【N2文法解説】～につき｜用法・例文

たのすけ

N2文法「～につき」の説明です。

用法①（告知）

接続

N+につき

意味

• ～のため。

たのすけ

「～の理由で、ある状態になる」と公に知らせるときに使います。

例文

• 3/1～3/14まで工事中につき、この道は通れません。
• 本日は定休日につき、お休みです。
• 雨天につき、今日の試合は中止です。
• 会議中につき、この部屋は17時まで使えません。
• 壊れ物につき、取り扱いに注意してください。
• この期間限定メニューは好評につき、定番メニューになりました。

注意事項

1. 硬い言い方で、書き言葉。
2. 張り紙や公式文書などに使う。お客さんや利用客などの不特定多数に対して、意志や依頼、命令、禁止を表す。
3. 事実の原因・理由を表すときは、「で」を使う。（例）店内の改装（×につき　〇で）、３日間休業した。

用法②（単位）

接続

N+につき

意味

• ～に/～に対して。

たのすけ

お金や時間などの単位を表します。

例文

• 100円の卵は1人につき、1つしか買えません。
• ガス代は1世帯につき、8,000円ぐらいかかる。
• 電話代は1か月につき、5,000円だ。
• ペットボトル5本につき、1本無料でもらえる。
• このポイントカードは200円につき、1ポイントがつく。

注意事項

1. 話すときは省略されることも多い。　（例）100円の卵は1人（につき）１つしか買えない。
2. 改まった言い方。

類似文型との違い

～に対して

• 意味は「～に」で対象を表す。（例）お客様に対して敬語を使ってください。
• 「～につき」は何かを割り当てるとの基準単位を具体的に表すが、「～に対して」にその用法はない。（例）コーヒー10杯（〇につき　×に対して）、1杯無料になる。

【参考】～に対して（用法②）

以上、たのすけでした。