N2(文法分析)

【N2文法解説】~ものだ(物事の本質/感嘆/回顧)|用法・例文

たのすけ
たのすけ
N2文法「~ものだ」の説明です。意味は3つあります。

 

用法①(物事の本質)

接続

V辞書形/Vない形/いA~い/なA~な+ものだ

 

意味

  • ~するのが当然だ。
  • 本来/一般的に~だ。
たのすけ
たのすけ
個人の意見ではなく、道徳的・社会的な常識について「~する/~しないのが常識ですよ」と言うときに使います。

 

例文

  • みんなの前でスピーチするのは緊張するものだ
  • 田中さんは怖そうなのに、とてもやさしい。人は見た目ではわからないものだ
  • 病院や電車の中では、携帯電話で使わないものだ
  • 人の悪口は言うものではない
  • 仕事を休むときは連絡するものだ
  • A:「また新しい服や靴を買ったの?お金は大切にするもんだよ。」B:「はーい」
  • A:「子供は元気なもんだ。家でゲームばかりしていないで、外で遊んで来なさい」B:「え~!」

 

注意事項

  1. 話し言葉は「~もんだ」「~もんじゃない」
  2. 過去形にはならない

 

類似文型との違い

~というものだ

  • 意味は「本当に~だと思う」(例)大変なこともあればいいこともある。それが人生というものだ
  • 「~というものだ」のほうが「~ものだ」に比べて、客観性がある。

【参考】~というものだ

 

用法②(感嘆)

接続

V普通形/A普通形+ものだ
*なA-だ~な、Nにはつかない

 

意味

  • 本当に~だなぁ。
  • 実に~だ。
たのすけ
たのすけ
心に強く感じたことや、驚いたり感心したりしたことを感情を込めて言うときに使います。

 

例文

  • 時間が経つのは早いものです
  • スマホは便利なものだ。どこでもインターネットで調べられるし、GoogleMapのおかげで道に迷わなくなった。
  • 世間は狭いものだ。田中さんと鈴木さんが友達なんだって。しかも鈴木さんは木村さんと家が隣らしいよ。
  • 最近疲れやすくなった。歳を取ったものだ
  • 娘はわがままで、困ったものだ
  • シェアハウスで生活するのは楽しいものだ
  • 妻もいて子供もいて、本当に幸せなものだ
  • 田中さんは本当に絵が上手なものだ
  • A:「見て!富士山、綺麗だね」B:「本当だ!富士山に登ってみたいもんだ
  • 3歳の子供がよく話せたものだ
  • よくも回転寿司で30皿も食べたものだ

 

注意事項

  1. 会話では「~もんだ」を使う。
  2. 「~したい」「~ほしい」の願望を表す言葉について、気持ちを強調する。
  3. 出来事や物事の状況を言うときは、驚きや感嘆の気持ちを表す。人の行為や様子を言うときは、感心する気持ちもあれば、あきれる気持ちを表す場合もある。

 

類似文型との違い

~ものがある

  • 意味は「~という感じがある」(例)オリンピックには人を感動させるものがある

【参考】~ものがある

 

用法③(回想)

接続

Vた形+ものだ

 

意味

  • よく~したなぁ。
たのすけ
たのすけ
昔よくしたことを懐かしんで言うときに使います。

 

例文

  • 子供のころ、よく公園でサッカーしたものだ
  • 小学生のころ、よく兄と喧嘩したものだ
  • 大学生のころは、毎日毎日アルバイトばかりしたものだった。
  • 10年前日本に来たばかりのときは、よく駅前の図書館で勉強したものです
  • A:「この映画館覚えてる?」B:「うん。昔はよくデートで映画を観たもんだね」

 

注意事項

  1. 会話では「~もんだ」を使う。
  2. 習慣的なことを述べるので、「よく」と一緒に使うことが多い。
  3. 「~ものだった」の形にすると、より感慨がこもった言い方になる。

 

 

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以上、たのすけでした。

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