N3以上の授業を担当している日本語教師の方!学生から類語(似た意味の言葉)の質問をされて、困ったことはありませんか?
私は初めてN3の授業を担当したとき、学生から質問が来るたびにヒヤヒヤしていたのを覚えています。
最初は本当だめだめ日本語教師で、「ちゃんと答えられなかったらどうしよう…」という思いから「聞くな聞くな~」と心の中で思っていました。
そんなだめだめ日本語教師から脱却するべく、今では事前に類義語を調べて答えらえるようにしています。
と、この話からわかる通り、N3以上になると類語(似た意味の言葉)がとても多くなります。
例えば、この4つの違いに答えられますか?
- うるさい
- やかましい
- 騒々しい
- 騒がしい
どうでしたか?違いを説明できそうですか?
似ている言葉の違いを答えるって意外と難しいんですよね。
この記事では、類語を調べるときにおすすめの本「類語例解辞典」を紹介しています。
JLPTのN3以上を担当しているなら、一冊あると便利です。
「頭では語彙の違いがわかるんだけど、いざ具体的に使い分けを説明するとなると、どう説明したらいいんだろう・・・」と困ったことがあるなら、ぜひこの本を検討してみてください。
目次
類語を調べるなら、小学館「類語例解辞典」がおすすめ!
私がおすすめするのは、小学館が出している「使い方のわかる 類語例解辞典」という辞典です。
この本は、似ている言葉の使い方や使い分けに重点をおいた辞典になっています。
「類語例解辞典」がおすすめの3つの理由
1.分類ごとに検索できる
出典:『使い方のわかる 類語例解辞典』小学館,2003年
「類語例解辞典」は、分類ごとに検索ができるようになっています。
大分類は全部で9つにわかれていて、さらにその中に小分類が20あります。
全部で180の分類があります。
2.五十音順の索引がある
出典:『使い方のわかる 類語例解辞典』小学館,2003年
五十音の索引があるので、調べたい言葉がすぐ探せます。
「あ~!あの言葉を違う言葉で言うと何だっけ?思出せない・・・」というときに調べるのに便利です。
3.例文や使い分けの説明が書いてある
出典:『使い方のわかる 類語例解辞典』小学館,2003年
これは「思う」と「考える」の違いについてですが、例文があるのは便利ですよね。
どんなときにどっちを使うのか例文で知ることができます。
例文って考えるのが意外に大変なので、例文が書いてあると助かりますよね。
使い分けが載っているもポイントです。
もっと細かく理解をするために、使い分けで意味の違いのポイントを知ることができます。
【補足】英語の索引がある
出典:『使い方のわかる 類語例解辞典』小学館,2003年
「類語例解辞典」は英語の索引もあります。
語彙の意味の部分だけ英訳がありますが、それ以外は解説がないので、学生が使うのは難しいかもしれません。
【まとめ】JLPTのN3以上を教えるなら、「類語例解辞典」が役に立つ!
この「類語例解辞典」は1冊持っていると便利です。
学生から「「〇〇」と「△△」の違いは何ですか?」と聞かれそうな言葉は、事前に調べておきたいですよね。
特にJLPTのN3以上の語彙を担当している方にはぜひおすすめしたいです。
今はインターネットがあるので、パソコンで何でも調べられますが、やっぱり紙の辞書で調べるのっていいもんです。
私がアナログ人間なだけかもしれませんが、インターネットで調べた情報よりも本からの情報のほうが信頼できます。
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以上、たのすけでした。
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日本語教師たのすけです。
恥ずかしがり屋で引っ込み思案・周りの目を気にしすぎる私でも、日本語教師の仕事にやりがいを持って働けるようになった授業のやり方を中心に、発信しています。