N3(文法分析)

【N3文法解説】~からには|用法・例文

たのすけ
たのすけ
N3文法「~からには」の説明です。

 

用法

接続

V普通形/Nである+からには

 

意味

  • ~だから当然、…だ。
たのすけ
たのすけ
「ある状況になった以上は」という話し手の強い意志表明・決意表明を表します。

 

例文

  • 試合するからには、絶対勝ちたい。
  • N3を受けるからには、合格できるように1日5時間勉強する。
  • 一人暮らしするからには、料理も洗濯もできなければならない。
  • 反対するからには、別の案を出すのが当然だ。
  • 日本に留学したからには、日本語がペラペラになりたい。
  • 結婚したからには、離婚はしないつもりだ。
  • 頑張ると決めたからには、絶対にあきらめない。
  • 約束したからには、守ってください。
  • 自分で言ったからには、最後まで責任を持つべきだ。
  • お金を払ってしまったからには、キャンセルしたくない。
  • 人間であるからには、失敗することもある。

 

注意事項

  1. 後件には、「最後までつらぬく」という意思や決意表明が来る。
  2. 後件に義務・意志・推量・断定・依頼・命令の表現や「~するべきだ」「~するのが当然だ」という言葉が来る。
  3. 話し言葉。

 

類似文型との違い

~からこそ

  • 意味は「まさに~から」で、大切な理由や特別な理由を強調するときに使う。(例)試合に負けて悔しいからこそ、次は絶対に勝ちたい!
  • 「~からこそ」は前件を強調するが、「~からには」は後件を強調する。(例1)両親の応援があった(〇からこそ ✕からには)、大学に合格できた。 (例2)無理を言って始めた(✕からこそ 〇からには)、最後まであきらめたくない。

【参考】~からこそ

 

~以上(は)

  • 意味は、「~だから、当然/必ず~」(例)日本で生活する以上は、日本のルールを守らなければならない。
  • 「~以上(は)」は、強い気持ちだけじゃなく、「仕方がない」という消極的な気持ちも表せる。(例1)日本に留学した(〇以上は 〇からには)、絶対に日本語をペラペラ話せるようになるつもりだ。 (例2)日本に留学した(〇以上は ?からには)、日本語がペラペラにならないと恥ずかしいなぁ。←消極的な気持ちなので、「~以上(は)」の方が相性がいい。

【参考】~以上(は)

 

~上は

  • 意味は、「~だから、当然/必ず~」(例)会社を辞めると決めた上は、きちんと今後のことを考えなければならない。
  • 「~上は」は、厳しい状況や追い詰められた状況での覚悟を述べるときに使われやすい。強い意志や決意表明は「~からには」の方が相性がいい。(例1)仕事で大きい失敗をしてしまった(〇上は 〇からには)、首も覚悟しなければならない。 (例2)仕事で大きい失敗をしてしまった(?上は 〇からには)、絶対に次は同じ失敗はしない!

【参考】~上は

 

 

以上、たのすけでした。

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