
  • 日本のドラマを通して、日常会話を勉強した。

 

注意事項

  • 「~を通して」と「~を通じて」は置き換え可能だが、以下のようなニュアンスの違いがある。~を通じて:結ぶ・つながる意味が強いので、情報などに多く使われる。~を通して:ある地点から別の地点へ物が通過したり、移動する。
たのすけ
たのすけ
どちらかと言うと、「~通じて」を使うときは、話し手の気持ちに公にできない秘密のものであったり、不正なものであったりする場合に使われる傾向があるようです。

 

類似文型との違い

~によって

  • 意味は「~の方法・手段で」(例)インターネットによっていろいろな情報が手に入る。

【参考】~によって(用法②)

 

用法②(その間ずっと)

接続

N+を通じて/通して

たのすけ
たのすけ
一生・一年・年間・全体などのまとまりのある期間や範囲を表す名詞につきます。

 

意味

  • ~の期間ずっと。

 

例文

  • タイは年間を通じて暑い。
  • 将来は年間を通じて暖かいところに住みたい。
  • フィリピンでは1年を通じて、バナナが採れる。
  • 彼は生涯を通して妻を愛した。
  • 私は20年を通して、ガンの研究をしている。
  • あの歌手は一生を通してステージで歌い続けた。

 

注意事項

  • 後件には「続いている」意味の文が来る。
  • 「~を通して」と「~を通じて」は置き換え可能だが、以下のようなニュアンスの違いがある。Aを通じてB:Aの期間はずっとB。Aを通してB:BするのにAの期間全部を費やした。

 

類似文型との違い

~にわたって

  • 意味は「~の全体に及んで」(例)梅雨の時期は、日本全国にわたって雨が降る。

【参考】~にわたって

 

 

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以上、たのすけでした。

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