日本語の教案

日本語の助詞まとめ|同じグループでまとめました【イラスト付き】

「日本語って助詞がいっぱいあって難しい~!!」

そう思っていませんか?

たのすけ
たのすけ
この記事を書いているのは、日本語教師のたのすけ(@t_tanosuke)です。以前は日本語学校で専任講師をしていましたが、現在はオンライン日本語教師として働いています。

 

「ここは『へ』なの!?『で』なの!?」

などのように、どの助詞を使ったらいいのか迷ってしまう…という学習者も多いと思います。

学習者に聞かれたときに答えられるように、頭の中を整理しておきましょう。

 

対象を表す助詞

対象「を」
助詞役割例文
対象パン食べます。
サッカーします。

 

方向を表す助詞

方向を表す助詞「へ」
助詞役割例文
方向学校行きます。

 

場所を表す助詞

動作の場所「で」存在の場所「に」
助詞役割例文
動作の場所公園サッカーをします。
行事の場所大学の教室説明会を行います。
存在の場所事務所先生がいます。
机の上パソコンがあります。
状態が表れている場所桜が咲いています。
たのすけ
たのすけ
方向の「へ」と動作の「で」が混同しやすい学習者は多いです。

 

起点・通過点・到達点を表す助詞

動作の起点「を」通過点「を」到達点「に」
助詞役割例文
起点出ます。
通過点渡ります。
到達点入ります。

 

時間関係を表す助詞

時間を表す助詞
助詞役割例文
時間13時お昼ご飯を食べます。
から時間の始点授業は9時半からです。
まで時間の終点授業は12時までです。
までに時間の期限木曜日までにレポートを出してください。
時間の限度宿題は1時間終わりました。

時間を表すときに「に」がつかない場合があります。それは、「先週、昨日、今朝、明日、来月、毎~」などです。

(例)明日東京へ行きます。

たのすけ
たのすけ
「まで」と「までに」が混合しやすい学習者は多いので、要チェックです。

 

動作の相手を表す助詞

動作の相手
助詞役割例文
動作の相手花をあげました。
一緒に動作をする相手サッカーをします。

「に」と「と」は意味が似ていますが、「に」は動作の対象で、「と」は一緒に動作をする相手なので、以下のような違いがあります。

  • 友達相談します。(私の悩みを友達に相談する)
  • 友達相談します。(悩みについて、友達と一緒に相談する)

 

起点か帰着点かを表す助詞

起点か帰着点かを表す助詞
助詞役割例文
からものの起点かばんから財布を出します。
ものの帰着点かばん財布を入れます。

 

目的・原因・手段を表す助詞

目的・原因・手段を表す助詞
助詞役割例文
目的日本へ留学行きます。
このかばんは旅行便利です。
原因電車が止まりました。
手段・方法電車会社へ行きます。
ペン名前を書いてください。

 

材料・原料を表す助詞

材料・原料を表す助詞
助詞役割例文
材料この机は木作られています。
から原料ワインはブドウから作られます。

材料「で」:原形をとどめている(見て何から作られたかわかる)とき。

原料「から」:原形をとどめていない(見ても何から作られたかわからない)とき。

 

まとめ

助詞を同じグループでまとめました。

助詞については「短期集中初級日本語文法総まとめ ポイント20」という本が、わかりやすくて練習問題も豊富で、おすすめですよ。

 

 

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以上、たのすけでした。

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