N2(文法分析)

【N2文法解説】~ものなら|用法・例文

たのすけ
たのすけ
N2文法「~ものなら」の説明です。

 

用法

接続

V辞書形+ものなら

たのすけ
たのすけ
可能動詞や可能の意味を表す動詞の辞書形に接続します。

 

意味

  • もし~できるなら、…したい/してほしい
たのすけ
たのすけ
無理そうなことを仮定していう言い方です。

 

例文

  • 20年前に戻れるものなら、戻りたい。
  • 休めるものなら、仕事を休みたい。
  • 国へ帰れるものなら帰りたいが、チケットが高いので無理だ。
  • できるものなら、仕事をやめて世界を旅行したい。
  • 願いが叶うものなら、あの彼と結婚したい。
  • できるものなら、会いに来てほしい。

 

注意事項

  1. 同じ動詞を繰り返す場合は、できないことを強調する。
  2. 後件には、話者の希望や期待を表す文が来る。
  3. 話し言葉では「~もんなら」になる。
  4. 相手を刺激する言い方もある。 (例)やれるものなら、やってみろ。(慣用句)

 

類似文型との違い

~ようものなら

  • 意味は「もし~したら、大変なことになる」(例)父は厳しいので、夜遅く帰ろうものなら、怒られる。

【参考】~ようものなら

 

~としたら

  • 意味は「~と仮定したら/その状況なら」(例)無人島に一つだけ持って行くとしたら、携帯電話を持って行くつもりだ。
  • 「~としたら」は後件は、判断の文が来る。

【参考】~としたら/とすれば/とすると/~となったら/となれば/となると

 

「~ば/~たら/~なら」との比較

  • 「~ものなら」と「~ば/~たら/~なら」の意味は同じだが、「~ものなら」の方が「難しいけど、万が一できるなら・・・」の気持が強い(反実仮想)。(例)20年前に戻れるものなら、戻りたい。(できないことは分かっているけど、もしも戻れたら・・・)

【参考】「と」「ば」「たら」「なら」の違いを整理|8つのポイントで解説します

 

 

以上、たのすけでした。

日本語教師向けのまとめ記事一覧

日本語教師のまとめ記事はこちら

日本語教師になりたい方向けのまとめ記事
授業のやり方や教え方で悩んでいる日本語教師の方向けのまとめ記事
【完全保存版】日本語授業のやり方や教え方がわかるまとめ記事
働き方で悩んでいる日本語教師の方向けのまとめ記事

日本語教師たのすけです。

恥ずかしがり屋で引っ込み思案・周りの目を気にしすぎる私でも、日本語教師の仕事にやりがいを持って働けるようになった授業のやり方を中心に、発信しています。

詳しいプロフィールはこちら