N2(文法分析)

【N2文法解説】~にともなって|用法・例文

たのすけ
たのすけ
N2文法「~にともなって」の説明です。 使い方は2つあります。

 

用法①(~が変化すると、…も変化する)

接続

N/V辞書形+にともなって

 

意味

  • ~すると、それに応じて(~が変化すると、…も変化する)。
たのすけ
たのすけ
後件の変化は、前件の変化に付随的にして起きます。

 

例文

  • 人口の増加にともなって、環境問題が増えていった。
  • 時代の変化にともなって、人々の考えも変わる。
  • 科学の進歩にともなって、生活は便利になった。
  • 地球の温暖化にともない、いろいろな環境変化が起きている。
  • 会社が大きくなるにともない、社員の数も増えていった。
  • 留学生の人数が増えるにともなって、クラス数を増やさなければならない。
  • 台風が近づくにともなって、雨や風が強くなった。

 

注意事項

  1. 「~にともなって」の書き言葉は「~にともない」
  2. 前件も後件も変化する言葉を使う。
  3. 少しずつ段階的に変化する様子ではなく、変化全体に注目しているときに使われやすい。
  4. 文の内容は、公的なものに使われることが多い。

 

類似文型との違い

~とともに

  • 意味は「~すると、それに応じてだんだん(~が変化すると、…も変化する)」(例)年を取るとともに、白髪が増えた。
  • 名詞と一緒に使うことが多い。
  • 「~とともに」は、前件が一方方向の変化のみだが、「~にともなって」は、一方方向ではなく増減などの対立する二方向も表せる。(例)株価の変化(×とともに 〇にともなって)、配当金も増えたり減ったりする。

【参考】~とともに(用法③)

 

~につれて

  • 意味は「~すると、だんだん(~が変わると、…も変わる)」(例)娘は大きくなるにつれて、きれいになった。
  • 動詞と一緒に使うことが多い。
  • 「~につれて」は「~にともなって」と違い、前後の変化が刻々としたものにも使える。(例)少しずつ夜が深まる(〇につれて ×につともなって)、星の数が多くなってきた。

【参考】~につれて

 

~にしたがって

  • 意味は「~すると、だんだん(~が変化すると、…も変化する)」(例)電化製品の普及にしたがって、家事は楽になった。

【参考】~にしたがって(用法①)

 

用法②(~と一緒に、…も起こる)

接続

N/V辞書形+にともなって

 

意味

  • ~と一緒に、…も起こる
たのすけ
たのすけ
ある事に付随して、起こることを表します。 前件の事がきっかけで、後件が起こります。

 

例文

  • 地震にともなって、津波も起こった。
  • 転勤にともなって住む場所も引っ越しした。
  • 日本人の女性は結婚にともなって、名字が変わる。
  • ABCデパート消費税が10%になるにともなって、セールをする予定だ。
  • 新しいお店を開くにともなって、スタッフを募集する。

 

注意事項

  1. 物事の進展や変更、始まりを表す言葉につく。
  2. 「~にともなって」の書き言葉は「~にともない」

 

類似文型

~とともに

  • 意味は「~と同時に/~でもあり、…でもある」(例)空が光るとともに、雷が鳴った。

【参考】~とともに(用法②)

 

 

以上、たのすけでした。

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