N3(文法分析)

【N3文法解説】~にしたがって|用法・例文

たのすけ
たのすけ
N3文法「~にしたがって」の説明です。意味は2つあります。

 

用法①(~が変化すると、…も変化する)

接続

N/V辞書形+にしたがって

 

意味

  • ~すると、だんだん(~が変化すると、…も変化する)。
たのすけ
たのすけ
「従う」の漢字の意味にもあるように、前件の強い影響で、後件が起こる因果関係があります。

 

例文

  • 電化製品の普及にしたがって、家事が楽になった。
  • 時代の変化にしたがって、流行する言葉、歌、服なども変わる。
  • 自分の発表が近づくにしたがって、緊張してきた。
  • 父は年を取るにしたがって、あまり怒らなくなった。
  • 娘は大人になるにしたがって、きれいになった。
  • 寒くなるにしたがって、風邪を引く人が多くなる。
  • 山は高くのぼるにしたがって、寒くなる。
  • 街の人口が増えるにしたがい、バスの本数が増えた。

 

注意事項

  1. 前件・後件ともに変化を表す言葉が来る
  2. 「~にしたがって」の書き言葉は、「~にしたがい」
  3. 後件には、自然な変化を表す文が来ることが多い。
  4. 一方方向の変化以外にも使える。(例)営業成績にしたがって、ボーナスが変わる。←営業成績は良かったり悪かったり、ボーナスは増えたり減ったりと、二方向に変化する。

 

類似文型

~につれて

  • 意味は「~すると、だんだん(~が変わると、…も変わる)」(例)時間が経つにつれて、日本の生活に慣れてきた。
  • 動詞と一緒に使うことが多い。
  • 「~につれて」は前件の変化が、増えたり減ったりと二方向の場合には使えない。(例)営業成績(×につれて 〇にしたがって)、ボーナスが変わる。

【参考】~につれて

 

~にともなって

  • 意味は「~すると、それに応じて(~が変化すると、…も変化する)」(例)時代の変化にともなって、人々の考えも変わる。
  • 「~にともなって」の後件は変化でなければならないが、「~にしたがって」の後件は変化によって引き起こされたことでもよい。(例)営業成績(×にともなって 〇にしたがって)、ボーナスが払われる。

【参考】~にともなって(用法①)

 

~とともに

  • 意味は「~すると、それに応じてだんだん(~が変化すると、…も変わる)」(例)時間が経つとともに、昔のことを忘れていく。
  • 名詞と一緒に使うことが多い。

【参考】~とともに(用法③)

 

用法②(~に基づいて)

接続

N/+にしたがって

 

意味

  • ~に基づいて。
たのすけ
たのすけ
逆らわずに言いなりになる意味があります。

 

例文

  • マニュアルにしたがって、操作してください。
  • 旅行は予定表にしたがって、行動しましょう。
  • 会社のルールにしたがって、始業5分前までには来てください。
  • ここでは矢印にしたがって、進んでください。
  • 勉強のスケジュールにしたがい、毎日3時間勉強する。

 

注意事項

  1. 前件には人・規則・指示・根拠・基準となるものが来る
  2. 後件では、自分の意志や相手への助言・指示や、命令・指示・ルールなどを受けてその通りにすることを表す。
  3. 「~にしたがって」の書き言葉は、「~にしたがい」

 

類似文型

~にもとづいて

  • 意味は「~を基礎・根拠・基本にして」(例)計画にもとづいて勉強する。

【参考】~にもとづいて

 

 

以上、たのすけでした。

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