「日本語の試験って何があるの?」
「JLPTは有名だけど、日本語学習者が他に受けるべき試験はある?」
こんな疑問を持っていませんか?
この記事では、日本語教師なら知っておきたい日本語試験を5つ紹介しています。
学習者の日本語能力を測るのは、JLPTだけじゃありません。
学習者の目的によって受験するべき試験が違うので、ぜひ把握しておきましょう!
目次
日本語教師が知っておきたい日本語試験の種類を5つ紹介
日本語学習者のための試験はいくつかありますが、日本語教師として知っておきたい日本語試験を5つ紹介します。
日本語能力試験(JLPT)
日本語能力試験は、通称JLPTと呼ばれ、日本語試験の中で一番受験者数が多く有名な試験です。
N2を目指している学習者が多いです。
試験の特徴 | 日本語能力を総合的に判断する試験 |
試験回数 | 年2回(7・12月に実施) |
受験場所 | 日本国内・海外 |
受験料 | 6,500円 |
判定 | N5~N1までの5段階 |
公式HP | https://www.jlpt.jp/index.html |
日本語NAT-TEST(NAT-TEST)
NAT-TESTは、JLPTと同様に日本語能力を認定する試験で、JLPTに受かるかどうか不安な学習者が保険のために受けたりもします。
試験の特徴 | 日本語能力を総合的に判断する試験 |
試験回数 | 年6回(2・4・6・8・10・12月に実施) |
受験場所 | 日本国内・海外 |
受験料 | 5,500円 |
判定 | 5級~1級までの5段階(JLPTのN5~N1にそれぞれ対応) |
公式HP | http://www.nat-test.com/index.html |
日本留学試験(EJU)
日本の大学を受験する留学生向けの試験で、志望する学校の学部や学科によって、受験する科目が異なります。
出題科目は、日本語、理科(物理・化学・生物)、総合科目、数学があり、出題言語は日本語だけでなく、英語も選べます。
EJUで大学の合否を決める学校もあるため、日本の大学進学を目指しているなら、受験するべき試験です。
試験の特徴 | 日本語能力と基礎学力を測る試験 |
試験回数 | 年2回(6・11月に実施) |
受験場所 | 日本国内・海外 |
受験料 | 10,000円/1科目、18,000円/2科目以上 |
判定 | 点数が出る |
公式HP | https://www.jasso.go.jp/ryugaku/eju/about/index.html |
実用日本語検定(J.TEST)
J.TESTは、点数によってレベルを判定されます。ある一定以上の点数を取れば、認定されます。
(例)A~Cレベルなら、1000点満点中600点以上で認定される。N1レベルは700点、N2レベルは600点
試験の特徴 | 聴解試験の比重が高く、JLPTのN1以上のコミュニケーション能力を測れる。F~G以外は記述もあり。 |
試験回数 | 年6回(1・3・5・7・9・11月に実施) *A~C、D~Eは年6回、F~Gは年3回 |
受験場所 | 日本国内・海外 |
受験料 | 5,200円 |
判定 | A~Gの7段階評価 |
公式HP | https://j-test.jp/ |
BJTビジネス日本語能力テスト(BJT)
BJTは合格不合格はなく、点数によってレベルを認定されます。
BJTはビジネス日本語能力を測る試験として日本企業に評価されており、日本で就職活動する場合は受験しておきたい試験です。
他の日本語試験と比べて受験できる会場が多く、試験会場にもよりますが、試験は毎日実施されているので、受験しやすいです。
試験の特徴 | ビジネスコミュニケーションを測るテスト |
試験回数 | 毎日実施しているが、1度受験すると3カ月空けないと再受験はできない |
受験場所 | 日本国内・海外 |
受験料 | 7,000円 |
判定 | J5~J1+の6段階評価(0~800点の点数がつき、点数によってレベルが決まる) |
公式HP | https://www.kanken.or.jp/bjt/ |
【まとめ】日本語試験の種類を把握しておこう!
日本語教師が知っておきたい日本語試験を5つ紹介しました。
もう一度、まとめます。
☞日本語教師が知っておきたい5つの日本語試験
( )内は、各試験の通称です。
一番有名な日本語能力試験(JLPT)のことは、学習者に聞かれたときに、答えられるようにしておきましょう!
以上、たのすけでした。
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日本語教師たのすけです。
恥ずかしがり屋で引っ込み思案・周りの目を気にしすぎる私でも、日本語教師の仕事にやりがいを持って働けるようになった授業のやり方を中心に、発信しています。