N2(文法分析)

【N2文法解説】~わりに(は)|用法・例文

たのすけ
たのすけ
N2文法「~わりに(は)」の説明です。

 

用法

接続

Nの・V/A普通形+わりに(は) *なA~だ→~な/~である

 

意味

  • ~という基準から考えられる程度と違っている。
たのすけ
たのすけ
基準と実際が不釣り合いな様子を客観的に述べます。

 

例文

  • たくさん勉強したわりには、テストができなかった。
  • この料理は冷蔵庫にある食べ物で作ったわりには、おいしくできた。
  • 田中さんは授業でいつも寝ているわりに、成績がいい。
  • このパソコンは値段が高いわりには、よくない。
  • このレストランは有名なわりに、お客さんが少ない。
  • 仕事が大変なわりには、給料が安い。
  • あの人は年齢のわりに、若く見える/歳を取って見える。
  • おじいさんは病気のわりには、元気だ。

 

注意事項

  1. 硬い文ではあまり使わない。
  2. プラス評価でもマイナス評価でも使える。
  3. 形容詞や尺度や程度などある程度幅のある名詞につく。動詞の場合は、程度副詞と一緒に使うことが多い。(例)値段・年齢・若い・心配する・よく勉強している

 

類似文型との違い

~わりに

  • 意味は「ある状況と予想されることを比較すれば」 (例)私の子供は年齢のわりに、体が小さい。
  • 「~わりに(は)」とほとんどの場合、置き換え可能。限定を特に強調したいときは、「~わりには」を使ったほうがいい。

 

~にしては

  • 意味は「~という事実・基準から考えると予想外だ」
  • 「~にしては」と「~わにりは」との違いは、「~にしては」は具体的な言葉につくが、「~わりには」は幅のある言葉につく。 (例)値段(〇のわりには ✕にしては)、おいしくない。←「値段」は幅があるので、「~にしては」は違和感。「~にしては」を使う場合は、1,000円などの具体的な言葉にする。
  • 「~にしては」の方が、意外な気持ちを表す。
  • 「~わりに(は)」と置き換え不可。

【参考】~にしては

 

~にしても

  • 意味は「~なのはよくわかるが、でも」(例)どんなに忙しいにしても、LINEの返事はできると思う。
  • 「~わりに(は)」は、不釣り合いな様子を客観的に述べるのに対して、「~にしても」は、話者の気持なので主観を述べることが多い。

【参考】~にしても(用法①)

 

 

以上、たのすけでした。

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