【N2文法解説】～上では/～上（は）｜例文・用法

たのすけ

N2文法「～上では/～上（は）」の説明です。

用法

接続

Nの＋上では　※読み方「Nのうえでは」
N＋上（は）　※読み方「Nじょう（は）」

意味

• ～の観点から見れば。
• その範囲に関して限定して見れば。

たのすけ

「～を見て/～を考えて判断するとどうであるか」を言いたいときに使います。

例文

• まだ2月だけど、暦の上では、もう春だ。
• 地図の上では、もうすぐ着くはずなんだけど…。おかしいなぁ。
• 最近身体の調子がよくないが、データの上では健康だ。
• 司法試験は数字の上では、とても難しい試験だ。
• 書類の上では夫婦だが、お互いにもう好きじゃない。
• 20歳未満の禁酒は法律上禁止されている。
• 先生の立場上は遅刻はいいと言えないけど、遅刻してしまうこともあるよね。
• 子供が1日中ゲームばかりしているのは、教育上よくないと思う。
• サッカーでは、ルール上、レッドカードをもらったら退場しなければならない。
• 私の経験上、漢字はイメージで覚えるのが一番覚えやすい。
• 田中さんと鈴木さん、表面上は仲がいいけど、本当はお互いに嫌いみたいだよ。

注意事項

1. 「N上（は）」と「Nの上では」は基本的に置き換え可能だが、慣用句的な使われ方をしているのは置き換え不可。（例）表面（〇上　×の上では）　、暦（×上　〇の上では）
2. 「～上（は）」の方が「～の上で」よりも、少し硬い言い方。

類似文型との違い

～上に

• 形は似ているが意味は異なる。
• 意味は「～だけでなく、さらに（いいこと悪いことが重なる）」（例）私の仕事は大変である上に、給料も高くない。

【参考】～上に

～上で

• 形は似ているが意味は異なる。
• 意味は「まず～して、それから～（順序）」（例）書類はよく確認した上で、サインしてください。

【参考】～上で

～上は

• 形は似ているが意味は異なる。
• 意味は「～だから、当然/必ず～」（例）会社を辞めると決めた上は、きちんと今後のことを考えなければならない。
• やや改まった言い方で書き言葉。

【参考】～上は

以上、たのすけでした。