N3(文法分析)

【N3文法解説】~さえ|用法・例文

たのすけ
たのすけ
N3文法「~さえ」の説明です。

 

用法

接続

N(+助詞)+さえ

 

意味

  • ~のような極端な例もそうだから、他のことはもちろんだ。
たのすけ
たのすけ
程度が最低限で、驚きやあきれた気持ちを表します。簡単に言うと「~も」という意味になります。

 

例文

  • 私は料理が苦手だ。卵焼きさえ作れない
  • 忙しくて、トイレに行く時間さえない
  • 同じ会社で働いているのに、あの人の名前さえ知らない
  • 日本語を半年も勉強しているのに、ひらがなさえ読めない
  • 私の部屋は何もない。机やベッドさえない
  • そんな簡単なことは、小学生でさえわかる。
  • あの人は失礼な人だ。会ったときに、挨拶さえない
  • 私の家は山の上にある。一番近いコンビニからさえ1時間もかかる。
たのすけ
たのすけ
青いマーカーに注目!注意事項②を見てください。

 

注意事項

  1. 程度が極度で意外性のある例を示す言葉につく。
  2. 後には、話者の意向を表す文や働きかけの文は来ない。否定的な内容を述べることが多い。
  3. 主格につくときは「~でさえ」になる。
  4. 「疑問詞+さえも」の形もある。 (例)明日はテストだが、何時から始まるかさえも知らない。

 

類似文型との違い

~すら

  • 意味は「こんなことも~ない」
  • 「~さえ」と同じ意味で使える。 (例)日本語を半年も勉強しているのに、ひらがな(〇さえ 〇すら)読めない。
  • 「~すら」のほうが古い言い方。
  • 例示されたものを軽く見る気持ちが強く、驚きやあきれた気持ちが強い。

【参考】~すら

 

~さえ・・・ば

  • 意味は「~という一つの条件が満たされれば、他のことは問題にならない」と言う意味で、「これだけあればOK!大丈夫!」(例)お金さえあれば、生活できる。

【参考】~さえ・・・ば

 

~でも

  • 「~も」という意味では、「~さえ」と同じ。
  • 「~でも」は取り立て助詞で、他のことを暗示することができる。小学生でもわかる、といえば、小学生以上の中学生、高校生、それ以上の大人はわかる、ことを暗示している。
  • 「~さえ」は程度の低いものや極端なことを言うときに使い、驚きや飽きれた気持ち、意外な気持ちを表すことができる
  • 例:子供でさえ知っている。←子供も知っているのに、知らないの!?(驚きや飽きれた気持ちがある)、子供でも知っている。←子供も知っているよ。(子供が知っているんだから、みんな知っている)

 

以上、たのすけでした。

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