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「~そうです」4つの用法と例文を紹介|伝聞・様態・予測・直前

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「~そうです」は意味がいくつかあって、学習者から質問が多い文法です。

先日も「~そうです」が出てきたときに、学習者から「この『~そうです』は、どの意味ですか?」と質問がありました。

この記事では、「~そうです」の4つの用法について例文を紹介しています。4つの用法とは、伝聞・様態・予測・直前です。

 

たのすけ
たのすけ
この記事を書いているのは、日本語教師のたのすけ(@t_tanosuke)です。以前は日本語学校で専任講師をしていましたが、現在はオンライン日本語教師として働いています。

 

この記事を読めば、4つの用法の意味・接続・例文がわかります。

また、学習者が間違えやすいものとして、「伝聞と様態」「予測と直前」の見分けるポイントを紹介しています。

 

学習者から質問があったときに、すぐ答えられるように「~そうです」のそれぞれの意味と例文を確認しておきましょう。

 

「~そうです」の4つの用法

伝聞

接続

普通形+そうです

 

意味

伝聞「~そうです」

人から聞いたり、雑誌や本で読んだり、テレビで見たりしたことを、他の人に伝える。

 

例文

  • 田中さんは来月結婚するそうですよ。
  • キムさんは国へ帰ったそうです
  • 北海道は昨日、雪が降ったそうです
  • 吉野家の牛丼はおいしいそうですよ。
  • リーさんによると、小林先生の恋人はハンサムだそうです
  • キムさん、韓国は「チヂミ」という料理が有名だそうですね。食べてみたいです。
  • 天気予報によると、明日は雨だそうです
たのすけ
たのすけ
情報源を表す「~よると」を使ったり、文末には「よ」や「ね」を使うことも多いです。

 

様態

接続

イA~い+そうです
ナA+そうです
Vマス形+そうです

たのすけ
たのすけ
動詞の場合は、状態性の動詞(ある、ない)に接続します。教科書によっては、様態の接続は形容詞だけが紹介されています。

 

意味

目

見て、そう思うときに使う。

たのすけ
たのすけ
外観から受ける「感じ」を表します。

 

例文

  • このケーキ、おいしそうです
  • あの車、そうですね
  • そのソファ、気持ちよさそうですね。
  • 荷物がそうですね。手伝いましょうか。
  • 新しい映画、おもしろそうですね。
  • (結婚式で)田中さん、幸せそうですね。
  • この荷物を全部運ぶのは大変そうです
  • 元気そうですね。昨日学校を休んだので、心配していました。
  • 田中さんはお金がありそうです。車を3台も持っています。
たのすけ
たのすけ
「いい」は「よさそう」になります。

 

予測

接続

Vマス形+そうです

 

意味

予測「~そうです」

これからのことを予想したり、その事態が起こる可能性を表す。

たのすけ
たのすけ
仮想の話ではなく、周りの状況から今の現状を主観的に述べるときに使います。

 

例文

  • 道が混んでいるので、約束の時間に遅れそうです
  • 空が暗くなってきたので、雨が降りそうです
  • キムさんは毎日3時間勉強しています。N3の試験に合格できそうです
  • 今16時なので、17時までに家へ帰れそうです
  • 来週は今週より暑くなりそうです
  • 将来、日本で働く外国人が増えそうです

 

直前

接続

Vマス形+そうです

 

意味

直前「~そうです」

変化の直前の状況を表わす。

たのすけ
たのすけ
直接目で見て受けた印象を述べます。悪い方向に変化する場合に使うことが多いです。

 

例文

  • 袋が破れそうです
  • ボタンが取れそうです
  • 今にも火が消えそうです
  • あ!テーブルからコップが落ちそうです
  • あれ、電気が消えそうですね。

 

「~そうです」の見分け方は?見分けるポイントはある?

「伝聞」と「様態」の見分け方

伝聞」と「様態」の「~そうです」を混同してしまう学習者は多いです。

意味が異なるのはもちろんですが、接続が違うのが見分けるポイントです。

「伝聞」は、普通形に接続します。「様態」は、イ形容詞に接続するときは「い」が脱落します。ナ形容詞に接続するときは「な」がありません

駅前のラーメン屋のラーメンはおいしいそうです。(伝聞)

このラーメン、おいしそうです。(様態)

田中さんは遅刻もしないし、真面目だそうです。(伝聞)

田中さんは眼鏡をかけていて、真面目そうです。(様態)

 

「予測」と「直前」の見分け方

「予測」と「直前」の「~そうです」は、接続が一緒なので、意味で見分けるしかありません。

これから起こる事態(可能性)なのか、その事態が起こる直前なのか、が見分けるポイントです。

①空が暗くなってきたので、雨が降りそうです。(予測)

②空が暗いです。今にも雨が降りそうです。(直前)

①は、「すぐ」ではなく、だんだん空が暗くなってきて、将来的に雨が降る可能性がことを表しています。つまり、「予測」の意味です。

②は、今空が暗くて、「今にも」雨が降る可能性を表しています。つまり、「直前」の意味です。

 

このように、実際は「予測」と「直前」の意味は似通っているところがあるので、その事態が起こる直前なのかどうか、が判断のポイントだと思います。

 

まとめ

「~そうです」の4つの用法と例文を紹介しました。

もう一度、まとめます。

  • 伝聞:人から聞いたり、雑誌や本で読んだり、テレビで見たりしたことを、他の人に伝える。
  • 様態:見て、そう思うときに使う。
  • 予測:これからのことを予想したり、その事態が起こる可能性を表す。
  • 直前:変化の直前の状況を表わす。

 

「~そうです」は同じ形なのに意味が4つもあり、学習者が混同しやすいところです。

適切な例文を出して、違いを説明できるようにしておきましょう。

 

以上、たのすけでした。

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日本語教師たのすけです。

恥ずかしがり屋で引っ込み思案・周りの目を気にしすぎる私でも、日本語教師の仕事にやりがいを持って働けるようになった授業のやり方を中心に、発信しています。

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