N2(文法分析)

【N2文法解説】~にしたら/~にすれば/~にしてみたら/~にしてみれば|例文・用法

たのすけ
たのすけ
N2文法「~にしたら/~にすれば/~にしてみたら/~にしてみれば」の説明です。

 

用法

接続

N+にしたら/にすれば/にしてみたら/にしてみれば

 

意味

  • ~の立場になってみれば。
たのすけ
たのすけ
話者がその人の立場に立って、その人の気持ちを代弁するときに使います。

 

例文

  • 寒がりの女性にしたら、この部屋は寒すぎると思う。
  • 学生にしたら、夏休みの宿題が少ないのは嬉しいだろう。
  • あなたにしたら小さいことだけど、私にとっては大問題だ。
  • にすれば、子供が留学するのは心配だよね。
  • たばこを吸う人にすれば、最近は吸う場所がなくて大変だろう。
  • 親は子供のために叱ったのだが、子供にすれば、親から嫌われていると感じたのだろう。
  • 私はもう着ない服だが、田中さんにしてみたら、まだ着られるらしい。
  • にしてみれば、仕事を1カ月で辞めるのは信じられないかもしれない。

 

注意事項

  1. 前件は主に話者以外の人を表す言葉につく
  2. 「~にしたら/~にすれば」は、「私」を主語にできない。(例)私にしたら、この部屋は寒すぎる。×
  3. 後件には推量表現が来ることが多い
  4. 「~してみたら」「~してみれば」は、その人が他の人と違う意見を持っているときに使う。
  5. 「立場」を前提にしているので、物には使えない。「~にとっては」がよい。(例)パソコン(×にしては 〇にとっては)、水は大敵だ。
  6. 口語的な言い方で「~にしたって」がある。

 

類似文型との違い

~にしては

  • 形は似ているが、意味は異なる。
  • 意味は「~という事実・基準から考えると、予想外だ」(例)90歳にしては、元気だ。
  • 自分には使わない。

【参考】~にしては

 

~にとって(は/も)

  • 意味は「~の立場・視点から言うと」(例)私にとって家族が一番大切だ。
  • 後件には、評価を表す言葉・可能・不可能の言葉が来て、主観の意味・意志・義務の言葉とは使いにくい。
  • 「~にしたら/~にすれば/~にしてみたら/~にしてみれば」は、人に付くが、「~にとって(は/も)」は、物にも付くことができる。(例)パソコン(〇にとっては ×にしたら)、水は大敵だ。
  • ~にしたら/~にすれば」は、「私」を主語にできない。(例)私(〇にとっては ×にしたら)、この問題は難しい。

【参考】~にとって

 

~から見ると/~から見れば/~から見て

  • 意味は「~から判断すると」(例)外国人から見ると、日本人の習慣は不思議が多い。
  • 客観的な根拠を述べることが多い。

【参考】~から見ると/~から見れば/~から見て

 

~からすると/~からすれば/~からして」

  • 意味は「~から判断すると」(例)父の年齢からすると、運転するのはもう辞めたほうがいい。
  • 主観・客観的のどちらにも使える。

【参考】~からすると/~からすれば/~からして

 

 

以上、たのすけでした。

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