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たのすけ
N2文法「~にしたら/~にすれば/~にしてみたら/~にしてみれば」の説明です。
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用法
接続
N+にしたら/にすれば/にしてみたら/にしてみれば
意味
- ~の立場になってみれば。
たのすけ
話者がその人の立場に立って、その人の気持ちを代弁するときに使います。
例文
- 寒がりの女性にしたら、この部屋は寒すぎると思う。
- 学生にしたら、夏休みの宿題が少ないのは嬉しいだろう。
- あなたにしたら小さいことだけど、私にとっては大問題だ。
- 親にすれば、子供が留学するのは心配だよね。
- たばこを吸う人にすれば、最近は吸う場所がなくて大変だろう。
- 親は子供のために叱ったのだが、子供にすれば、親から嫌われていると感じたのだろう。
- 私はもう着ない服だが、田中さんにしてみたら、まだ着られるらしい。
- 父にしてみれば、仕事を1カ月で辞めるのは信じられないかもしれない。
注意事項
- 前件は主に話者以外の人を表す言葉につく。
- 「~にしたら/~にすれば」は、「私」を主語にできない。(例)私にしたら、この部屋は寒すぎる。×
- 後件には推量表現が来ることが多い。
- 「~してみたら」「~してみれば」は、その人が他の人と違う意見を持っているときに使う。
- 「立場」を前提にしているので、物には使えない。「~にとっては」がよい。(例)パソコン(×にしては 〇にとっては)、水は大敵だ。
- 口語的な言い方で「~にしたって」がある。
類似文型との違い
~にしては
- 形は似ているが、意味は異なる。
- 意味は「~という事実・基準から考えると、予想外だ」(例)90歳にしては、元気だ。
- 自分には使わない。
【参考】~にしては
~にとって(は/も)
- 意味は「~の立場・視点から言うと」(例)私にとって家族が一番大切だ。
- 後件には、評価を表す言葉・可能・不可能の言葉が来て、主観の意味・意志・義務の言葉とは使いにくい。
- 「~にしたら/~にすれば/~にしてみたら/~にしてみれば」は、人に付くが、「~にとって(は/も)」は、物にも付くことができる。(例)パソコン(〇にとっては ×にしたら)、水は大敵だ。
- 「~にしたら/~にすれば」は、「私」を主語にできない。(例)私(〇にとっては ×にしたら)、この問題は難しい。
【参考】~にとって
~から見ると/~から見れば/~から見て
- 意味は「~から判断すると」(例)外国人から見ると、日本人の習慣は不思議が多い。
- 客観的な根拠を述べることが多い。
~からすると/~からすれば/~からして」
- 意味は「~から判断すると」(例)父の年齢からすると、運転するのはもう辞めたほうがいい。
- 主観・客観的のどちらにも使える。
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以上、たのすけでした。
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日本語教師たのすけです。
恥ずかしがり屋で引っ込み思案・周りの目を気にしすぎる私でも、日本語教師の仕事にやりがいを持って働けるようになった授業のやり方を中心に、発信しています。